歌唱での滑舌・発音

    いつもボイストレーニング、お疲れ様です。
    通常話しているときは滑舌が悪くは無いけれども、歌になると滑舌が悪く聞こえる。
    これはなぜなのかと言うような類のご質問を受けました。
    結論から言うとこれは、音楽的に言うところの「アタック」が弱いからこうなってしまうからということがいえます。

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    歌唱での滑舌・発音

    ボイトレ簡単質問箱

    HN:小松谷
    性別:女性
    年齢:29
    質問タイトル:歌唱での滑舌、発音

    はじめまして。
    普段の会話では滑舌は悪くないのですが、歌唱になると滑舌が悪くなってしまいます。
    舌足らずのような感じで、特にサ行、タ行は共鳴を行えば行うほど発音が曖昧になってしまいます。
    『ララララ…』などのトレーニングも行いますが、そのトレーニングの際は上手くいきます。
    歌唱の際に発音が曖昧にならない、もう少し細かいトレーニング方法を教えていただきたいです。
    宜しくお願い致します。

    質問者様がしゃべっているときは滑舌に問題がないと言う場合は、7割から8割はアタックが歌っているときに上手にできていないので滑舌が悪く聞こえるのだと考えます。
    もう一つ考えられることといえば、舌が力んでしまっていて上手に機能していないと言う点も挙げられますが、こちらは力を抜いて歌う技術を習得するしかないです。
    従いましてそれに関しては少ない可能性の問題点なので今回は省きます。

    アタックが弱いから滑舌が悪くなる?

    アタックが歌っているときに上手にできていないから滑舌が悪くなると言うことに特化して今回は回答していきたいと考えております。

    アタックとは

    アタックとは、音楽的なワードで使われることが多いのですが、それが歌であれギターであれベースであれ楽器の立ち上がりの音の安定感のことをいいます。

    例えばアコースティックギターなどを思い浮かべていただけるとわかりやすいのですが、1つ弦を軽く弾いてみるとボーン♩と音が鳴りますよね。
    ギターの場合はこの時アタックの状態が音が1番大きくてだんだんだんだんその後ボリュームが減衰していく。
    そういうものですよね。

    じゃぁ歌の場合どうなのかと言うと。
    ギターのようにはいかないわけです。

    歌は人間の生の体から発信されるものですから、アタックの状態に例えば「あ」とロングトーンで発声する場合、「A」ではなくて、かなり多くの人が「Ha(は)」と発声してしまうのです。
    これはなんでかといいますと、息の方が声よりも先に出てしまうからなんですよね。
    息が先に出てしまうと、滑舌が悪く聞こえるわけです。

    特に質問者様がおっしゃられていたような、サ行やタ行はその最たるところです。
    この話を念頭に置いた上で、もう一度発声をしてみてください。
    多分なんですけれども、息の音が声よりも前に入っていませんか?
    もし入っていたとしたら、声と息が一緒のタイミングで出せるように工夫しましょう。

    一人で難しい場合はボイストレーナーに相談しよう

    工夫しなければいけないと言う事なんですが、それが1人では難しい場合はお近くのボイストレーナーに相談してみてください。
    もちろんブラッシュボイスのボイストレーナーでも対応可能です。

    引き続き頑張ってみてください。
    またわからないことがあればいつでもご質問ください。

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