ミックスボイスが裏声っぽくなってしまう原因と対処法|原キーで自信を持って歌うために

本日はミックスボイスについてご質問を頂きましたので回答をさせて頂きます。

やまとさん(15歳男子高校生)

ミックスボイスを独学でYouTubeを見ながらやっています。
トレーナーの方々は地声との差があまりないようなミックスボイスが出ています。
しかし僕がやると裏声が8割を閉めているような声(裏声を少し強くしただけのような声)しか出ません。
対処法はありますか?
友達とカラオケに行く時に自信を持って原キーで歌いたいです!

YouTubeなどを見ながら独学でミックスボイスを練習している中で、「裏声が強すぎる」「地声っぽくならない」というお悩みは非常によくあるケースです。

裏声を少し強くしただけな感じのミックスボイスになってしまうのは端的に申し上げますと「息の量が発声に使われ過ぎている」のだと思われます。

あくまでも実際に拝見したわけではないので推測に過ぎませんが、多くの生徒さんの場合はその状態が当てはまります。

目次

ミックスボイスが裏声寄りになる理由とは?

まずはミックスボイスでどうやったら歌えるのか、これを学び直す必要があります。
ミックスボイスを発するにあたり必要なボイストレーニングの技術としては、、、

①腹式呼吸のマスター
②共鳴のマスター

上記①と②はマストでミックスボイスを発するにあたっては必要なスキルですので、是非習得をお願い致します。

特に高音を出そうとした時に、喉や筋肉が「楽な方向(裏声)」へ逃げてしまうことで、「なんとなく強い裏声」になってしまうのです。

大前提として、ミックスボイスをうまく出すには基礎が大事です。
発声の基礎として、腹式呼吸と共鳴、まずはこの2つをマスターするようにしてください。
急がば回れです、小手先のテクニックに走らずしっかり土台を作ったうえでマスターしていきましょう。
これらの基礎からミックスボイスまでの手順については下記の記事に記載してありますので確認をされてみてください。

その上で更に必要なボイストレーニングのスキルとして、、、

③声の抜けを維持する事
④舌のポジションの安定

上記の③と④が必要になります。

ミックスボイスはそもそも頭部に声がこもり易い特徴がありますので、
③と④が出来る様にして声が口からしっかり前に出ないといけないです。

そうしないと余計な力が入ってしまい(要するに力んでしまい)ますのでミックスボイスで歌唱が難しくなってしまうという訳です。

理想的なミックスボイスとは?

力むという事は息の量も過剰になります。
息を沢山使って声を出さないといけなくなります。

それにより質問者様が仰られている様に裏声が8割を占めている様なミックスボイスになりがちになってしまうわけです。

8割裏声を占めるミックスボイスというのは、すなわち力が入り過ぎているミックスボイスで同時にそれは息の量が過剰であるとも言えるわけです。

ですから①~④が出来て来たら息の量を減らす練習が必要になります。
息の量が過剰な場合は声質を少しハッキリさせて発声してみて下さい。

ハッキリしている声質≒息の量が少ない

と考えて頂いて良いです。
Mr.Childrenの桜井和寿さんの場合が解り易いですが、声質がハッキリしていて輪郭があります。

桜井さんの場合ミックスボイスではありませんが、余りに息が過剰に出ている場合は少し桜井さんの歌い方に寄せてみて頂きたいのです。

桜井さんの声質は息の量が極端に少ないのですが、あの状態の声に息の量を足して行くというアプローチが質問者様には向いているのかなと思います。

カラオケで原キーを自信を持って歌うためにできること

こう言ってしまうと元も子もないですが、カラオケにて原曲キーで歌うのは絶対的な目標にしない方が良いです。
キー設定というのは、原曲だからかっこいいというのは、実際はありません。
それは人それぞれ体の作りや音域が異なるからです。

しかしボイストレーニングを通じて音域を広げる事は可能ですし、そうする事によって理想とする音域に達して原曲キーで歌う事はある程度可能とは言えます。

独学に限界を感じたらプロのサポートも検討を

YouTubeやSNSの情報は非常に便利ですが、あなたの声のタイプや癖に合ったアドバイスが得られないという大きなデメリットもあります。
特にミックスボイスは非常に繊細なバランスの上に成り立つ技術なので、少しのズレでも結果が大きく変わってしまいます。

もし「やっているのに上達しない…」と感じたら、プロのボイストレーナーに一度チェックしてもらうことも、効率よく悩みを解決する近道です。

結論

正しい方向でトレーニングを続ければ、芯のある“使える”ミックスボイスは誰でも手に入れることができます。

腹式呼吸、共鳴をマスターした上で舌のポジショニング、声の抜けを意識してやっていきましょう。

カラオケで自信を持って原キーで歌える日を目指して、少しずつ丁寧に練習を続けていきましょう!

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