こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は「オススメのボイトレ方法と良いスクールの選び方。良いボイストレーナーの見分け方」ということで、ボイストレーニングを行う上で、自宅でできることや歌の練習の時に気をつけること等に触れると共に、良いボイストレーニングスクール、良いボイストレーナーの選び方についてもご紹介していきたいと思います。
とは言いましても、私もブラッシュボイスのボイストレーナーです。そんな私が書く「良いスクール」って「自分のスクールの宣伝じゃん!」というご意見も頂くでしょう。ですので、この記事の内容はあくまで「ボイストレーナー」としての立ち位置で書かせて頂きました。ブラッシュボイスのボイストレーナーだから、という立ち位置では書かないようにしましたので、その点ご了承を頂きました上でお読み頂ければ嬉しいです。
簡単にできる、自宅でできるようなボイトレ方法や、アーティストとして活動されている方に向けてライブ当日や前日にできるボイトレなども記載しておきました。なぜかと言いますと、最低限自分ができる事などは自分でやっておいて、その上でボイストレーニングを習った方が、良いボイストレーナーを見極めやすいからです。
何も知らない、知識ゼロでしたら「良い人だからこの人でいっか」ぐらいしか判断材料がないからです。この記事をしっかり読んで頂き、ボイトレ、その先のレッスン、良いボイストレーナーと巡り会えるよう願って書かせて頂きます。
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自宅でできるボイトレ
さて、前置きが長くなってしまいましたが…先ずは、自分でも簡単にできるおすすめのボイトレ方法からお伝えしていきたいと思います。自宅でボイトレを行う場合、どうしても気になるのが騒音の問題。大きな声を出して近所迷惑になってしまうのはよろしくありませんね。
声を出さずにできるボイトレ、小音量でもできるボイトレをご紹介します。
腹式呼吸でのドッグブレス(音源あり)
ドッグブレスは、基礎である腹式呼吸を習得する上でとても効果的なボイトレ方法の一つです。
犬のように「ハッハッハッハッッハッ」と息を短く出す練習で、お腹を使えなければ成功しません。間延びしてしまうような息づかいだと失敗。鋭く切れの良い息で行うようにしましょう。
エッジボイス(音源あり)
「あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛・・・」とぶつぶつぶつと声が途切れるような感じで声を出します。
声量は限りなく小音量です。息を止めた状態から、少しずつ息を吐くと出来ます。声帯の閉鎖を促し、声枯れをの改善に効果的。
あくびトレーニング
意図的にあくびをするだけのトレーニング。
あくびをすると喉がとても大きく開き、声帯周りの筋肉も大きく動きます。喉を開く筋肉が鍛えられるのと同時に、声帯を伸ばす筋肉も鍛えられるため、高音が出しやすくなります。
但しすぐに結果がでる訳ではなく、継続することで徐々に効果が表れるはずです。
表情筋トレーニング あいうえおの一分間運動(音源あり)
普段ほとんど使わない表情筋を動かすトレーニング。
朝行うと一日の表情筋の動きがとてもスムーズになり、話し声や歌声が出しやすくなるためオススメです。
代表的なトレーニング方法としては「あいうえおの一分間運動」があります。大きく表情筋を動かし、「あいうえお」を一分間発声します。声量は大きくても小さくても構いませんし、声が出しづらい環境であれば形だけでも構いません。表情筋をしっかり動かすことを意識して行いましょう。
歌の練習の際に気をつけること
歌の練習の際に気をつけるべきことを幾つかご紹介します。
これは、歌をうたっていく上では常にチェック項目として意識していただけたらと思います。
腹式呼吸
歌い慣れている方でも、実際にチェックしてみるとあまり出来ていない方は意外と多いです。しっかり基礎の腹式呼吸を使って歌えているか常に意識しましょう。
発声時のお腹の使い方
低音の発声、中音域の発声、高音域の発声、それぞれお腹周りの支えやインナーマッスル、腹筋の使い方は若干異なります。
正しく使えているかチェックするようにして下さい。分からない場合はボイストレーナーに確認してもらうましょう。
歌う姿勢や顎の角度
姿勢によって歌いやすいと感じたことありませんか?
