歌の上達の秘訣~真似る~

    ボイストレーニングスクールのブラッシュボイスです。

    「歌が上手くなりたいけれど、何から始めればいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
    実は、歌の技術を身につけるうえで欠かせないのが「真似る」というトレーニングです。

    「学ぶ」の語源は「真似ぶ(まねぶ)」と同じだと言われています。これは歌や音楽の世界でもまったく同じこと。好きなアーティストの歌い方を真似ることは、歌の上達において最も効率的なアプローチのひとつです。

    この記事では、真似ることがなぜ重要なのか、そしてどのように実践すればよいのかを、具体的な4つのステップに分けて詳しくご紹介していきます。

    目次

    真似ることの重要性|プロの歌手も物まねから始めた

    どんなに歌がうまいと言われるアーティストでも、最初は「真似る」ことから始めていたというお話はよく聞きます。
    逆に言えば、真似ているという意識がなかったとしても、好きなアーティストの歌を何度も聴いているうちに、自然とその歌い方に近づいていくものです。

    日本の歌手では、DREAMS COME TRUEの吉田美和さんや絢香さんなども、尊敬するアーティストを真似るトレーニングを行っていたと公言しています。

    また海外では、アリアナ・グランデさんが歌番組でセリーヌ・ディオンさんやブリトニー・スピアーズさんなどの物まねを完璧に歌い上げている姿が話題になりました。

    このように、まずは「真似る」ことから始めてみる。そこから声の出し方や細かな表現方法を身につけ、自分だけの個性へとつなげていく。これが歌の個性を創り出す近道だと言えるでしょう。

    ステップ1:徹底的に聴く|耳から体に馴染ませる

    真似るトレーニングの第一歩は、とにかく聴くことです。

    「このアーティストのこの曲を真似してみよう」と決めたら、聴いて、聴いて、聴きまくりましょう。音楽を聴いていないときでも、そのアーティストの歌声が頭の中で完璧に再現されるくらいまで、耳から体に馴染ませていくことが大切です。

    ただ漫然と聴くのではなく、「この部分はどう歌っているのか」と意識しながら聴くことで、次のステップ「分析」にスムーズにつながります。

    歌が上手くなるための総合的な方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
    歌が上手くなる方法

    ステップ2:分析する|歌詞にポイントを書き込む

    徹底的に聴いたら、次は細かく分析していきましょう。
    おすすめの方法は、歌詞を書き出して、気づいたポイントをどんどん書き込んでいくことです。

    書き込むポイントの例をご紹介します。

    • 声の大きさの変化(だんだん大きく・だんだん小さくなど)
    • アクセントの位置と強さ
    • ブレス(息継ぎ)のタイミング
    • 声の響かせ方(体のどこに声を当てているか)
    • 細かい表現(感情を込めて悲しそうに歌っている、力強く歌い上げているなど)
    • 発音の仕方(母音を伸ばしている、子音を強調しているなど)
    • ビブラートやしゃくりなどの装飾的な歌い回し

    集中して何度も聴いていると、聴くたびに新しい発見があるはずです。「こんな細かいところまで工夫しているのか」と驚くことも多いでしょう。

    この分析力を高めるためには、日頃から発声練習を行い、自分の声の出し方を理解しておくことも重要です。声の仕組みがわかると、聴き取れるポイントがぐっと増えていきます。

    ステップ3:録音して歌ってみる|客観的に聴き比べる

    分析が進んだら、いよいよ実際に歌ってみましょう。
    ここで重要なポイントは自分の歌声を録音することです。

    実は、自分に聞こえている自分の声と、他の人が聞いている自分の声には大きな違いがあります。試しに話し声を録音して聞いてみてください。ほとんどの方が「これが私の声?」と驚かれるはずです。

    これは、普段自分に聞こえている声が、耳から空気を通じて聞こえる音よりも、体内で骨を通じて響いている音の割合が大きいためです。そのため、録音した声は自分が思っているよりも細く聞こえたり、印象が違って感じられます。

    歌でも同じことが起こります。自分の中では「しっかり真似できた」と感じていても、録音して聴き返すと思ったほど似ていないことがあるのです。もちろん、逆に「思ったより上手く真似できている」というケースもあります。

    練習のコツは次のとおりです。

    • まずは原曲と一緒に歌って録音する
    • 録音した自分の声と原曲を聴き比べる
    • 違いがある部分をもう一度分析して歌い直す
    • 慣れてきたらカラオケ音源やアカペラで歌ってみる

    この「録音→聴き比べ→修正」のサイクルを繰り返すことで、完成度がどんどん高まっていきます。
    録音を活用した上達法については、録音で歌が上手くなる方法の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

    ステップ4:応用編|別の曲を真似た声で歌ってみる

    ここまでのステップで1曲をしっかり自分のものにできたら、いよいよ応用です。

    次は別のアーティストの曲を、最初に選んだアーティストの声で歌ってみましょう。たとえば、最初にMr.Childrenの桜井和寿さんの歌い方を真似て練習した場合、別のアーティストの曲を桜井さん風に歌ってみるのです。

    これは難易度が上がりますが、もしこれができれば、最初に選んだアーティストの歌い方を自分の声に取り込めたと言ってよいでしょう。

    ここまでできたら、今度は全く違うタイプのアーティストの真似にチャレンジしてみてください。最初に選んだアーティストとは異なる歌い方・声質のアーティストを選ぶのがおすすめです。

    たとえば、最初にパワフルな歌い方のアーティストを選んだなら、次は繊細で柔らかい歌い方のアーティストを選んでみる。こうすることで、表現の幅がぐっと広がります。

    真似るトレーニングで得られる効果

    物まねトレーニングを継続していくと、次のような効果が期待できます。

    • 声の出し方の引き出しが増え、表現力が豊かになる
    • 音程やリズムの正確さが向上する
    • 様々な歌い方を知ることで、自分だけのオリジナルな歌声が生まれる
    • 耳が良くなり、他の人の歌のニュアンスを聴き取れるようになる

    色々なアーティストの歌声を真似していくことで、自分の引き出しがどんどん増え、やがて世界でたったひとつの、最高にオリジナルな歌声を創り上げていくことができるでしょう。

    真似るボイトレはブラッシュボイスにご相談ください

    ぜひ、楽しみながら物まねトレーニングを試してみてください。

    ただし、独学で取り組む場合は「自分では真似ているつもりでも、実際にはズレている」ということに気づきにくいのも事実です。客観的に聴いてアドバイスしてくれる存在がいると、上達のスピードは大きく変わります。

    ブラッシュボイスでは、どのようなアーティストを真似るボイトレをしていくか、どのように声を出せばより目標の声に近づいていけるかなど、一人ひとりに合わせて丁寧にレクチャーしています。

    ボイトレ無料体験レッスンでも、客観的なアドバイスを惜しみなくさせていただきます。「自分の真似はどこまでできているのか」「次に何を練習すればいいのか」といったお悩みにも、具体的にお答えしますので、ぜひ一度お気軽にお試しください。

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