こんにちは。ブラッシュボイスです。
「歌い終わった後、喉がイガイガする」「大事なライブの前に喉のコンディションを整えたい」——そんな悩みを持つ歌い手の方は多いのではないでしょうか。そんなとき、多くの歌手やボイストレーナーが愛用しているのが「スロートコート」と呼ばれるハーブティーです。
スロートコートは海外のプロシンガーにも広く支持されている喉ケア用ハーブティーで、日本でも近年注目を集めています。この記事では、スロートコートの特徴や飲み方、そして喉のケア全体の中でどのように活用すると良いかを詳しくご紹介します。
文章だけですべてをお伝えするには限界もありますが、スロートコートが気になっている方や喉のケアを見直したい方に、役立つ内容になれば幸いです。
スロートコートとは?歌手に愛される理由
スロートコートの基本情報
スロートコートは、アメリカの「Traditional Medicinals(トラディショナル・メディシナルズ)」社が製造しているハーブティーです。名前の通り「Throat Coat=喉を守るコート」という意味が込められています。
主な原材料にはリコリス(甘草)やスリッパリーエルム(アカニレ)といったハーブが使われており、古くから喉の調子を整えるために用いられてきた植物がブレンドされています。パッケージに描かれた独特のイラストも印象的で、輸入食品店やオンラインショップで手に入ります。
なぜ歌手に支持されているのか
スロートコートが歌手の間で広まった背景には、海外のプロシンガーやブロードウェイの舞台俳優が日常的に愛飲していたことがあります。日本でもSNSや口コミを通じて、ボイストレーナーや歌い手の間に広がりました。
声を使う仕事をしている方にとって、喉のケアは「楽器のメンテナンス」と同じです。ギタリストが弦を大切にするように、歌い手にとって喉を守るアイテムは常に関心の高いテーマ。その中でスロートコートは「飲むだけでケアできる手軽さ」が支持されている理由の一つです。
スロートコートに含まれるハーブの特徴
スロートコートに使われている主なハーブには、それぞれ伝統的に喉のケアに用いられてきた歴史があります。
- リコリス(甘草):独特の甘みがあり、スロートコートの甘い風味はこのハーブに由来しています
- スリッパリーエルム(アカニレ):粘液質を含み、喉を包み込むような質感が特徴
- マシュマロルート:こちらも粘液質を含むハーブで、喉に穏やかに作用するとされています
これらのハーブが組み合わさることで、飲んだ後に喉がコーティングされたような感覚を得られるのがスロートコートの特徴です。
スロートコートのおすすめの飲み方
基本の淹れ方とポイント
スロートコートはティーバッグタイプが一般的で、淹れ方はとてもシンプルです。ただし、通常のハーブティーよりも長めに蒸らすのがポイントです。
- カップにティーバッグを入れ、お湯を注ぐ
- 蒸らし時間は10〜15分が目安(パッケージにも記載があります)
- しっかり蒸らすことで、ハーブの成分がお湯に溶け出しやすくなります
- 飲む温度はぬるめ〜温かい程度がおすすめ(熱すぎると逆に喉を刺激してしまうことがあります)
リコリスの甘みがあるため、砂糖やはちみつを加えなくてもほんのり甘い味わいが楽しめます。甘いものが苦手な方は最初少し驚くかもしれませんが、慣れると心地よい甘さに感じる方が多いです。
歌う前・歌った後、どちらに飲むのが効果的?
