女性の『男声』の出し方。両声類・多声類とは。


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ボイストレーニング・ボイトレ方法をまとめました


ボイストレーニングの観点から、女性が男性のような低音の声(男声)を出すにあたってどのような点に気を付けるべきか解説しています。

トレーニングのコツや声量を保つ方法など。

ボイトレ簡単質問箱

こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。

よくメラニー法という発声により男性が女声を出すということを耳にしますが、今回は逆です。

女性が男性のような声(男声)を出すにあたってのお話をしたいと思います!
是非興味ある方は参考にしていただけたらと思います。

女性が『男声』を出す = 低い声を安定して出す

男性が女声を出す場合は高い声を出すということになりますが、女性が男声を出すのはその逆です。

低い声をいかに安定的に発声出来るかということが大切です。

元々声が高い方は時間もかかるかもしれませんが、しっかり練習を怠らずにやればある程度出来るようになります!

まずは腹式呼吸をマスターしましょう。
そして発声する時に鎖骨に手を当てて、振動を感じるかチェックしてみて下さい。
振動が大きいほど響いている証拠ですし、低音がきれいに出ていると考えていただいて結構です。

ボイトレのコツ

ボイストレーニングの際のコツは以下の通りです。

  • 喉を開くこと(なるべく力まない)
  • 肩や胸は脱力すること
  • 鎖骨や胸に響かせるようにすること

恐らくこの時点で、慣れていない方はうまく声にもならないと思います。
ある程度時間もかかりますので根気よく練習してみて下さい
(人によりますが、2ヶ月前後でなんとか出来てくる方もいます。)

ただし、女性の場合は男性ほど劇的な声変わりはしない体質のため、急激に低い声が出せるようになるわけではありません。
その点はご理解下さいね(^_^;)

男性らしい低音・高音の出し方・ボイトレ方法

次に男性らしい低音・高音の出し方を解説したいと思います。

低音が男性らしく聞こえるためにはどうすればよいか

低い声は下へ響かせると考えて下さい。しっかり喉を開いて発声していくわけですが、練習当初は低音を発声しやすい言葉を探すところから始めて下さい。
「あ」が出しやすいという方は多いですが、人によっては他の母音や子音+母音の方が出しやすいという方もいますので・・・

出しやすい言葉を見つけたらその言葉で低い声を響かせられるよう体感的にコツを掴んでいきます。
音読のトレーニングをしていただくと少しずつ慣れてきますよ♪

高音が女性っぽく聞こえないようにするにはどうすればいいのか

高音を男声のまま出すというと難しそうなイメージがあると思いますが、基本は同じ。
音が高くなっても出来るだけ野太い声を出す、ということを考えるとやはり喉を開くということは必須です。

普段の女声に戻らないように男性らしい高音(男声の中での高音)を出すには、響きを胸で感じたままだということを念頭に練習して下さいね^_^

まとめ 声量を保つ方法など

男声を自然なボリュームで出せるようにするには、まずは声帯に慣れさせなければなりませんので、男声の発声練習を継続することで出せるようになってきます。

また、声を安定させるということを考えると、息を安定させなければなりません。
ということは、腹式呼吸をしっかりマスターしていかなければ男声を出すことは難しいのです。

単純にピアノの音階を発声していく中で特にロングトーンを安定させるようにしましょう。
もちろんなるべく低い声で。
そもそも息自体が不安定な方はロングブレスを安定させましょう!

ロングトーンは1つの音を長く安定的に発声する練習です。
そしてロングブレスは長く安定的に息を吐く練習。

そしてバラード曲など、一音一音確認しながら歌えるようなゆっくりめの男性曲を選曲して練習すると良いでしょう。

男性が女声を出すことより、女性が男声を出す方が難易度が高いため根気よく続けてみて下さい。
さわやかなイケボが手に入るかもしれません。

下記の記事もぜひ参考にしてみて下さい。

両声類(多声類)になるボイストレーニング方法とは
男性の『女声』の出し方。両声類とは。メラニー法について

株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大

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