ボイストレーニングにおいて、発声能力の強化ばかりに目が向けられがちですが。
最終的には歌の場合、歌唱力をアップさせるのが目的ではないでしょうか?
その歌唱力アップに関して考えてみると、実は歌とリズムは非常に密接な関係にあることがボイストレーニングの観点からも知ることができます。
なぜ発声方法、歌唱方法とリズムが実切な関係にあるのか?
皆さんはご存知でしょうか?
音楽の3大要素と言われているものを。
音楽の3大要素とは、メロディー・リズム・ハーモニーです。
つまり、J-Popも当然音楽ですから。
この3大要素を切り離して発声練習をしたりボイストレーニングに勤しむのは賢明ではありません。
リズムのあれこれについて
リズムにはいろいろなリズムがあります。例えばいわゆる4つ打ちと言われる分かり易いクラブサウンドのリズムもあります。
他にもいろいろなところに目を向けてみれば、サンバのリズムもあるし、R&B特有の裏の拍でアクセントを置くようなリズムもあります。さらに言えば、楽曲によってはドラムなどのリズムが入っていないような楽曲も存在しますね。
先ほど前述したようにR&Bでは裏の拍でアクセントを置くことがある、と書かせていただきましたが裏拍と言っても様々で、4beatの裏もあれば8beatの裏もあるし、16beatの裏もあります。
さらにもっと言ってしまえば、上記の各beatにもたって歌うのかどうか、つまりこれはバウンスして歌うのかどうかと言う事ですが、そういうようなことも歌には大事になってきます。
ボイストレーニングでリズムの練習をするのか?
ボイストレーニングでも、もちろんリズムの練習をおこないます。リズムの練習、これをなくして発声能力の向上をボイストレーニングで行っても、本末転倒になってしまうからです。
つまり声が響くようになっても、声が抜けるようになっても、リズムに限らず音程が悪かったり音楽上カラオケや他の楽器とアンサンブルがうまく取れなければ耳障りなだけと言うことになりかねないのです。
発声中心ののボイストレーニングに集中するだけではなくリズムやノリというところにおいてもしっかりとトレーニングをしていかないと歌唱力の技術アップにはつながりません。
誰でもリズム感を鍛えることができるのか?
ボイストレーニングで発生能力を向上することが可能なのと同じように、ボイストレーニングでリズム感を鍛えることももちろん可能です。
ボイストレーニングのイメージが先行してしまい、どうか発声方法だけを重要だと考えないでいただきたいのです。
音楽の3大要素はメロディー・リズム・ハーモニーです。
これら3つは切っても切り離せない重要な要素なので、必ずボイストレーニング中に織り込みながら発声練習、もしくは歌唱指導を行っていかなければならないものと考えています。
これらの3大要素をよく理解することで歌唱力アップは間違いありません。