こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの立花香穂里です。
今回は、ボイトレのレッスンをしている中でもよく相談を受ける、『歌声が鼻声になってしまう』という悩みの原因についてお話していきたいと思います。
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鼻声とは
まず、歌を歌う時の鼻声とはどんな状態をいうでしょうか。
- 「ナ」行が「ダ」行になってしまう、「マ」行、「ン」などが詰まって言いにくい。
- 歌声が鼻にかかって抜けない感じがする。言葉がやや聞き取りづらい。
- 思った声量が出せない…など身体に声がこもってしまう。
歌声が鼻声になってしまう原因
歌声が鼻声になってしまう原因については大きく以下のポイントが挙げられます。
発声以外の原因によるもの―風邪や鼻炎の状態
風邪を引いてしまって、鼻の調子が悪く、鼻が詰まっている状態は誰もがよく経験することと思います。また年中鼻づまりの方は慢性的に鼻やのどが炎症を起こしている可能性があります。そして自覚症状があまりない方もいます。
最近は声の治療を専門に行っているお医者さんも増えてきています。喉や声帯ではなく、鼻に原因があると、治療をしただけで声が出るようになったと感じた方も実際会ったことがあります。
また今の冬の時季は乾燥や気温差で粘膜の状態が変わると歌声が鼻声になりやすくなります。
発声が原因になるもの
歌声がこもって聞こえるような鼻声の方は、だいたい口の奥の開きが小さいです。
また舌が奥まっていて口の奥の方に詰まっているような状態や、顎に力が入ることで発声時に力が入り鼻声になりやすくなります。
鼻声を改善するために、ボイトレでできること
鼻炎など病気が原因でない場合、ボイトレを続けていくことで鼻声っぽい歌声は随分改善できます。鼻声を改善するためのポイントをボイトレの観点からいくつか挙げてみます。
喉の開け方を身につける。
きれいな母音の形で歌えるように、ボイトレで正しい発声を身につけましょう。軟口蓋といって口の奥の方にドームのようになっている柔らかい部分のあたりの空間を活かした歌声を出せるようになります。
またボイストレーナーが「あいうえお」それぞれの口の形を確認してクセをチェックし、的確なボイトレ・指導をすることで鼻声を直すこともできます。
舌の位置を確認する。
たとえば「あ」と口を開けた時に随分と奥の方に舌が下がってしまう場合は歌声がこもって聞こえやすくなります。また舌が奥に引っ込んでしまう場合は、舌の付け根(舌根)が力んでいる場合があります。
歌声は舌の位置により、鼻声だけでなく、声の響き方にも影響していきます。
鼻腔共鳴を理解できるようにする。
喉を締めた状態で大きい声を出そうとしても、人間の声帯はとても小さく、声帯の力のみで声量を上げるには限界があります。
鼻腔の空間を使って歌声を響かせる感覚を身につけましょう。よくハミングを使ったボイトレで鼻腔に響かせる感覚を身に着けます。
ハミングが綺麗に出来るようになると、響く感覚もわかるし、歌声に芯が出来て小さな声から大きな声まで通るような歌声を作ることができます。
ブラッシュボイスでは歌声のこもりや鼻にかかってしまう状態を改善する為に、まずその原因をチェックし、歌声を響かせることができるようなボイトレを実践しています。
ぜひ一度ボイトレ体験レッスンにお越しください。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/立花香穂里