いつもボイストレーニング、お疲れ様です。
今回は喉の開き方についてご質問をいただいておりますので回答していきたいと思います。
共鳴を行うために喉仏を下げて喉を開くアプローチをすると、オペラ的な太い声の発声になってしまうのでポップスに向いていないので困ってしまうと言う内容でした。
先ず結論をお伝えしますと、
喉仏を下げて喉を開くと言うアプローチは、まずこれは間違いではありません。
しかし、ポップスに向いている喉の開き方のアプローチなのかと言うと、最近の方法としては不向きな方法であると言うことも一方で理解しておかないといけないのかなと考えます。
それでは、上記について詳しく解説していきます。
舌の状態を安定させて喉を開く方法について
HN:ほんだ
性別:女性
年齢:37
質問タイトル:喉仏について
はじめまして。
最近ボイトレに通い始めました。
共鳴を行うために喉仏を下げる、という練習をしていますが、喉仏を下げるとポップスにはあまり向いていないような太い声になってしまいます。
これはどこか余計なところに力が入ってしまっているのでしょうか。
それとも太い声になってしまうのは正解なのでしょうか。
実際に歌唱する際もこのまま喉仏を下げてしまうと太いオペラのような声で、普段の自分の声質とはかけ離れてしまうのですが喉仏を下げるのも声質が変わらない程度に、など加減が必要なのでしょうか。
よろしくお願いします!
喉を開く方法は2つある
冒頭でお伝えしました通り、最近の方法としては不向きな方法とも言えるわけですが、理由としては最近のポップスの傾向としては太い声よりもちょっと細った状態の声の方が需要がある傾向に実際あるからです。
喉を開くアプローチは大きく分けて2つです。
- 喉仏を下げる。
- 舌の状態を安定させる。
質問者様がおっしゃっていたのは1の喉仏を下げると言う方法でした。
前述した通りですが、喉仏を下げると言う方法だと声が太くなってしまいオペラ的な発声になってしまう人も多く、ポップス的な歌唱方法には結果的には向いていないことになる可能性があります。
また、女性の方ですと喉仏自体がどこにあるのか男性に比べて分かりづらい。
理由としては甲状腺が男性よりも大きいからなのですが、そのような場合は喉仏を見ながら喉を開くと言うアプローチ自体が難しいのではないかと思います。
2の舌の状態を安定させると言う方法で喉を開くと喉仏のことをあまり考えなくても喉を開くことが可能になります。
また、声が太くなると言うこともほとんどなく喉を開く技術を習得することが可能です。
舌の状態を安定させる方法
2の場合、どのようにして舌の状態を安定させるのかと言うのを以下に述べたいと思います。
ただし、これはあくまでも「あ」の発声の場合の舌の状態を記述するものであり、すべての母音、もしくは子音+母音に当てはまるものではありません。
より詳しく知りたい方は、一度レッスンを受けられてみる事をオススメ致します。
- 舌の先端が下の歯の内側にくっついている。
- 舌が下の歯よりも先端も真ん中も上に浮かない。
- 舌が力んで真ん中に萎縮しないようにする。
- 目視で喉の奥がきちんと見えるようにする。
- 顎を大きく開けすぎない。
以上5点が舌の状態を安定させる方法です。
5つの重要な点が全てクリアできている状態であれば、「あ」の状態で太い声にならずに喉を開き発声することが可能です。
また何かご不明の点があれば、いつでもご質問ください。