結論から言えば、歌う前と歌った後、どちらのタイミングでも喉のケアとして活用できます。それぞれの場面での活かし方を見てみましょう。
歌う前に飲む場合
ライブやレッスンの30分〜1時間前にゆっくり飲んでおくと、喉が潤った状態で歌い始めることができます。ウォームアップと組み合わせると、喉の準備がより整いやすくなります。
歌った後に飲む場合
歌った直後の喉は疲労が溜まった状態です。温かいスロートコートをゆっくり飲みながら喉を休めることで、クールダウンの一環としてケアができます。
日常的に飲む場合の頻度
スロートコートはあくまでハーブティーですので、日常的に楽しむことができます。ただし、主成分のリコリス(甘草)には摂り過ぎに注意が必要な場合もあります。
一般的には1日1〜3杯程度を目安にしている方が多いようです。体質や持病によっては合わない場合もありますので、気になる方はかかりつけの医師にご相談下さい。
スロートコート以外の喉ケアドリンクとの比較
はちみつレモン・生姜湯との違い
喉のケアといえば、はちみつレモンや生姜湯も定番です。それぞれにメリットがあるので、場面や好みに応じて使い分けるのが賢い方法です。
- はちみつレモン:はちみつの保湿感とレモンのさっぱり感。手に入りやすく自分で作れる手軽さが魅力
- 生姜湯:身体を温める効果が期待でき、冬場の喉ケアに人気。ただし刺激が強いと感じる方も
- スロートコート:ハーブの粘液質による独特のコーティング感が特徴。歌手向けとして特化している
どれか一つに絞る必要はありませんし、その日の気分やコンディションに合わせて選ぶのも良いでしょう。
のど飴やスプレーとの使い分け
のど飴やスロートスプレーも喉のケアグッズとして人気がありますが、スロートコートとの決定的な違いは「水分補給を兼ねる」という点です。
声帯は十分に潤った状態でこそスムーズに振動できます。のど飴は一時的に唾液の分泌を促しますが、水分補給そのものにはなりません。一方、スロートコートは温かい飲み物として喉を潤しながらケアできるため、水分不足になりやすい歌手にとっては一石二鳥と言えます。
スロートコートを飲むときの注意点
リコリス(甘草)の摂取量に気をつける
スロートコートに含まれるリコリス(甘草)は、過剰に摂取すると体調に影響が出る場合があると言われています。
特に以下に該当する方は注意が必要です。
- 高血圧の方やその傾向がある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 持病のある方や薬を服用中の方
心配な場合は、飲む前にかかりつけの医師にご相談されることをおすすめします。スロートコートに限らず、ハーブティー全般について言えることですが、自分の体質に合うかどうかを確認することは大切です。
スロートコートだけに頼らない喉のケアを
スロートコートは喉のケアをサポートしてくれる心強いアイテムですが、飲めば万事解決というものではありません。喉のケアはあくまで日常の習慣全体で考える必要があります。
- こまめな水分補給で声帯を常に潤しておく
- 部屋の加湿を意識し、乾燥を防ぐ
- 十分な睡眠と休息で身体全体のコンディションを整える
- 喉の違和感が続く場合は、自己判断せず耳鼻咽喉科を受診する
スロートコートは「ケアの手段の一つ」として位置づけ、他のケア方法と組み合わせて活用して頂くのが理想です。
正しい発声がいちばんの喉のケアになる
発声が整えば喉への負担は大幅に減る
ここまでスロートコートを中心に喉のケアについてお伝えしてきましたが、喉を守るための最も根本的な方法は「正しい発声を身につけること」です。
たとえば、腹式呼吸がしっかりできている人は、息の支えが安定しているため喉に余計な力を入れずに歌えます。逆に胸式呼吸のまま歌っていると、足りない息を喉で補おうとしてしまい、どれだけケアをしても喉は疲れやすいままなのです。
ウォームアップで喉を守る習慣を
歌う前にリップロールやハミングでウォームアップをすることも、喉のケアとして非常に効果的です。スポーツ選手が試合前に準備運動をするのと同じように、声帯もいきなり全力を出すのではなく、少しずつ温めてから歌い始めると負担が格段に減ります。
リップロールは唇を閉じた状態で「ブルルル……」と息を吐くエクササイズで、喉に余計な力が入っていると唇の振動が止まってしまうため、リラックスの確認にもなります。ハミングは口を閉じて「ンー」と声を出す練習で、声帯への負担が小さいまま共鳴の感覚をつかむことができます。
裏声の練習で声帯をしなやかに保つ
普段から裏声(ファルセット)を使った練習を取り入れることも、声帯をしなやかに保ち、喉の負担を軽減するのに役立ちます。地声ばかりで力任せに歌っていると声帯は硬くなりやすく、結果として喉を痛めるリスクが高まります。
裏声の練習は声帯を薄く伸ばす動きを促すため、声帯のストレッチのようなイメージです。歌の中で地声と裏声を自在に使い分けられるようになると、喉への負荷が分散され、結果的に長く歌い続けられる声が手に入ります。
まとめ:スロートコートと正しい発声で声を長く守ろう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- スロートコートはリコリスやスリッパリーエルムを使った喉ケア用ハーブティー。歌手やボイストレーナーに広く愛用されている
- 蒸らし時間は10〜15分が目安。ぬるめの温度でゆっくり飲むのがおすすめ
- 歌う前・歌った後どちらのタイミングでも活用できる
- リコリスの摂り過ぎには注意。体質に合わない場合は医師に相談を
- スロートコートだけに頼らず、水分補給・加湿・休息と組み合わせる
- 腹式呼吸や正しい発声を身につけることが、最も根本的な喉のケアになる
スロートコートは喉のケアを手軽にサポートしてくれる優れたアイテムです。ただ、それと同じくらい——いえ、それ以上に大切なのは、正しい発声を身につけて喉に無理をさせないことです。ケアと発声の両輪が揃えば、歌手としての声を長く健やかに保つことができます。
ブラッシュボイスでは60分の無料体験レッスンを実施しています。喉に負担をかけない発声方法を、プロのトレーナーから直接学んでみませんか。
株式会社ブラッシュボイス
