ボイトレの観点から、男性が女性のような高音の声(女声)を出すにあたってどのような点に気を付けるべきか。
また、どのように男性が女性の声、いわゆる女声を出したらよいのか、トレーニングのコツや声量を保つ方法、更にはメラニー法などについても解説していきます。
下記のブログも参考になると思いますので、是非お時間があればお読み下さい。
男性の『女声』の出し方。両声類とは。メラニー法について
近年、男性の方でも女声を出す発声法が注目されています。
これはアフレコ時に使ったり、歌のパフォーマンスとして使われたり、トランスジェンダーの方が日常で使う為に取り入れたりする方法です。
日常で活用できる方法で、マスターすると音域も上がりますし発声が器用になるので是非試してみて下さい。
今回はこれらの発声法について解説させて頂きますね!
メラニー法とは
前述しましたが、メラニー法とは男性が女声を出す発声方法のことです。
ボイストレーニングによって出すことが出来ますので、声が低い方でもトレーニング次第で女声が出せるようになりますよ!
男性が自然に女声を出すには
成人の男性で声変わりすると、当然普通に話すと低い声が出ると思います。
(声変わり後にも声が高い方はメラニー法としては有利です!)
裏声を出そうとするとミッキーマウスのような声になりやすいのでこれも違います。
そこで!あくまでも地声のまま高い声を出すようにすることで出せるようになります。
発声方法は全く違うのですが、歌唱テクニックで言うとミックスボイスが出来る方は入りやすいと思います!
なぜなら喉仏や喉の広さをコントロールする発声法だからです。
ミックスボイスの出し方やお悩み改善(換声点が上手くいかない・声は出るが、弱々しいなど)についてはこちらのページもご確認下さい。
ミックスボイスの出し方のコツや練習方法まとめ
次の項目で女声の具体的な出し方をご紹介しますね。
女声の出し方・高音
男性が女性のような声を出すにはどうすればよいのか。
さらに女声の高音を出すときの注意点や、声帯・喉仏・口の開け方・その他、体の状態について解説していきます。
男性の女声の出し方。高音を出すときの注意点
通常のボイストレーニングの発声では、喉を開いて発声します。
喉を開くというのは、あくびの時のように喉を開く状態です。
メラニー法ではこの喉を広く開くというよりは、喉を狭くして発声するということが最大のポイントです!
メラニー法では女声を出すので基本的に高い声を出す、ということです。
高い声…
例えば鼻歌で高い音を出そうとすると喉がだんだん閉まっていくと思います。
この閉まった状態で、「地声で高い声を発声する」練習がとても大切です!
最初は当然声帯としても慣れていないので上手く発声出来ませんが、練習を続けることで誰でも出せるようになります。
そしてなにより息の量や勢いが強すぎると失敗しますので、最初は小さい声から始めると良いですよ♪
まとめますと、
- 喉を狭くする
- あくまでも地声のまま、高い声を発声する
- 小さい声から練習する
この3点が重要です。
声帯・喉仏・口の開け方・その他、体の状態
メラニー法は高い声を発声しますので、声帯は基本的に伸びた状態になります。
そしてメラニー法で女声を発声している最中は喉仏は上方向に上がり隠れます。
(見た目も触った感じも喉仏が無くなります)
これらは練習の段階で確認すると良いですね!
発声する時は口はなるべく縦よりも横に開くように発声する方が出しやすいはず。
そして肩や胸は脱力する、というのは通常のボイストレーニングと同じです。
女声の出し方・低音
次に、女声の低音を出すときの注意点や、声帯・喉仏・口の開け方・その他、体の状態について解説してみました。
男性の女声の出し方。低音を出すときの注意点
メラニー法で女声を出す時、基本的には高い声を出しますので、ある程度音程が下がってくると出しづらさを感じるはずです。
低くなりすぎると本来の男声に切り替わってしまったりしますので、換声点を把握してコントロール出来るようになることが大切。
しかし、練習を繰り返すことにより女声でも安定した低音を出すことも可能なので是非試してみて下さい!
メラニー法はやり方さえわかれば後は声帯や喉を体感的に慣れさせることがとても大切なので反復練習あるのみです。
と言うととても大変なイメージをしてしまうかもしれませんが、基本的には楽しみながら練習しましょう♪
声帯・喉仏・口の開け方・その他、体の状態
基本的には高音の女声のところで解説した状態と同じ理解で大丈夫です。
ただ、低音を出そうとすることでアゴが下がってしまったりうつむいてしまったりすると出しづらくなるので、基本的にはアゴはまっすぐか少し上向きの方が出しやすいです。
なぜなら、ただでさえ喉を狭くして発声しているのに更にアゴを下げてしまうと声の通り道がより阻害されてしまうから。息や声の通り道は狭くとも、しっかり通れるように気道を確保するということはとても大切です!
男性の女声の出し方まとめ 声量を保つ方法
女声の練習のやり初めは声量は出しにくいと思います。
声量を出そうとすると勢いがついてしまい、声帯としても慣れてないものですから、声が掠れたり裏声に換わったり男声の地声に切り替わってしまったりします。
あくまでも小さい声から練習を始めて、だんだん慣れてきたら声量を出すことも視野に入れて練習するようにしてみて下さい!
ちなみにこれを歌唱に取り入れたいという方は、目指したい歌手のマネから入っても良いですよ。
また、声の切り替えをすることもとても良い練習になります。
例えば歌詞の1行目を男声で歌って2行目を女声を歌うなど、交互に切り替えて練習すると、声帯の切り替わりが体感的に慣れてくるので発声しやすくなるはずです。
メラニー法はとても喉を痛めやすい発声法なので、無理は禁物です!小まめに休みながら練習するようにしましょう!
いかがでしょう。
これらの方法を実践頂く事で女声の出し方について先ずは突破口になるかと思います。
よりしっかりと発声を身に着けていくにはボイストレーニングレッスンなども検討頂くと良いかと思います。
ブラッシュボイスでも無料体験レッスンをおこいなっていますので、ご興味ございましたらお申込頂ければと思います。