こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回はスピッツ 草野マサムネさんの歌についてお話していきたいと思います。
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スピッツは1991年にメジャーデビューして以来、第一線で活躍するバンドで、90年代を代表するアーティストとして有名です。
その特徴は軽快なリズムに草野さんの柔らかく爽やかなボーカルがマッチして
楽曲の響きがよりオシャレになり、他のバンドサウンドに無い魅力を生み出しています。
楽曲はもちろんですが、何故草野さんの歌が幅広い年代から愛されるのか解説して行きたいと思います。
元祖脱力系ボーカリスト
今でこそ脱力系と言われる種類のボーカリストが増えましたが、
90年代当初の楽曲はロックテイストが流行っており、
Mr.Children、B’z、WANDS等、力強い声のボーカルが人気で、
草野さんのような柔らかい声質でハイトーンなボーカリストは他にいらっしゃいませんでした。
多少こもり声で柔らかい、且つハイトーン。
所謂 “癒やし” という響きが人々の心を打って行きました。
高音の発声力
元々キーが高い声質ではありますが、その発声の仕方はとても参考になります。
プロのハイトーン系のボーカリストさんの中でも草野さんのボーカルはとてもわかり易いです。
まず “体の力が完全に抜けた状態” で声が出せている、という点です。
スピッツの楽曲を聴くとわかりますが、低音でも高音でもテンションが一定なのです。
高音になるとたいていが盛り上がる部分なので、
声をしっかり張って雰囲気を高揚させますが、草野さんの場合、そのテンションを出す際も棘がなく、滑らかに歌い上げます。
無理の無い発声がしっかりできている証拠です。
素人さんの場合、たいてい高音になると肩や顎、表情筋などに力みが入り固くなってしまいますが、
これが声が出ない最大の理由なのです。
感覚的には「力みを取ったら出なくなるのではないか」と初めは感じるかもしれませんが、
絶対的に脱力をしなければ声は出ないのです。
是非試してみて下さい。
特にスピッツの「遥か」という曲はサビは高音が続くため、
単発で高音が出たとしてもごまかしが効かず、脱力発声の必要性が明らかに感じられます。
細かい身体の使い方、呼吸方法についてはボイストレーナーをつけてレッスンを行う必要がありますので、
是非弊社ブラッシュボイスのボイトレ無料体験レッスンを一度お試し下さい。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大