こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は槇原敬之さんの歌い方についてお話したいと思います。
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楽曲の特徴
槇原敬之さんは長年、日本の音楽シーンの第一線で活躍しており、
私自身、幼少期から馴染んできてますし、彼の曲や歌には心揺さぶられるところがあります。
仕事柄、現代の20代の方と触れ合う機会も多いですが、
リアルタイムな世代でない彼らからも「槙原さんの歌は好き」という声をたくさん聞きます。
なぜ槇原さんの歌は世代問わず、心に残るものが多いのでしょうか。
紐解いていきたいと思います。
槇原敬之さんの声の繋ぎ方
槇原さんの歌は、ロック歌手と違い「癒される」「あったかい」と感じる方が多いようです。
単に声質の影響もありますが、
歌声の運び方
言葉の繋ぎ方
にポイントがあります。
低音から高音まで一貫してブレることがありません。
多くの歌い手さんの場合、音程の上がり下がりで声の強さやインパクトが変わっていくものですが、槇原さんの場合、音程が極端に上がっても下がっても、また裏声にいっても声の強さや滑らかさが同じままです。
これは低音からだんだん高音へ発声していった時に、裏声に切り替わるポイント(換声点)に差し掛かると、通常はハッキリ聴き取れるくらい分かりますが、彼の場合はその換声点が曖昧なのです。
ご本人としては表声、裏声の区別は付いているはずですが、聴き手側からすると分かりづらいです。
これは発声技術と元々の声質による部分が大きいです。
これをご覧になっている方の中で
ご自身の出せる最低音から裏声の最高音まで滑らかに発声することはできますか?
ほとんどの方がどこかでつまづくのではないでしょうか?
この発声練習を繰り返し行うことで表声と裏声の境い目を曖昧にし、滑らかに発声することができるのです。
言葉の一つ一つを大切に歌う
彼の書く歌詞の世界観に魅かれる方はとても多くいらっしゃいます。
といっても難しい言葉を使ったりしているわけではなく、思ったことを素直に言葉にしているといった印象です。
だからこそ解りやすく、且つ多くの方の共感を得られるのです。
そしてそれだけではありません。
その歌詞を、手紙を読むように一文字ずつ大切に歌うことでより心に届く歌が歌えるのです。
槇原さんの歌の魅力を挙げるとキリがありませんが、これも槙原さんの歌の大きな特徴です。
槙原さんの歌っている映像を見ると、言葉一つ一つ読み上げるようにして歌っているのがお分かりになると思います。
大げさなくらい口を大きく開けて丁寧に。
作詞経験があれば分かることなのですが、歌詞というのは一文字変えるだけで意味も世界観もガラリと変わります。
自分の大切な歌詞を丁寧に一文字ずつ相手に伝えようとする姿勢が歌にも歌い方にも表現されており、心に届く歌になるのです。
ブラッシュボイスでは、単に歌の基礎や技術だけでなく、歌う人の人となりを大切にして、心に届く歌を歌えるようボイトレの指導をしております。
是非一度、ボイトレ無料体験レッスンにお越し下さい。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大