すとぷり、莉犬(りいぬ)くんのようなショタボの出し方と練習方法

    こんにちは。
    ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。

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    すとぷり、莉犬(りいぬ)くんのようなショタボの出し方と練習方法

    今回、すとぷりの莉犬くんのようなショタボを出すにはどうすれば良いのか、具体的な練習方法についてご質問を頂きましたので回答していきたいと思います。

    ボイトレ簡単質問箱

    ショタボはどうやったら出せるのか?

    ご質問内容

    莉犬(りいぬ)くん という、「すとぷり」というグループで活動している歌い手さんですが、HoneyWorksさんの「聞こえますか」をカバーしていて、その声がすごい幼い子の声に似ていて感動しました(˙꒳˙ )
    このような、いわゆるショタボを出すにはどのようにすれば良いのでしょうか?
    ちなみに私は14歳の女子です。

    ショタボに聴こえる3つの要素とは

    ご質問ありがとうございます。
    早速回答していきたいと思います。

    まず「ショタボ」についてなのですが、そもそもどのようにしたら「ショタボ」に聴こえるのかその要素を研究する必要があります。
    それが出来れば練習するポイントが分かる、且つ莉犬くんのような声もしかり、オリジナルのショタボを確立出来る可能性があります

    というのも人それぞれ声質は全く違います。
    一人として同じ声の人間は存在しません。そのため自分にしか出来ない声というものが存在するのもまた事実だからです。

    人は聴こえて来る“声”から様々な情報を得ています。
    例えば、「声」を聴いただけで「怒っている」「元気が無さそう」「元気そう」など。

    雰囲気についても同じことが言えます。顔を見ずとも「イケメンっぽい」「大人っぽい」「かわいらしい」など。

    それらは声の響きや一瞬の発音などから感じ取ることが出来るのです。例えば「怒っている声」であれば声を濁らせながら強く発音する、といった具合です。
    ショタボについても同じことが言えます。
    ではどのようなポイントがショタボに聴こえる要素なのか。

    解る範囲で以下に3つ箇条書きしました。

    ①普段の話し声よりも低い位置で声を響かせる
    ②芯のある力強い地声で発声する
    ③フレーズ終わりを息で処理する

    それぞれ詳しく解説していきます。

    ①普段の話し声よりも低い位置で声を響かせる。

    通常歌声を響かせるポイントがあります。
    イメージですが、低い声は胸、中音域は鼻や眉間、高温域は頭。
    それぞれチェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイスと言います。

    チェストボイスやミドルボイスなど声区については詳しくは下記を御確認下さい。

    チェストボイス・ミドルボイス・ミックスボイスについて

    普段の話し声は無意識に楽な声の高さと響きで話しているはずですが、ショタボに関しては無理しない範囲の少し低めの声で胸に響かせるようなイメージで発声します。
    すると普段よりもダークな声が出やすくなります。
    すると高い声でありつつも低めの響きが得られ、ショタボに近づくはずです。

    ちなみに響きというのは共鳴の事でして、共鳴についても詳しく説明をしてありますので、あわせて下記を御確認下さい。
    【ボイトレノウハウ6】共鳴 (図解あり)

    ② 芯のある力強い地声で発声する。

    基本的に合唱などの女子の歌声はいわゆる「裏声」が基本ですが、ショタボではこれは基本使わない方が良いでしょう。
    力強くぶっきらぼうな声の方がショタボに近づきますので、基本的には地声で輪郭のあるハッキリとした声で発音すると良いです。

    ③フレーズ終わりを息で処理する。

    歌のフレーズ終わりと言えば、たいていはビブラートやフェードアウトなどで綺麗に終わるパターンが多いですが、ショタボの場合はその雰囲気を作るために②のような少々ぶっきらぼうな発声をやりつつ、歌い終わりは声を放り投げるように息で終わらせると雰囲気が出やすいです。
    少々雑に聴こえるかもしれませんがこれでOK。
    その方が少年っぽさが出て良いです。

    そもそもこの莉犬くんの声は丸みがありますが、ご質問者様の声も近い感じなのでしょうか?
    もし違ったらまた違う味が出せるかもしれませんね。

    ショタボの出し方 まとめ

    これらの点を踏まえて練習して頂けたらと思いますが、まずは何度が試してみて、いい感じになってきたら一度スマホなどで声を録音してセルフチェックしてみて下さい。

    うまくいった時は自分の声でも「良い」と感じるはずです。

    歌や発声は声帯を慣れさせる作業でもあります。
    1日や2日で完成するものではありませんから、一喜一憂せずに長い目で練習してみて下さい。

    ブラッシュボイス
    関東代表ボイストレーナー / 鈴木智大

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