こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は実際の生徒さんの事例を元に、歌唱の基本である共鳴についてのお話と、それを実際の歌にどのように活かして行けば良いかという部分についてお話していきたいと思います。
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生徒さんについて
今回の事例は、プロの歌手を目指してボイストレーニングを受けている生徒さんです。
特に高音の発声になると喉に余計な力を入れてしまい、声の響きが損なわれてしまうという状態になってしまいますので、正しい発声方法を理解した上で、歌唱している時にも共鳴された通る声を出せるようにするためにレッスンアプローチをしました。
共鳴とは
まず、共鳴とは何か、ということなのですが、簡単に言うと、声をより響かせることです。
本来は、例えば2つあるシンバルの片方を鳴らすと、もう片方もそれに反応して音を出す、ということを共鳴・共振などと言います。
歌ではあくまでも声がしっかり共鳴腔に響いてよりキレイな響きを作り出す、ということを言います。
アコースティックギターやドラムでも、楽器のボディが空洞になっていることで音が響きます。
この空洞が共鳴腔です。
そしてこの共鳴腔は人間にもあります。
・鼻腔
・口腔
・咽頭腔
です。
人間は体の中を楽器として使って声をより響くようにコントロールできるのです。
裏を返せば、風邪などをひいてしまうと楽器として成り立たなくなりますので、体調管理はとても大切なパートとも言えます。
(風邪をひくと声出しづらいですね。鼻づまりが起こって鼻腔での共鳴が上手く機能しないためです。)
共鳴された声の出し方
共鳴の前に、腹式呼吸をマスターする必要があります。
腹式呼吸が出来ている前提で、発声時に鼻腔、口腔等の共鳴腔により声の響きが作れるように意識して発声します。
鼻腔への共鳴ができると、口腔や咽頭での共鳴もバランスよくできる人が多いように感じます。
共鳴を実際の歌に活かす方法
ボイスレコーダーを用意しましょう。
そしてボイストレーナーに見てもらいながら練習するようにしましょう。
自己判断だとできているかどうか判りづらい場合があるためです。
ワンコーラスで良いので一度録音しながら歌います。
- 実際の響きを聴いて、出来ているかどうか。
- ボイストレーナーの判断はどうか。
- 自己分析とボイストレーナーの判断はズレていないかどうか。
共鳴ができないときにボイトレでチェックする項目の例
そして共鳴ができていない原因は何かを判断し、ボイトレの中で改善して行きます。
- 喉が開きすぎていないかどうか。
- 息を吐きすぎていないかどうか。
- 喉に力が入っていないかどうか。
- 鼻腔、口腔、咽頭での共鳴のバランスはどうか。
などです。
喉の力みに次いで多いのが、喉の開き過ぎや息の吐きすぎです。
頭で理解した上でやり方を押さえ、ボイトレで反復練習を行うことで少しずつ改善していけるようにします。
そもそも腹式呼吸がうまく出来ていないなんてこともありえますので、全体のバランスを見て必要なところは改善しいけると良いでしょう。共鳴が苦手な方は沢山いらっしゃいますので、この記事が役にたっていただけたら幸いです。
ブラッシュボイスでは、基礎からプロレベルのテクニックまで、その人に合わせたレッスンを実施しております。
是非一度、ボイトレ無料体験レッスンにお越しください。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大