今回は、滑舌が悪い人のための滑舌改善、滑舌を良くするボイストレーニング方法についてお話しします。
滑舌が悪い人のためのボイストレーニング方法
滑舌があまり良くないと、歌唱や会話の内容が聞き取りにくかったり、伝えたいことが充分に伝わらなかったりします。
- ご自身で滑舌が悪いと感じている方
- 人から聞き取りにくいと言われることがある方
- 歌唱や会話のスキルアップをしたい方
こういった方々におすすめのトレーニングをご紹介します。
あいうえおの1分間運動
表情(表情筋)、特に口周りの表情筋を鍛え、うまく使いこなせるようになることは滑舌改善にとても効果的です。
あいうえおの1分間運動のやり方
「あ・い・う・え・お」を1分間繰り返して発声します。
この発声は様々な音程で練習し、共鳴や声の抜けなどを意識して行うことが重要です。
注意点は、顎を大きく開け過ぎないことです(指1本分位の前歯の開く程度に留めておきましょう)。
それよりも「あ・い・え」は唇をしっかり横に広げ、「う・お」は唇を極端にすぼめるくらい大袈裟に表情を動かすことに重点をおきましょう。
こちらの『あいうえおの1分間運動』はシンプルで単純ですが非常に効果的です。
また、リップトリルなどが出来ない場合にもこちらの運動は効果的です。
リップトリル(リップロール)
リップトリルも、あいうえおの1分間運動同様、表情(表情筋)の緊張を和らげる効果があります。
さらに、発声を加えて練習するリップトリルは声帯と舌の緊張を和らげます。
練習をする際は、息のみのリップトリル・発声を加えるリップトリルのどちらも腹式呼吸で行いましょう。
息のみのリップトリルは45秒、発声を加えるリップトリルは20秒のタイムを目標に練習しましょう。
発声を加えるリップトリルは、色々な音の高さで練習することもおすすめします。
口の開け方
まずは母音「あ・い・う・え・お」をはっきりと発音することができているか確認してみましょう。
口角があまりにも下がっていたり、それぞれの発音が曖昧になっていませんか?
母音を発声する際の口の開け方は、下記の図を参考に一度確認してみてください。
子音の発音には、タンギング(舌(タン=tongue)を使って空気の流れをコントロールし、発声にメリハリや強いアタックを付けること)の練習がおすすめです。
母音、子音いずれの発音・発声も口の開け方や舌の位置が重要になりますので、意識をしながら是非練習してみてください。
タンギングの詳しい練習方法は下記の記事にて解説していますので、ご確認下さい。
【まとめ】
会話の中での滑舌に関してですが、滑舌があまり良くないまま早口で話してしまうと、聞き手は余計に聞き取りにくく感じてしまいます。
はっきりと、少しゆっくり話す意識をしてみてください。
滑舌が良くなると歌唱や会話の際、聞き手への説得力が増したり、印象が明るくなったり、プラスになることがたくさんあります。
滑舌が悪い、良くない原因は舌の長さや厚さ、口の中の形など、人それぞれ異なりますのでご自身で判断が難しい場合は、ボイストレーナーと共に原因を探ることが改善への近道です。
ブラッシュボイスは60分の無料体験レッスンを実施しておりますので、是非お気軽にお越し下さい。
ボイストレーニングスクール・ブラッシュボイス
ボイストレーナー/近藤京樺