米津玄師『KICKBACK』の歌唱方法をボイストレーニング解説

いつもボイストレーニング、お疲れ様です。
本日は米津玄師さんの楽曲である「KICKBACK」についての歌い方を解説いたします。

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米津玄師『KICKBACK』の歌唱方法をボイストレーニング解説

ボイトレ簡単質問箱

HN:R.NJ
性別:男性
年齢:22
質問タイトル:楽曲の歌い方

はじめまして。
米津玄師さんのKICKBACKを、かっこよくカラオケで歌うためのコツを教えていただきたいです!
ガナリ声などの細かなテクニックも詳しく説明していただけると嬉しいです!宜しくお願いいたします。

米津玄師さんの「KICKBACK」の歌い方についてですが。
ガナっているように歌っている部分に関しては、これはほぼほぼエフェクトの効果です。
エフェクトの問題と言うのを簡単にお伝えすると、「機械で調整している音」です。
カラオケでおなじみのエコーやリバーブなどもエフェクトですね。
米津玄師さんのそもそもの声質や歌い方に関してですが、非常になめらかな歌い方をしているので「KICKBACK」で歌っているような激しい歌い方をしてしまうと声が枯れてしまう可能性が高いので、そうならないように本来の歌い方にエフェクトをかけていると言う状態となります。
エフェクトのかけ方としては、歪みを生じさせてドライに音質を仕上げた、と言うものだと考えております。

少しお話が少しそれますが、歌にエフェクトをかけると言う事は歌い方に対して逃げているのではないか?と言うことをおっしゃられる方もたまにおられます。
しかしそれは逃げていると言うことではなくて、エフェクトをかけて表現していくと言うことも音楽の長い歴史の中での方法の1つなわけであり、エフェクトをかけることにより例えば作品がかっこよく仕上がると言うことであれば問題は全くないのです。

カラオケで『KICKBACK』を本人のようにカッコよく歌う方法

さて話を本筋に戻しますけれども、「KICKBACK」を例えばカラオケで上手に歌うためにはどうしたら良いのかと言う事ですが、先程から申し上げているガナる歌い方をカラオケでどのようにそのまま体現できるのかと言うと、かなり難しいですよね。
カラオケではエフェクトを自由自在にかけられる方法がございませんので。
できる範囲で言えば、まずエコーを切る(リバーブを切る)。
エコーをかけることによって艶やかな声の状態が出てしまいますから、その状態を断つと言うことが大事ですね。
その他には喉を開きすぎないで極力喉を壊さない限界に近い状態まで閉め気味な歌い方をする。

  1. エコーをかけない
  2. なるべく喉を閉める(声を潰さない程度に)

以上2点でしょうか。

歌い方に関しては「KICKBACK」は前述したような内容がざっくりですがほぼ全てです。

『KICKBACK』は転調が多いので難しい

しかし、難しいのは楽曲の捉え方です。
「KICK BACK」は全体を通して転調のとても多い曲です。
1番だけでもkeyが3回から4回程度転調していますから歌いづらいのは間違いないです。
まずこの事実を理解した上で、コードの上にしっかりボーカルが乗った状態で歌わなければならないんだと考えてトライしてみてください。

ベースラインがかなり動くのでこれも難しいポイント

さらに難しいのはベースラインが積極的に動いていることです。
結構コードの外の音にベースの音が飛んでいることも「KICKBACK」に関してはたくさんありますから、こちらもボーカルの音程が取りづらくなる要因の1つとなります。
本来であればベースはボーカルの歌いやすい状態のベースラインを演奏していくものですが、今回の場合はそうではありません。
ベースで合わせてピッチをボーカルが取っていこうとすると確実に持っていかれてしまいます。
ボーカルのメロディーをきちんと暗譜して歌を仕上げることが重要になりますね。

以上になります。

後半は少し音楽的な内容の話を急ぎで解説してしまいましたので、分かりづらい点があったと思います。
もし分からないことがありましたら、引き続きで構いませんのでご質問をいただければ回答していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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