透き通る声の出し方|透明感のある歌声を作るトレーニングをプロが解説

    こんにちは。ブラッシュボイスです。

    今回は「透き通る声の出し方」について解説していきます。「澄んだ声で歌いたい」「透明感のある声に憧れる」というご相談はレッスンでも非常に多く頂きます。
    実は透き通る声は才能ではなく、正しい身体の使い方を身につけることで誰でも手に入れることができます

    文章だけでは伝わりにくい部分もありますが、仕組みから具体的なトレーニングまでできるだけ分かりやすくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

    目次

    「透き通る声」とはどんな声なのか

    透明感のある声に共通する特徴

    「透き通る声」と聞くと、なんとなくきれいで澄んだ声をイメージしますよね。もう少し具体的に分解してみましょう。

    透明感のある声には「余計な力みがない」「息と声のバランスが整っている」「共鳴が豊か」という3つの共通点があります
    たとえるなら、濁りのないきれいな水が流れるようなイメージです。水の流れに淀みがあると透明度が落ちるのと同じように、声も喉の力みや息のムラがあると曇った印象になってしまいます。

    透き通る声と声量は別のもの

    「きれいな声を出すには大きな声が必要」と思われがちですが、実はこれは少し違います。透き通る声に必要なのは声量ではなく「声の純度」です。
    小さな声でもスッと耳に入ってくる歌声がありますよね。あれはまさに声の純度が高い状態です。声帯が効率よく振動し、身体の共鳴空間をうまく使えているからこそ、力まなくても澄んだ声になるのです。

    「透明感のある歌声」を持つ歌手の共通点

    プロの歌手でも透明感のある声で知られる方々はたくさんいらっしゃいます。そうした歌手に共通しているのは、息が声にきれいに乗っていて、声帯を必要以上に締めつけていないということです。
    喉をリラックスさせながら、しっかりと息を流せる技術を持っているからこそ、あの透き通るような歌声が生まれています。

    透き通る声が出ない原因を知る

    喉の力みが声を曇らせる

    透明感のある声が出せない最も大きな原因が喉の力みです。
    高い声を出そうとしたり、声を大きくしようとしたりすると、つい喉に力が入ってしまいますよね。喉の筋肉が過剰に緊張すると声帯の振動が不自然になり、声にザラつきやこもりが出てしまいます

    きれいなグラスをギュッと力を入れて握ると指紋がついて曇るように、喉を締めつけると声の透明度が落ちてしまうのです。

    息の量が不安定になっている

    息の量が多すぎたり少なすぎたりすると、声に雑音が混じります。息が多すぎれば声がかすれ、少なすぎれば声が詰まったような印象になるのです。
    透き通る声を出すには、声帯の振動に対してちょうどいい量の息を、一定のスピードで流し続けることが大切です。

    共鳴空間が活かせていない

    私たちの身体には口腔・鼻腔・咽頭腔といった空間があり、これらが天然のスピーカーのような役割を果たしています。
    この共鳴空間をうまく使えていないと、声が平坦で広がりのない印象になり、透明感が出にくくなります
    逆に言えば、共鳴を意識するだけで声のクリアさは大きく変わっていきます。

    透き通る声を作る呼吸のトレーニング

    腹式呼吸で息の土台を安定させる

    透明感のある声を出すためには、安定した息の流れが欠かせません。その土台となるのが腹式呼吸です。

    お腹を風船のように膨らませながら息を吸い、ゆっくりとしぼませながら息を吐く。この呼吸を身につけることで、声帯に送る息の量と圧力をコントロールできるようになります。
    仰向けに寝た状態で呼吸してみると、自然と腹式呼吸の感覚が掴めますのでぜひ試してみて下さい。
    腹式呼吸のやり方とコツ|歌に活かせる練習法

    「細く長い息」のコントロール練習

    透き通る声には、糸のように細く一定の息を長く吐き続ける力が重要です。
    「スー」という無声音を20秒~30秒かけて一定の強さで吐き続ける練習をしてみて下さい。途中で息がブレたり途切れたりしないように意識することがポイントです。

    この練習によって呼気のコントロール力が高まり、歌うときに声帯へ送る息が安定します。毎日2~3分の練習を2週間ほど続けると、声の安定感が目に見えて変わってくるはずですよ。

    声帯のバランスを整えて澄んだ声を作る

    裏声(ファルセット)で声帯を柔らかくする

    透き通る声を手に入れるうえで、裏声の練習は非常に効果的です。
    裏声を出しているとき、声帯は薄く引き伸ばされた状態で振動しており、余計な力みが入りにくいのです。いわば声帯のストレッチのようなものですね。

