こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回はMay J.さんの歌についてです。
May J.さんの歌と言えば、
ディズニーの「Let it go〜ありのままで〜」が有名ですね。
May J.さんの知名度も格段に上がったのもこの曲の影響が大きいでしょう。
そんなMay J.さんの歌について紐解いて行きたいと思います。
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May J.さんの歌の特徴
May J.さんの歌の特徴で大きなポイントが2つあります。
・1つ目は、Let it goでも分かるように、あのトップの高音ロングトーンの安定感。
・2つ目は、子音の発音。
この2つに絞って解説していきます。
May J.さんの高音ロングトーン
Let it goで言うところの、「少しも寒くないわー」のトップの音をかなりロングトーンで歌っています。
脱力
これは、上半身に余計な力みが生じていると絶対に出来ませんので、
もし力を入れるとしたらお腹を意識しましょう。
肩に力が入ってしまう人は、肩を回しながら歌うと余計な力みが取れると思いますので試してみて下さい。
口の形・舌の位置
脱力ができた上でやるべきことがあります。
口の形、舌の位置、そしてお腹の使い方です。
例えば母音の「あ」で練習するとしたら、
口を「あ」の形にします。
あまり力まずに自然に開きます。
そして舌も力まずに、舌の先端は下前歯の先端裏側へ付くようにして、なるべく口腔内を広くします。
そうすることで喉が開いて共鳴しやすくなるのです。
上咽頭発声+下腹部の意識
準備が出来たら発声します。(初めはそこまで高音でないところから試しましょう)
お腹に一定の力を入れて出します。
この時、おへそより下の下腹部を意識するとよりわかり易いと思います。
そして出した声を(高音の発声なので)上咽頭に当てるようにして発声しましょう。
簡単に流れをご説明しましたが、
口の形、舌の位置、お腹は動かさないようにしましょう。(よく動いてしまう人がいます)
動いてしまうと途端に声がぶれてしまうからです。
子音の発音
May J.さんは子音の発音がとてもキレイです。
これは英語がネイティブレベルの人の特徴とも言えます。
日本語は子音+母音で成り立っており、
その子音の発音は単純ですが、英語の発音はそれよりも遥かに多い子音を有します。
そのため、英語ネイティブレベルの方が日本の歌をうたう場合、
とても細かいキレイな子音を聞くことができるのです。
例えば「K」「T」「P」「D」などの子音の音がキレイにアタックされるため、
その後に母音が発音されるとキレイに響くのです。
「君のそばにいたい」という歌詞があるとしたら、
フレーズ入りの「君」の「K」は少しアタックを強めに表現することで
キレが生まれ、歌の入りとしてはキレイなフレーズ処理になります。
細かい話ですが、よくよく彼女の歌を聴くと、
とてもそのフレーズ処理が上手なのです。
苦手な子音がある人はそれを中心に練習することはとても大切ですので、
是非試してみて下さい。
ブラッシュボイスでは、生徒さん本人が気づかない細かい部分にまでフォーカスしてレッスンするため、
一つずつしっかりとステップアップすることができます。
是非一度、ボイトレ無料体験レッスンをお試し下さいませ。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大