こんにちは。
ブラッシュボイス・関西ボイストレーナーの堀口です。
今回はドラマやアニメなどのタイアップなどでも多数活躍されているSPYAIRさんについて人気のヒミツを探ってみたいと思います。
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SPYAIRさんはメンバー全員が愛知県出身のボーカル・ギター・ベース・ドラムで編成される4人組バンド。骨太でロックなサウンドにのせたポップでキャッチーなメロディーを時に情熱的に、時に包み込むように歌いあげるボーカルのIKEさんの歌声は、多くのファンを魅了しています。
SPYAIR IKEさんの割れるような迫力のある高音
特にIKEさんの割れるような迫力のある高音で歌いたい!と憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。この高音を出すために、全身を振り絞って叫ぶように息を吐いていては喉を痛めてしまいます。
ボリュームのある声は全身をリラックスさせ、深い呼吸で効率よく鼻と口の中を共鳴させることで生まれます。
力任せに喉で作る声も時に格好良く聴こえることもありますが、練習される際は小さい響きをどんどん膨らませてボリュームを上げていくイメージを持つことで喉を痛めるリスクが軽減されます。
IKEさんの歌い方の変化
SPYAIRの人気曲で比べてみても、ボーカルIKEさんの歌い方が変化していることがわかります。
『サムライハート(Some Like It Hot!!)』(2011年)のころは、喉を絞り勢いよく息を吐き出した息にのせた歌声が多く聴かれますが『イマジネーション』(2014年)のころには、鼻に共鳴した迫力のある高音が印象に残ります。
さらに、最新のシングル『Be with』では曲調がバラードで音域も落ち着いていることもありますが、倍音がたくさん鳴っている厚みのある歌声を聴くことができます。
倍音について
倍音をたくさん鳴らすためには、響く空間とバランスがとても重要です。
倍音が少ない声は平面的(2D)で重いイメージ、倍音が多い声は立体的(3D)で軽やかなイメージで、倍音が少なめの歌声の方が説得力が増すこともありますし、倍音が多いといっても高い低いのどの倍音が多く鳴っているかによって聞こえ方も随分変わってきます。
プロのボーカリストの多くはこのバランスをコントロールすることができ、ボイトレはこのコントロールを練習するためのものです。
ブラッシュボイスのボイトレ 声色の引き出しを増やす
SPYAIRボーカルのIKEさんは声帯ポリープと急性声帯炎を併発されるなど、喉のトラブルも乗り越えてこられているようです。デビューしてなお進化し続ける姿は、歌い続けるための努力とファンの方々に喜んでもらいたいという気持ちを強く感じますし、そんな気持ちがファンの心をつかんで離さないのではないでしょうか。
ブラッシュボイスでは、様々なバランスの声色の引き出しを増やすボイトレを実施しています。まだ知らないご自身の歌声の魅力を見つけてみませんか?
是非一度、ボイトレ無料体験レッスンで体感してください。
堀口 愛子