【ボイトレノウハウ6】共鳴 (図解あり)
こんにちは。 ブラッシュボイス代表取締役の青木秀敬です。 本日は『共鳴』に関してのお話です。 このようなボイトレ解説の更新情報はLINEにご登録頂くと最新の更新情報をお送りさせて頂いていますので、是非ご活用下さい。 "共"に"鳴"ると書いて共鳴。 つまりそれは空間の隅々(部屋の鳴り、頭の中の鳴り)が自分の声で振動するというもの。 大きな声、小さな声関係なくびりびりという振動を作り出します。 共鳴をする事で声を出す気持ち良さ、歌を歌う気持ち良さを感じる事が出来ます。 想像してみて下さい。 お客さんがいなくても気持ち良く歌えそうなボーカリストがいると思いますが、あれは共鳴により陶酔しているのです。 頭の中で自分の声が鳴り響いて、外のバンドの音と共鳴して気持ち良いのです。 さて、この共鳴のメリット。 それは... ・第一に芯のある厚みのある声を出せるようになる事。 ・第二に音程を感じる事が可能になる事。 ・第三に発声してて気持ち良さを感じられる事。 が挙げられます。 (音程を取る事に関してはこの練習だけでは役不足ですので、ソルフェージュが必要です) では、 実際に共鳴させるためにはどうしたらいいのでしょうか。 文章では相当伝えづらいのですが...ご了承下さい。 まず喉をしっかりと開かなくてはなりません。 喉の開け方は舌を下げる、もしくは喉仏を下げるという方法でアプローチします。 舌の下げるポジションは... 1:下の歯の前歯に舌の先っちょがくっついていること。 2:そして下の歯よりも舌が上に上がらないこと(凹んでもダメ)。 3:さらに喉の奥がちゃんと見えていること。 これが出来ていれば基本的には喉が開いていると言えます(あくまでも基本的には...です)。 もしくは、男性なら前述した喉仏を下げるというアプローチも喉を開くやり方です。 しかし、これも舌の位置を結局は安定させないといけませんので結局は同じ事です。 喉の開き方は、舌を下げるでも、喉仏を下げるでも、どちらでも良いんですが、どちらの方法でアプローチするかは男女の差、個人の差で考えた方が良いでしょう。 *ちなみに喉の開きの説明はすべて『ア』の口の形を基本としてます(『ア』は発声練習の基本形態です)。 次に腹式呼吸(https://brushvoice.net/column/post)でアタックのある空気を送り出します。 喉は上咽頭、中咽頭、下咽頭と大きく分けて3つの部分から構成されていますが、この上咽頭という部分へ声と息を送ってやります。 *上咽頭へ息を送り、そこに声が交わって当たれば、中咽頭や下咽頭も響きは勝手に付いて来ます。 で、上咽頭をしっかり意識してハミング(https://brushvoice.net/voice-training/humming)で発声をやってみて下さい。 ちゃんと舌が下がっていて咽頭、および口腔内が拡がっていれば唇がかなり振動するはずです。 唇が振動するという事は口に声が当たってるという事ですからまっすぐマイク乗りの良い声が出ると言う事です。 声が前に出ている状態を指しています。 で、さらに唇に振動を感じていて鼻の上まで振動が伝わっているようなら高い確率で正しく共鳴が出来てると言えます。 振動に関してですが、人間は振動を感じて音程を取る生き物です(先に述べた第二の共鳴のメリットですね)。 骨伝導携帯ってありましたよね? あれは音が携帯から鳴らなくても頬骨に携帯を当てると振動で相手の声を確認できるというものでした。 で、音楽は音が出る...例えばピアノならCの和音だったらその響きというのがあります。 この響きを振動として人間は捉えているわけです。 で、このCの和音の振動と自分の発声している声の振動が綺麗に三半規管(耳の奥)でシンクロしてくれれば音がある程度合致してると言えるんです。 声を出していて、人が気持ち良いって感じるのはこの振動と振動のシンクロだったわけです。 これが共鳴の第三のメリット。 さて、文章ではすべて上手く伝わったとは思えないんですが。 今日は『共鳴』についてお伝えしました。 これは文章上ではかなり無理がありますから、随時質問を受け付けたい方向です。 ご質問フォーム もしくは、このボイトレノウハウに書き込みで質問をお願いします。 ...
2009.07.19
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