「両声類になりたい」「男声と女声を自在に使い分けたい」と憧れている方は多いのではないでしょうか。
両声類とは、異性の声や非常に幅広い音域を使い分けられるボーカリストのことです。男性が女性のような高い声を出したり、女性が男性のような低い声を出したりと、声の幅を自由自在に操れる人を指します。
今回は、両声類になるために必要な練習方法やポイントを、ボイストレーニングの観点から詳しく解説していきます。
両声類とは?その定義と特徴
まず、両声類の定義をきちんと押さえておきましょう。
両声類とは、男性の声の音域と女性の声の音域を自由に操ることができる人のことです。一般的には4オクターブ以上の音域を持ち、地声から裏声までシームレスにつなげられることが大きな特徴です。
動画配信やSNSで「両声類」として活躍している方も増えており、歌だけでなくトークやキャラクターボイスなど幅広い場面で注目されています。
ただし、ここで正直にお伝えしておきたいのは、両声類の音域を獲得できるかどうかは先天的な要素も大きいということです。声帯の長さや太さ、喉の構造には個人差があり、すべての方が同じレベルに到達できるわけではありません。
しかし、適切なボイストレーニングを積み重ねることで、音域を大幅に拡大し、異性の声に近い発声ができるようになる可能性は十分にあります。実際に、トレーニングによって3〜4オクターブ程度まで音域を広げた方も少なくありません。
両声類になるために必要な3つの練習方法
両声類を目指すうえで、具体的にどのような練習が必要なのかを解説します。大きく分けて3つのポイントがあります。
①ミックスボイスを習得する
両声類になるための最も重要なステップが、ミックスボイスという歌唱方法を習得することです。
ミックスボイスとは、地声と裏声の中間にある声のことで、地声のような力強さを持ちながら高音域を出すことができます。両声類の方が男声と女声を切り替える際に、このミックスボイスの技術が基盤になっています。
練習のポイントとしては、以下の流れを意識してみてください。
・まず裏声をしっかり出せるようにする
・裏声に少しずつ地声の成分を混ぜていく
・地声と裏声の「つなぎ目」をスムーズにする
・音域を少しずつ上下に広げていく
ミックスボイスについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ミックスボイス(ミドルボイス)の感覚とは?発声のためのトレーニング・練習方法について
②ファルセット(裏声)を磨く
両声類にとって、ファルセット(裏声)の質を高めることは欠かせません。
特に男性が女性の声を出す場合、ファルセットの安定感と声量がカギになります。息漏れの多い弱々しい裏声ではなく、芯のあるしっかりとしたファルセットを出せるように練習しましょう。
ファルセットの練習方法としては、まず「フー」と軽く息を吐くところから始め、徐々に声を乗せていきます。喉に力を入れすぎず、リラックスした状態で高音を響かせることが重要です。
ファルセットの出し方について詳しくはこちらをご覧ください。
ファルセット(裏声)の出し方とコツ
③チェストボイスを強化する
高音域だけでなく、低音域を支えるチェストボイス(胸声)の強化も両声類には必須です。
特に女性が男性の声を出す場合、チェストボイスの深みと太さが重要になります。胸に声を響かせる感覚をつかむことで、低音に安定感が生まれます。
チェストボイスの練習では、低い音程で「モー」「マー」と発声し、胸や鎖骨のあたりに振動を感じられるかどうかを確認してみてください。この共鳴感覚をつかめると、低音域の声が格段に安定します。
女性で男声の出し方を練習したい方は、こちらの記事が参考になります。
女性が男声を出す方法・コツ
両声類になるまでにかかる期間の目安
「両声類になりたいけど、どのくらい練習すればいいの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、個人差はありますが、基礎的な声の切り替えができるようになるまでには半年〜1年程度が一つの目安です。もちろん、もともとの声の特性や練習頻度によって大きく変わります。
大切なのは、無理のない範囲で毎日コツコツ続けることです。喉を痛めるような無理な発声は逆効果になりますので、正しいフォームで練習を積み重ねていきましょう。
両声類になるまでの期間について、さらに詳しくはこちらで解説しています。
両声類になるにはどのくらいかかる?期間の目安と練習のコツ
両声類を目指すうえでの注意点
両声類の練習に取り組む際に、いくつか注意していただきたいポイントがあります。
・喉を締めて無理に高音や低音を出さない
喉声で無理に音域を広げようとすると、声帯を傷める原因になります。常にリラックスした状態で発声することを心がけてください。
・腹式呼吸を身につける
安定した声を出すためには、腹式呼吸が基本です。お腹から息を支えることで、高音も低音もブレずに発声できるようになります。
・録音して自分の声を客観的に確認する
自分では異性の声が出せていると感じていても、録音して聴いてみると印象が違うことがよくあります。定期的に録音して、客観的にチェックする習慣をつけましょう。
独学で難しい場合はプロのレッスンがおすすめ
両声類の発声は、独学だけで習得するのはなかなか難しい分野です。正しい発声フォームや声の切り替え方は、プロのボイストレーナーに直接指導を受けることで効率的に身につきます。
ブラッシュボイスでは、両声類を目指す方のトレーニングにも対応しています。ミックスボイスやファルセット、チェストボイスの強化など、一人ひとりの声の特性に合わせたレッスンプランを組み立てることができます。
まずはお気軽に無料体験レッスンでご相談ください。
