こんにちは。
今回はヤミさんという方から『がなり声』についてご質問を頂いておりますのでご回答差し上げます。
ボイトレのお悩み:「がなり声」はどうすれば出せますか?
▼ハンドルネーム: ヤミ
▼質問タイトル: がなり声
▼質問内容:
がなり声をだしたいです。
クリスティーナアギレラやたくさんの方が歌の中でつかう、唸り声のようなものがかっこよすぎてほんとうに憧れます
友達も会話のなかで唸る子が何人かいて、なんでできるのというと「みんなできるから!」っていわれます
できません。
やりたいですどうしても!
きちんと歌の音程をとったままのがなり声はどうすればでますか?
よろしくお願いします
がなり声をだすためには
ご質問いただき、有り難うございます。
さて、ヤミさんからのご質問、【がなり声】に関してなんですが、【シャウト】と【デスボイス】の両方を混ぜ合わせた様な発声に近いんじゃないか…と解釈しております。
よく生徒さんより「がなり声やハスキーボイスに憧れる」というお話を聞きます。
確かにロックやパンクなどのジャンルで「がなり声」が表現方法として入ると、迫力が一気に増してカッコいいと魅力に思われる方もいらっしゃると思います。
更にメタルなどのジャンルでは、「デスボイス」と言われる声で歌い上げるアーティストも多くいらっしゃいます。
がなり声を出すアーティスト・楽曲
演歌では…都はるみさんの【唸り節】が有名です。(古い例えですいません。)
あと、シンガーソングライターの中島みゆきさんの歌の中にもよく使われていますね。J-POPやJ-ROCKのジャンルでも、がなり声を表現のひとつとして取り入れているアーティストさんは多いですね。
他にも、ミッシェルガンエレファントのボーカル・チバユウスケさん。がなり声による独特の歌い方に、かっこよくて憧れる!という人も多いのではないでしょうか。
また、モーニング娘。の「シャボン玉」という曲。アイドルの曲でもポイントとしてがなり声が使われています。曲調に合っていて、より雰囲気が出て聴きごたえがありますよね。
このように私たちもよく耳にする「がなり声」について、解説していきたいと思います。いわゆるドスのきいた、がなり声。
言い換えると、力強い『喉声』とでもいいましょうか。
シャウトの場合、腹圧を用いて、喉を開き、負荷をかけずに押し出す様に発声する事を指しますが、デスボイスは全く逆で、喉を閉めて息を絞り出す様にして発声するものを指します。
アギレラさんはどうか分かりませんが、少なくとも、よほど強靱な喉をお持ちでない限り、こういった歌い方は、あまり模倣しない方が賢明と考えます。
しかし、練習する場合は水を必ずこまめに取りながら、短時間でのトレーニングを心掛けてくださいね。
また、トレーニング前にストレッチでしっかりと首周りなどをほぐして取り組むのも良いでしょう。
こまめに休憩をとりながら練習することも忘れずに!
少なからず、喉に負荷をかけますし、一度ダメージを受けてしまうと回復にかなりの時間を要してしまいます。
強靱な喉作りも、まずは基本から
がなり声を練習する前に、まずはしっかりと安定した発声ができていることが大切です。そうでない状態でボイトレを始めてしまうと、たちまち声帯が傷ついてしまいます。
腹式呼吸や共鳴のポイント、声帯周りの筋肉の使い方など、他の記事でも多くご紹介しています。「型」ができていない状態で応用編の練習を行っても、ただの「形無し」です。しっかりと基礎のトレーニングを行った上で、「がなり声」などの表現方法について学んでいきましょう。
シャウトの出し方について
『シャウトの出し方』への回答
シャウトの出し方・練習方法と、練習時の注意点
いずれにせよ、もし試されるのであれば、リスクを伴った発声法であるということだけは、ご理解ください。出来れば早めにボイストレーナーさんについて、基礎から無理のかからない歌い方、発声法を学ばれてみるのも当然ありです。
強靱な喉作りも、まずは基本から…です。
とは言っても、念のためご質問頂いたがなり声の出し方・ボイトレ方法についてお伝えしていきます。
がなり声の出し方や発声のコツ・ボイトレの方法
まずはなるべく声帯への負担を減らすために、ハミングから取り組んでみましょう。ハミングのなるべく出しやすい低音で、うなるように声を出してみます。
この時、一瞬息に勢いをつけて喉を閉めます。それと同時に軟口蓋(上あごの奥)が震えるようにするのです。これが出来るようになったら、だんだん口を開けながらや、音程をつけながらステップアップしていくと良いでしょう。
「喉がきついな」「声がガラガラになってきたな」などと感じたら、直ちに休息を取ってください。日本人の喉は特に強くありません。喉を大切にしながら進めていきましょう。
しかし、がなり声は誰でも出せるものではないと私は思っています。声帯の強さや声質はひとりひとり違います。がなり声が出しやすい人と、練習してもなかなか出すことが難しい人もいるのです。
自分の声質に合った歌い方を、喉に無理のない範囲で出せるといいですね。
まとめ
今回は「がなり声」について説明をさせていただきました。
がなり声の練習はとにかく喉への負担を最小限にすることが大切です。
そのため、出来るだけ自己判断ではなくレッスンなどトレーナーにみてもらいながら行うと良いでしょう。
ブラッシュボイスでは、ひとりひとりに合わせたボイトレの方法を指導・実践していきます。他にはないワンランク上のボーカルレッスン・ボイストレーニングを行うことができるので、声の出し方についても徹底的に向き合っていきます。
是非一度、体験レッスンにいらして下さい。
頑張ってみてください。
ブラッシュボイスのボイトレ無料体験レッスンも、是非一度お試しくださいね!
ヤミさんの今後のご活躍を期待しております。