いつもボイストレーニング、お疲れ様です。
年末年始を挟んでしまったために、休業期間が長く回答が遅くなってしまいました。
今回は日常会話の中での声の通りが悪いと言うご質問・ご相談へご回答していきたいと思います。
結論としては『声質そのものを意識する』ことで改善させる可能性があります。
それでは解説していきます。
ボイストレーニングで声が通るようになる方法
ハンドルネーム : いくみ
ご質問タイトル : 声が通らないのを改善したいです
ご質問内容 :
22歳♀です。初めて質問させていただきます。
日常での会話の中で、声が通らないのが悩みです。
声が通らない(声量がない)ことと、声が出しにくい・体の使い方がわからないことが悩みです。
お腹から声を出す感覚がわかりません。
ネットで調べると背筋もつかって発声すると書いてあるのを見たことがありますが、よくわからないです。
また、話しながら、息がすぐになくなってしまい声がもたず声がもちません。
ロングトーンをやってもすぐに息がなくなってしまいます。
腹式呼吸は、最初に吐ききって息を吸っても、息が続かないことに変わりありません。
エッジボイスは練習してできるようになったので、エッジボイス出したり話すときに声帯のあたりを意識することで、多少は声が出しやすく、ほんの僅かに声量も上がりますが、依然、体の使い方がわからないので、根本的な発声の改善になっていないと感じています。
声を出しているときの体の感覚を教えて頂きたいです。
体がコリやすく慢性的なからだのコリや、精神的な問題(緊張感が強い性格など)も発声に影響することがあるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
声質そのものを意識する
声が通らない場合は、声質そのものを意識すると良くなります。
多分、声を出す行為そのものに対する息の量がとても多いのだと思います。
このような場合の方々に関してよくご質問いただくのが「お腹から声を出す方法がわからない」「背中の筋肉を使うというのはよくわからない」などのようなもので、感覚としてどうして良いのか見当がつかないと言う人が多いのです。
従いまして、ご質問者様の場合、息っぽい声質を改善する。
つまり、はっきりした声質でしゃべるということが大事になってきます。
「はっきりした声質ってなんですか?」
そんな疑問を持たれた場合は、別の表現でアプローチします。
「輪郭のはっきりした声」「聞き取りやすい声」などが一般的です。
ハミングでロングトーンの練習をしてみよう
それでもわからない場合は、ハミングでロングトーンの練習をします。
ハミングとは唇を閉じ鼻からの息漏れを少なくして「んー…」と発声し続けるものです。
どのぐらい鼻からの息漏れを少なくするかと言うと、鼻の下に手をかざした場合に少し暖かい息が漏れている状態。
もっと言えば20秒以上ロングトーンでハミングを発声できている状態が好ましい息の量での発声です。
ハミングは唇がビリビリと声により振動しているのも大事です。
声が前に出ていくことによって、唇に物理的に音が当たって、振動が生まれるんですが、この振動が声が通るか通らないかと言う点について大事になってきます。
ハミングでロングトーンができるようになってきたら、もう一度実際にしゃべってみると良いでしょう。
おそらく首や肩の筋肉も力むことなく発声ができているはずです。
まずはこの状態を作ることによって、徐々にお腹から声を出す(腹式呼吸による発声)と言うもののヒントが掴めるのかと思いますので、ぜひ頑張ってみてください。
また何かご不明な点があればいつでもご質問ください。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。