シャウトの出し方・練習方法と、練習時の注意点

こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。

今回は歌唱テクニックの一つであるシャウトについて、ボイストレーニングの視点からブログで解説していきたいと思います。

目次

シャウトの出し方・練習方法と、練習時の注意点

皆さん、シャウトと聞くとどのようなイメージがありますか?

基本的にはロックやパンク、メタル系の曲で使われることが多いですが、MCで場を盛り上げるために掛け声で使うボーカリストも多いです。

  • どのようにすればシャウトを出せるのか。
  • シャウトを出すために、どのようなボイトレをすれば良いのか。
  • シャウトを出す(練習する)時、どのようなことに注意した方が良いのか。

これらについて、ボイトレの観点からお話ししていきます。
間違ったやり方をすると喉や声帯を痛めてしまう事に繋がりますので、注意が必要です。

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シャウトとは

シャウトはずばり、叫び声のこと。
昔からある歌唱方法の一つですので、「知っている」という方も多くいらっしゃるかと思います。

歌に取り入れると、喉に負担を掛けるため声に多少雑音が生まれ、ノイジーな声になります。
基本的には表声で行う張り上げる声のことを指します。

シャウトを出す前に腹式呼吸と共鳴をおさえておこう

まず重要な点として、ボイストレーニングの基本でもある、腹式呼吸、共鳴などをマスターしてから行うようにして下さい。

基本をすっ飛ばしてやらないように注意です、急がば回れ、喉や声帯を痛めないためにもとても重要なのです。
腹式呼吸や共鳴については本ブログでは深く掘り下げませんので、腹式呼吸と共鳴について分からない方は下記をお読みください。

これらの基礎をマスターしないうちに行うと、すぐに喉を壊してしまい、逆に声が出なくなってしまいます。

シャウトの出し方・コツ

上記の腹式呼吸、共鳴ができる大前提でシャウトの出し方、コツについてお話を進めていきたいと思います。

出し方としては、自分の中で高い音を出来るだけ大きな声で叫んでみましょう。
例えば自分の表声のトップの音がA4の場合、A4で母音の「あ」で試してみて下さい。

お腹で押し上げるようにして発声します。
そして声が「あ”ー」とノイズ混じりの声が出れば成功です。

シャウトは喉に負担が掛かる発声ですので無理は禁物です。
(※ボイトレの現場では、声帯のダメージが大きいため、基本的にシャウトの練習は積極的には行いません。)

シャウトをするためのボイトレ練習法と注意点

前述した通り、基礎である腹式呼吸、共鳴については通常のボイトレメニューと同じで問題ありません。

息を吐く力が弱い場合はドッグブレスを取り入れる

息は強く出す必要があるため、吐く力が弱い方はドッグブレスの練習を行いましょう。
皆さんドッグブレスはご存知でしょうか?

ドッグブレスの正しいやり方と効果については下記のブログで詳しく解説していますので、ご存知なければ是非お読みください。

犬が走り込んだ後にする呼吸のように、「ハッハッハッハッハッ」とスタッカートでアタックの強い息を出せるようにします。

これはお腹を使えていないと絶対にできませんので、腹式呼吸を整える効果もあります。

ドッグブレスが出来たら、今度は「ハッハッハッハッハーーー」と伸ばします。
最後の伸ばすところはなるべく強く、吐ききるまで行います。

そして声を出す時には、通常の発声よりも喉を若干閉めます。
この閉じ加減が上手くいかないと、声が裏返ってしまいますので注意しましょう。

強い呼気と喉の閉め具合がバランス良くできないと、キレイなシャウトになりませんので、是非喉の様子を見つつ練習を重ねてみて下さい。

何度も言いますが、シャウトの練習は喉への負担が大きいので、一回の練習は長くても30分以内に留めていただけると良いです。

一日のうちに何度も練習する場合は、一回の練習も10分以内に抑えるなど、喉への負担を考慮しつつボイトレを行って下さい。

シャウトの出し方 まとめ

シャウトがキレイに出来ると、ライブ会場も盛り上がりますし、パフォーマンスとしてもとてもカッコいいテクニックです。

喉に負担がかかることからも、一人でボイトレを行うということはあまり推奨できません。
具体的なやり方・正しいやり方が知りたいと言う方は、可能であればボイトレに通う事をご検討頂く事を推奨致します。

株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大

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