女性が男声を出す方法について

    ボイストレーニングスクールのブラッシュボイスです。
    今回は女性の方が男声を出す方法についてご質問がありましたいので回答をしていきたいと思います。

    目次

    女性が男声を出す方法について

    ハンドルネーム : ごろ
    ご質問タイトル : 声質について。
    ご質問内容 :
    女子高校生が男性の声を出す方法を教えてください。
    調べていたら、喉を開いて、胸を響かせるというのは分かったんですが、どのように練習したら、それが実行できるのかというのがあまり分かりませんでした。

    先ずは胸を響かせるという事についてお話します。
    胸を響かせる為には胸式呼吸を強めて声を出す必要があります。

    胸式呼吸とは寒い冬場にはぁ~~と白い息を吐いて手を温める事があると思いますが、あの息の使い方がまさに胸式呼吸です。

    この「はぁ~~」という息に声を乗せてみると胸を響かせる事が出来ます。
    胸が響いているかどうかを確認する方法としては鎖骨を掌でガッツリ触って確認します。
    胸式呼吸で声を出している状態で鎖骨を触りビリビリ振動していればOKです。

    喉を開く事について

    次に喉を開くという点についてです。
    喉の開き具合は舌の状態を確認する事で分かります。

    喉の開き具合の確認方法:母音「あ」の場合

    例えば「あ」を発声する場合、舌の状態はどんなだったら喉が開いているかというと、

    1. 舌の先端が下の歯の先端裏側にくっ付いている。
    2. 舌全体が下の歯よりも上に浮かない。
    3. 舌が滑らかに安定している(真ん中が凹んだり、盛り上がったりしない)。
    4. 舌根から舌の先端にかけて、滑り台のように滑らかに舌が下がっている。
    5. 歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける(脱力してあんぐり開いた状態)。

    以上の5点が母音「あ」を発声した時に喉が開いている状態です。
    練習方法は鏡を見ながら練習しましょう。
    この場合、手鏡が一番使い易いので手鏡で練習して下さい。
    舌に力が入ってしまうと喉は閉まっている状態ですから、ちょっとずつですが、鏡を見て舌の状態を矯正して下さい。
    鏡でチェックして意識して矯正をする以外に方法はありません。

    出来れば割りばし等で無理やり矯正するのではなくて、鏡と意識で矯正する方向でお願いします。
    母音「あ」で喉を開く事が出来れば、『あかさたなはまやらわ』というのも喉を開く事が出来ます。

    母音「い」「う」「え」「お」についての喉を開く舌のポジションは以下にまとめておきます。

    喉の開き具合の確認方法:母音「い」の場合

    • 舌の先端が下の歯の先端裏側にくっ付いている。
    • 歯は完全に閉じている状態(歌っている時は必ずしも閉じる必要はないが、基本を学ぶ為にも閉じて下さい)。
    • 舌の両端を上顎に付ける。
    • 舌の奥~真ん中~先端にかけて、舌と上顎の間にしっかり空洞を作って声が抜ける場所を確保する。
    • 唇をしっかり横に開ける。

    喉の開き具合の確認方法:母音「う」の場合

    • 舌の先端が下の歯の先端裏側にくっ付いている。
    • 舌全体が下の歯よりも上に浮かない。
    • 舌が滑らかに安定している(真ん中が凹んだり、盛り上がったりしない)。
    • 舌根から舌の先端にかけて、滑り台のように滑らかに舌が下がっている。
    • 歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける。
    • 唇をすぼめる。

    喉の開き具合の確認方法:母音「え」の場合

    • 舌の先端が下の歯の先端裏側にくっ付いている。
    • 発音上、舌の真ん中が下の歯よりも上に浮くが、なるべく力まない。
    • 舌中央部は少し盛り上がるが、舌中央部から舌先端にかけては、力まず滑らかに舌が下がっている。
    • 歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける。
    • 唇をしっかり横に開ける。

    喉の開き具合の確認方法:母音「お」の場合

    • 舌の先端が下の歯の先端裏側にくっ付いている。
    • 舌をなるべく硬直させない(舌の真ん中に向かった力が働きやすいので注意する)。
    • 歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける。
    • 唇をすぼめる。
    • 顎にはなるべく力を入れない様にする。

    以上になります。

    胸式呼吸と舌の安定を丁寧に練習してみると割と低い声になります。
    女性が男性っぽい声を出す目標にも近づけます。

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