歌う時の姿勢について


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今日は、姿勢と発声の関係性、つまり歌うときの姿勢について述べていきたいと思います。

姿勢と言うのは体の姿勢の事ですが、実は基本的には無理のない姿勢で立ち頭のつむじの部分を天井に引っ張られているような感覚で発声すれば良いのですが、ここではもっと具体的に良い姿勢というのがどういうものであるのかを述べたいと思います。

歌うときの正しい姿勢とは

まずは足を肩幅に開きます。
次に骨盤をなるべく正しいポジションにします(しかしこれについては、文章で説明するのがかなり難しいため、今回は割愛させていただきます)。

そして、頭を天井に吊り上げられてるようにまっすぐ立つのですが、この時に両腕の手のひらが内向きにならず外向きになるように立ちましょう。
外向きになるように立つと言うのは、手のひらを背中側に向けるのではなく、お腹側に向けると言うことです。

実は、手のひらの向きというのはとても重要で、手のひらを外側に向けるだけで肩甲骨がぐいぐいと引っ張られていきます。
これにより自然に胸を張ることができ、声質自体にもかなり影響が出て、その声質と言うのはいわゆる明るいもの、ブライトなもの、そういった声を形成することができます。

どんな時も正しい姿勢が良いのか?

発声の際、どんな時も正しい姿勢が良いのかというと実はそうではありません。
どんなシンガーにも正しい姿勢が合うとは限りません。

例えば、特に声を張らないような歌をメインに歌うシンガーの場合。
胸を張るような姿勢はパフォーマンス的にも引き立つ部分はなく、もともと声を張ることがないため姿勢自体を良くする必要がボイトレの場面以外ではあまりありません。

しかしながら、声を張るようなシンガーを想像してみてください。
特に外国のシンガーに多いのですが、いわゆる歌姫ですとか声がよく伸びる人はYouTube動画等を見ていただけると分かるんですけども、手のひらを外向きにして歌っている人が少なくありません。

もちろん手のひらを外向きにする必要もなく、うまく声をコントロールできるのであればそれでも構いませんが、この事実を知っているのと知らないのとでは全く歌い方が変わってきます。
歌い方が変わると言うよりは、歌への向き合い方がちょっと変わってくると考えています。

体重の掛け方

ただ立っているだけの時も、歩いている時も(つまりパフォーマンスをしている時も)、足の裏にかける体重の場所はなるべく踵の方にかけるようにしてください。

これはよく知られている事かもしれませんが、つま先に体重をかけると人と言うのは力む傾向にあります。

歌を歌う場合、もしくは楽器を演奏する場合もそうですが、なるべく力を抜くことが基本となります。
従いまして正しい姿勢、これを考えた場合。
なるべく踵に体重をかけるようにして立てるようになると良いでしょう。

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