いつもボイストレーニングお疲れ様です。
今日は『バケツをかぶったボイストレーニングについて』という、少し変わったご質問を頂きました。
バケツをかぶってのボイストレーニング方法は私はそこまで詳しくは存じ上げないのですが、過去にこういった方法を考案されたボイストレーナーさんがいると言う事は知っています。
ただし、否定するわけでは無いのですがバケツをかぶって練習する上でのデメリットもありますので、メリットとデメリットを考察して回答としたいと思います。
バケツを被ったボイストレーニングのメリットとデメリット
ハンドルネーム:瓶ビール
質問タイトル:バケツを被った発声
質問内容:
バケツをかぶって声を出すことによって音程を矯正できると言う方法をインターネットで知りました。
コロナ禍と言うこともありカラオケボックスに行くこともできず、家で布団の中にくるまりながらバケツをかぶって練習をしています。
この方法は正しい方法でしょうか?
メリット:自分の声をしっかり聞く事ができる
自分の声をしっかり聞くことができると言う点はメリットです。
バケツの中に自分の声がよく響くので、自分の声をモニターしやすいと言う部分ではメリットだと思います。
ただ、ブラッシュボイスの別の記事でも書いてありますけれども、自分の声をしっかり共鳴させて骨伝導によって音程を取れるようにすることがやはり望ましいです。
共鳴については下記にてやり方など詳しく説明してありますので、よければお読み頂くとより深く理解できるかと思います。
バケツをかぶると言う事ですが、むしろバケツをかぶらなくって耳を塞いで発声しても状態は同じなので、モノを使うと言うことをしなくても練習は可能なのかなと感じます。
デメリット:自分の声が大きく聞こえるので難聴になる可能性がある
極端なデメリットとしてはバケツをかぶって発声することにより難聴になる可能性です。
難聴と言うのは耳鳴りがずっととどまることなく鳴り響いたり、低い音が聞こえなくなったり高い音が聞こえなくなったりすることですね。
耳は一度悪くしてしまうと簡単には良くはなりませんので、難聴には注意をしなければなりません。
実はボーカリストのみならず、他の楽器パートを演奏しているミュージシャン全般に言えることですが、難聴になる人がとても多いです。
それはイヤホンとかモニターなどの音量が大きくて耳へのダメージが多大であることが要因としてとても大きく挙げられます。
バケツをかぶり声を出してしまうと、モニター環境が大きくなりすぎてしまうため難聴への注意が課題です。
以上になります。
メリットとデメリットを挙げさせていただきましたので、1つ確認していただきましてトライしてください。
またご質問お待ちしております。