ボイストレーニングスクールのブラッシュボイスです。
今回は声がすぐ枯れてしまうというお悩みに関するご質問を頂きましたので解説していきたいと思います。
日常的に使える知識とテクニックをお伝えしていきますので、是非参考にしてみて下さい。
お祭りで掛け声を出すと喉がかすれてしまう
ハンドルネーム:ふんどし太郎地元でお祭をしており、屋外で大きな掛け声を出しながら1日練り歩きます。
歳のせいか(42歳)すぐに喉がやられて声がかすれます。
来年大事な役があり喉を鍛えたいです。
歌が上手くなりたいとは別問題で申し訳ないですがボイトレで鍛えれるものでしょうか?
ボイストレーナーからの回答:喉を痛めやすい原因と改善の方向性
ご質問頂きありがとうございます。
お祭りで掛け声を出しながら練り歩く。
すると声枯れが生じてしまうというご質問内容ですね。
ひょっとするとそもそも喉が余り強くないタイプなのかもしれませんが、改善方法はございます。
喉が枯れやすい人の特徴
大声を出していると声が枯れてしまうタイプの人は喉が開いていない場合が殆どです。
所謂、「喉声」という状態で大声を出しているので喉への負担が大きくなってしまうのです。
改善方法① 腹式呼吸での発声をマスターする
お祭りで神輿を担いだりしている方々を見ていると割合身体がガッシリしている人を多く見かけます。
ガッシリしているという事は足腰が頑丈で、上半身も筋肉がきちんと付いているという事なのですが、実は大きな声で発声をする場合この筋肉が初めは足かせになります。
部分的にどこの筋肉が足かせになり易いかと言いますと腹部です。
お臍(へそ)の辺りにある腹直筋、それから腹部両端にある腹横筋。
この2つの筋肉をボイストレーニングでは使いますが、特に腹横筋部分が筋肉が固い状態だと腹式呼吸による発声が出来ません。
仰向けに寝転んでみると腹横筋部分が直立している時よりも柔らかく感じませんか?
親指で深い所まで押し込んでみると良くお分かり頂けると思います。
寝転んで柔らかくなるのであれば、それは工夫をすれば直立した姿勢でも柔らかく出来ます。
先ずは工夫して柔らかくしてみるという事をお願い致します。
腹直筋も大事なのですが、今回は一旦忘れて頂いて腹横筋の力を自由自在に使える様にする事を第一に考えましょう。
ちなみに声を出す時に腹横筋が横に3センチほどせり出して来ます。
声を出していない状態の時は腹横筋は力が入っていなくて柔らかい状態をキープするのがミソです。
3センチせり出す時はカチカチに硬くなります。
改善方法② 喉の開き方をマスターする
喉の開き方と言っても文章で全てをお伝えするのは困難なので、ここではポイントを1つだけ書いておきたいと思います。
それは全ての発音で舌の先端を下の歯の前歯後ろに少しだけくっ付いている状態で声を出して欲しいという事です。
これだけでかなり喉の閉まりが改善されます。
「あいうえお」全ての母音でそうして頂きたいです。
ちなみにTa・Ti・Tu・Te・Toみたいな子音+母音の場合。
子音では一瞬舌が上顎に付きますが、そこは無視して貰ってOKです。
母音に切り替わったら速攻で舌を下の歯の前歯の後ろに付けて下さい。
まとめ:喉の筋肉と舌の位置を整えよう
- 腹横筋を柔らかく使えるようにする
- 舌の先端を下の前歯の後ろに軽くつけて発音
- 喉の負担が軽くなり、声が枯れにくくなる
以上です。
腹横筋を使って、舌の位置を正して大きな声を出せる様にする。
そうすると喉への負担は軽減されます。
ボイストレーニングで喉を鍛えるメリット
ボイストレーニングは「歌が上手くなる」ためだけのものではありません。
正しい呼吸と喉の使い方を学ぶことで、声帯を守り、日常生活でも声が枯れにくくなります。
喉を健康に保ちたい方は是非、無料体験レッスンにお越し頂けますと幸いです。








