女性が「男声」を出すのは可能?
今回は女性がいかにして男声を出すか、ご質問を頂きましたのでその仕組みと前提を解説していきます。

こんにちは、22歳女性です。
現在男声を出せるように練習しています。
低い声を出すとエッジボイスが効いているのか、強いガラガラ声になります。
ガラガラ声の低い声では、胸に響かせるように声を出すというのが、出来ていない気がします。
胸に手を当てても振動、響かないので出来ていないのでは?と思いました。
澄んだ低音ボイスを出せるように練習していますが、どうしてもガラガラになってしまい、練習に躓いている状態です。
もっと練習したら、自然とできるものなのでしょうか?それとも何か間違ったやり方をしてしまっているのでしょうか?
ご回答お待ちしております。
よろしくお願いします。
ガラガラ声になる原因|エッジボイスとの関係
エッジボイスを発声する手法の一つとして小さい声で低音を発声するとガラガラとした声が出易いというのがあります。
胸に響かせる声を出すためには?
胸部が共鳴して振動する場合はある程度大きな声で低音を発声した場合に振動します。
ここで言うある程度というのは一般的な声の大きさと言う意味合いで捉えて頂いて良いです。
ラムネのど飴さんの場合は低い声を小さい声で発声しているので胸部が共鳴しない(振動しない)とある程度判断出来ると思いますがいかがでしょうか?
澄んだ低音ボイスの出し方|具体的な練習アドバイス
さて、では低音の表声を女性が男性の様に発声出来る様になるにはどういうアプローチをして行ったら良いのか。
これは一概に言い切れませんが思われているよりも少し大き目の声で低い声を発声する様にして下さい。
それに慣れる事が重要かなと考えます。
低い声だけ大きくすると言うのは不自然なので中音域も高音域も気持ち大き目でやってみると良いのかもしれません。
男性の声と女性の声の構造的違いとは?
ちょっと男性の声をイメージしてみて欲しいのですが、男性の場合女性に比べると声が太いケースが多いと思いませんか?
これは声帯の太さと長さ(特に長さが男女で異なります)が男女で異なる事に起因するのです。
また男性の場合は低い声は女性よりも低い音階が発声出来ますからその分胸式呼吸により息の量も必然的に増えます。
その息の量と声の大きさに耐えうる様に男性の声帯は成長する過程で進化します。
「筋トレ」としての声帯トレーニングのすすめ
今からラムネのど飴さんの声帯の長さや太さそのものを変えるのは難しいのですが、「息の多い大き目の声」に慣れる声帯を作り込んで行く事は可能です。
ほぼ筋トレと同じ考えです。
身体の部分的筋肉の強化ですね。
声帯は筋肉で出来ていませんが閉じて声を生じさせる行為そのものには喉の様々な筋肉が働きます。
その様々な筋肉を普段から鍛えましょうというお話しです。
これが現状導き出せる答えなのかなと思います。
どの様な声の状態か実際に確認出来ないと確実なアプローチをご提案出来ないのが歯がゆい所ですが、参考になさってみてください。