ボイストレーニングスクールのブラッシュボイスです。
本日は歌の技術を習得する上ではかかせない「真似る」ということをご紹介していきたいと思います。
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真似ることの重要性
「学ぶ」の語源は「真似る」と同じ、という言葉をみなさん聞かれたことがあるかもしれません。これは歌、音楽に関しても同じことだと言えます。
実際に、どんなに歌がうまいと言われている歌い手さんでも、最初は「真似る」ことから始めていたというお話をよく聞きます。逆に、真似ているという意識が無かったとしても、必然的に真似てしまう物ではあります。
日本の歌手ではDREAM COME TRUEの吉田美和さんや、絢香さんなども尊敬するアーティストを真似るトレーニングを行っていたと公言しています。
また海外でいうと、 アリアナ・グランデさんが歌番組でセリーヌ・ディオンさん・ブリトニー・スピアーズさんなどのものまねで完璧に歌い上げている姿が話題になりました。
まずは「真似る」ことから始めてみる。
そこから声の出し方や細かな表現方法などを身につけ、自分の個性へと繋げていく。これが自分の歌の個性を創りだす、近道だとも言えるでしょう。
個性の出し方についてはご相談を頂くことがあります。こちらのページも参考にして下さい。
ボイトレは必要ない?ボイストレーニングって必要?やったほうが良いの?
真似る練習法《分析する》
真似ることの重要性をお話したところで、早速真似るトレーニングを行っていただきたいと思います。まず、第一に重要なポイントは、とにかく聴くこと。
このアーティストのこの曲をまねしてみようと決めたら、聴いて、聴いて、聴きまくります。音楽を聴いていないときでも、そのアーティストの歌声が頭の中で完璧に再現されるまで、まずは耳から体に馴染ませていきましょう。
私はその際、歌詞を書きだして色々とポイントを書き込んでいくこともお勧めしています。書き込むポイントとしては、下記のような事です。
- 声の大きさ(だんだん大きく・だんだん小さくなど)
- アクセント
- ブレスのタイミング
- 声の出す方向(※声を体のどこに響かせるか、当てるか)
- 細かい表現(※感情を込めて悲しそうに歌っているなど)
等々、他にも発音の仕方などもありますね。
とにかく細かく分析していく事が大事です。
集中して何度も聴いていると、どんどん新しい発見があることでしょう。
真似る練習法《歌ってみる》
徹底的に聴いて分析をしたら、次にCDと一緒に歌ってみましょう。
ここで重要なポイントは録音してみることです。
実は自分が聞こえている自分の声と、実際に他人が聞いている自分の声には大きく違いがあります。試しに話し声を録音して聞いてみてください。ほとんどの方が、「これが私!?」と自分の声に驚かれます。
ちなみにですが、なぜ自分の声が録音すると違って聞こえるのかと言いますと、自分が普段聞こえている自分の声というのは、耳で空気を通じて聞こえる割合よりも、体内で響いている声の割合の方が大きいからです。
少し脱線しましたが、自分の中ではしっかりまねできていたと感じていても、実際に録音して聞いてみると思ったよりも出来ていないこともあるのです(もちろん、逆もあります。思っていたよりも上手くまね出来ているというケースです)。
録音した自分の歌声とCDのアーティストの声を聴き比べてみて、違いがあればその部分をもう一度分析して歌ってみる。出来るだけ似るようになるまで、これを繰り返します。
CDと一緒に歌うのが慣れてきたら、次はカラオケ音源やアカペラで歌ってみる。
こうやって完成度をどんどん高めていきましょう。
真似る練習法《応用編》
上記の練習法で1曲しっかりと自分のものに出来たら、次は別のアーティストの曲を1曲選びます。そして、その曲を最初に選んだアーティストのまねで歌ってみるのです。
これは難易度が上がりますが、これが出来れば最初に選んだアーティストの歌い方を自分の歌声に取り入れることができたといって良いと思います。
ここまで出来たら、次は別のアーティストのまねをしてみてください。最初に選んだアーティストとは違った歌い方・声のアーティストが良いでしょう。
このように色々なアーティストの歌声をまねすることで、自分の引き出しがどんどん増え、世界でたったひとつの、最高のオリジナルな歌声を創り上げていくことができるでしょう。
是非、楽しみながらものまねトレーニング試してみてください。
ブラッシュボイスでは、どのようなアーティストを真似るボイトレをしていくか、どのように声を出せばより目標の声に近づいていけるかなど、丁寧にレクチャーしています。
ボイトレ無料体験レッスンだったとしても、客観的なアドバイスを惜しみなくさせて頂きますので、ぜひ一度無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。