出しづらさを感じる場合、もしかすると姿勢によって余計な力みが加わっていたり、顎が極端に上や下に向いている可能性があります。
自分の出しやすい姿勢や顎の角度を見つけることもとても大切です。
脱力
歌っている時、肩や顎に力が入っていませんか?歌っている時は力を抜かなければならない場所と力を入れるべきところがあります。
力を抜くべきところ・・・肩、顎、胸、腕
力を入れるべきところ(自然に入るのがベスト)・・・腹部筋肉、喉を開く力
力の入れ具合は無意識に行っていることが多いので、改めてチェックしてみて下さい。
ライブ前日~当日の注意点
ライブの前日~当日の注意点は、結論から言うと体調管理に尽きます。
特に喉の管理。マスクをする、乾燥しないようにするなど。
そして栄養も体調に影響しますので、しっかりバランスの良い食事を摂り、お酒は控える。また、前日は睡眠がとても大切ですので8時間以上は寝るようにすると良いでしょう。
前日と当日の管理が特に大切ですが、可能であれば一週間前から行うと良いです。
良いボイストレーナーの選び方は”声”がポイント
良いボイストレーナーの選び方として、必須なのはそのボイストレーナーさんの「声」を聴いてみましょう。声が作られていないボイストレーナーは良いボイストレーナーと言えないとズバリ言えます。
また、「お手本を見せてくれる」「一緒に歌ってくれる」なども重要。更には、必ずと言っていいでしょうが無料体験レッスンに行かれますよね。
行った時に声をチェックするのは上記で書いた通りですが、体験レッスン全体を通して、自分がしっかりその場限りでも変化を感じる事ができたかどうか。めちゃくちゃ大事なポイントです。
・ボイストレーナーの声が良いか
・体験レッスンで変化を実感できたか
主に気をつける点はこの2つです。
そして、何より生徒の感覚に合わせてレッスンを執り行ってくれるボイストレーナーが良いボイストレーナーです。専門用語をたくさん使ったり、ボイストレーナー自身の感覚を押し付けてくるようなボイストレーナーはよろしくありません。
また、体験レッスンを楽しいだけで終わらせてしまうようなボイストレーナーも良いボイストレーナー、スクールだとは言えないでしょう。楽しむ為にレッスンするわけではありませんからね、成長する為です。月謝をしっかり毎月支払うのであれば、成長しなければ意味がありません。
良い声を出せた時の、生徒さん自身の感覚を大切にしてくれるボイストレーナーさんは良いボイストレーナーさんです。
ちなみにブラッシュボイスでは、無料体験レッスンでボイストレーナーを選ぶ際には、「提案」の形をとっています。
「●●さんは基礎的な事を学ばないといけないですから、●●先生がとても基礎を教えるのが上手なので、●●先生で進めるのはどうでしょうか?」というような具合です。
どのボイストレーナーが良いか判断できない場合は、ブラッシュボイスであれば適切なボイストレーナーを選択しレッスンをする事が可能です。
これはブラッシュボイスだけの特徴とも言えます。
良いボイストレーニングスクールの選び方
一つのスクールでも色んなタイプのボイストレーナーさんがいます。そのため、前述したようなボイストレーナー選びが出来ればどのスクールでも良いとも言えます。
あとは目的によりますが、通いやすさ、料金の部分が一番気になるところではないのでしょうか?とはいいましても私の経験から言えば、通いやすさはどうでも良いと言えます。
例えばブラッシュボイスであれば、
・月2回コース
・月3回コース
・月4回コース
と分かれていますが、月4回コースだとしても、通うのは月4回だけで毎日通うわけではありませんよね。良くないボイストレーナーで妥協して近場を選ぶよりも、しっかり成長できる良いボイストレーナーのもとに、少し距離があっても通う方が価値があると言えます。
何を妥協するかのお話ではなく、「良いボイストレーナーのもとでいかに成長するか」という事です。
ただし、無理な営業をしてくるスクールさんはよろしくありません。無料体験レッスンの場で、半ば強制的に入会させるようなところなど論外です。親身に生徒さんの立場に立って、「何が生徒さんにとってベストなのか」を真剣に考えてくれるスクールが良いと考えます。
まとめ
いかがでしょうか?こういった記事を書く事は、他のスクールさん、トレーナーさんから批判もあるかもしれませんが…あくまで生徒さんがきちんとスクールを見つけて、最善とされるボイストレーナーにつける事ができればと思い、書きました。
また、自宅でも手軽にできるトレーニング、歌う際に気をつけることなどご紹介させていただきました。声を出さずにできるボイトレはたくさんありますが、それらも真剣に行うと声を出す以上に効果を発揮します。きちんとした知識を身に着けて、良いボイストレーナーに巡り会える事を願っております。
ボイストレーニングは受けてみなければ分からないものですが、これからボイストレーニングスクールやボイストレーナーを探そうとお考えの方へ少しでもお力になれたら幸いでございます。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大