いつもボイストレーニング、お疲れ様です。
カラオケやバンドのボーカルで、「他の楽器を知っていた方がボーカルスキルも上がるんでしょうか」と言う内容のご質問を頂きました。
結論からお答えすると、
「他の楽器のことも知っていた方が、ボーカルスキルは格段に上がる」
と言えます。
では詳しく解説していきたいと思います。
バンドのボーカルが他の楽器の事も少しは理解しておくべき理由
ハンドルネーム:地下鉄男爵
質問タイトル:他の楽器
質問内容:
初めて質問させていただきます。
僕は年齢は25歳です。
ちなみに男性です。
今、ライブやってないんですけども、スタジオに入ってバンドのみんなでよく練習をしています。
僕はボーカルなんですけれども、曲も書けませんし歌詞も書けません。
もちろん、他の楽器も演奏できません。
ギターもできません。
単純に歌が好きだからやっているだけです。
そんな僕なんですけれども24歳の時に、他のバンドを組んでいて解散したんですが、ギターの人から音楽のことが全然わかっていないと怒られているような感じで解散してしまい、そんなに他の楽器のことがわからないとボーカルも務まらないのかなと思いました。
実際のところどうなんでしょうか?
ボーカル以外の楽器もちゃんと理解していた方が、バンド内でのボーカル力と言うのも上がるのでしょうか?
回答よろしくお願いします。
ボーカルが他の楽器を知らないといけないと言う事はありませんが、ボーカルも当然音楽の中の1つのパートです。
したがって、ボーカルであっても音楽の一部だと考えると広く音楽をきちんと理解していた方が上手に歌えると言う事は間違いなく断言できます。
ちなみにこれはバンドだけに言えることではなくて、カラオケに合わせて歌を歌う際にも同じです。
音楽3大要素(メロディー・リズム・ハーモニー)を知ろう
私どもブラッシュボイスの記事において、幾度と無く申し上げている事なのですが音楽の3大要素として「メロディー・リズム・ハーモニー」と言うものがあります。
この場合メロディーがボーカルのパートだとしたら、バンドと言う他の楽器とのリズムとハーモニーと言うもの、つまりアンサンブルは考えながらボーカルも歌わないといけないと言うのは言うまでもないと思います。
他のパートの楽器とリズムの取り方が違う。
そんなことがボーカルであった場合には、バンドとしてのアンサンブルは絶対にまとまりませんし、結果的に足を引っ張ってしまう形になってしまうと考えます。
コード進行に関してもそうですね。
楽器ができないと言うことであれば、そこまで詳しくコード理論を理解していなくても良いと思うんですが、コードと言うものが一体どのような存在なのか?
なんとなくでも良いので出来るところまでで構わないので理解しておくことが大事です。
リズムや(前述したようなコード)ハーモニーをある程度理解した上で歌を歌えると本当に気持ちよく歌えるものです。
この点については何となくイメージ湧くと思いますが、音楽的にまずボーカルの自分自身が音楽のパートの1つとして気持ちよく歌えるかどうかと言う事は本当に大事なことで。
気持ちよく歌えているかどうかと言うのは、実際にお客さんにもそのまま伝わります。
楽器が完璧に出来なくてもいいです。
音楽理論が完璧にわからなくてもいいです。
要は、ボーカルが音楽と言うものに寄り添う姿勢というのが大事になってきますし、そういった考え方や行動がボーカルの深みを出していく要素になっていく。
このようにご理解いただけると良いのかなと考えます。
また何かご不明の点があれば、何でもご質問ください。