    「ホー」「フー」と優しく裏声を出す練習を毎日取り入れてみましょう。最初は弱々しく感じるかもしれませんが、続けていくうちに裏声自体にも芯と響きが出てきます。
    裏声・ファルセットの出し方とコツ

    地声と裏声をなめらかにつなぐ

    地声だけで歌っていると高音域でどうしても力みやすくなります。地声から裏声へ、裏声から地声へスムーズに行き来できるようになると、声全体の透明度が格段に上がります

    練習としては、低い音から「マー」や「ナー」で音をゆっくり上げていき、裏声に切り替わるポイント(換声点)をできるだけなめらかに通過するように意識してみて下さい。この地声と裏声の橋渡しがうまくいくと、いわゆるミックスボイスと呼ばれる歌唱方法にもつながっていきます。

    声帯閉鎖の「ちょうどいい加減」を覚える

    透き通る声を出すには、声帯の閉じ具合のバランスがとても大切です。
    声帯が閉じすぎると声が硬くなり、開きすぎると息が漏れてかすれた声になります。ちょうどいい閉鎖の状態を見つけることが、澄んだ声への近道です。

    「あっあっあっ」と軽くスタッカートで発声してみて下さい。このとき喉に痛みや締めつけ感がなく、ポンポンと軽やかに声が出る感覚があればちょうどいいバランスです。

    共鳴を味方にして声の透明感を高める

    ハミングで共鳴の感覚を掴む

    ハミング(鼻歌)は共鳴の感覚を掴むための最も手軽で効果的な練習方法です。
    口を軽く閉じて「ンー」と発声してみて下さい。鼻の付け根や頬骨のあたりにビリビリとした振動を感じられれば、鼻腔共鳴がうまく使えている状態です。

    この振動があまり感じられない場合は、喉に力が入っている可能性があります。あくびをするような感覚で喉を開きつつ試してみましょう。
    ハミングの効果と練習方法

    「声を顔の前に飛ばす」イメージで歌う

    きれいな声の出し方として意識したいのが、声の「方向」です。
    喉から声を出すのではなく、鼻の前方に声を集めて飛ばすようなイメージで発声してみて下さい。声のポジションが前に来ると、自然と透明感のある明るい響きになります。

    よく「声を当てる」という表現を使いますが、まさに顔の前の一点に声のビームを当てるような意識を持つと、声にまとまりが出てクリアな印象になります。声量を上げるのではなく、共鳴のポイントを変えるだけで驚くほど声質が変わりますよ。

    透き通る声を保つための日常習慣

    リップトリルで毎日のウォーミングアップ

    リップトリル(唇をブルブルと震わせながら発声する練習)は、喉の力みを取りながら声帯を温めることができる万能なウォーミングアップです。
    歌う前や練習前に30秒~1分ほど行うだけで、声の出だしが格段にスムーズになります。

    リップトリルがうまくできない方は、両手で頬を軽く持ち上げるようにしてみて下さい。唇の力が抜けてやりやすくなります。
    リップロール・リップトリルの効果と練習方法

    喉の保湿と休息を大切にする

    透き通る声を維持するためには、声帯のコンディション管理も重要です。声帯は粘膜で覆われたとても繊細な組織ですから、こまめな水分補給と適度な休息が声の透明度を保つ基本になります。

    特に乾燥する季節は加湿器を活用したり、歌った後はしっかり声を休めたりすることを意識してみて下さい。いくら良い練習をしても、喉のケアを怠ると声の質は落ちてしまいます。

    自分の声を録音して変化を確認する

    自分が聞いている自分の声と、他人が聞いている声は骨伝導の影響でかなり異なります
    スマートフォンの録音機能で構いませんので、定期的に自分の歌声を録音して聞き返してみて下さい。客観的に聞くことで「もう少し息を流した方がいいな」「ここで力んでいるな」といった改善点が見えてきます。

    録音は最初こそ恥ずかしいかもしれませんが、声の成長を実感できる最も確実な方法ですので、ぜひ習慣にしてみて下さい。

    まとめ

    透き通る声の出し方について、仕組みから具体的な練習方法までお伝えしてきました。

    透明感のある声は「喉の力みを取ること」「息のコントロールを安定させること」「共鳴を豊かにすること」、この3つのバランスで作られます
    どれか一つだけではなく、この3つが噛み合ったときに澄んだきれいな声が生まれるのです。

    今回ご紹介したトレーニングはどれも特別な道具を必要としません。毎日5分~10分の積み重ねで、声は着実に変わっていきます。焦らずコツコツと続けていきましょう。

    ブラッシュボイスでは無料体験レッスンを実施しております。透き通る声の出し方やきれいな声で歌うコツについて、プロのボイストレーナーが直接アドバイスさせて頂きますので、ぜひお気軽にお申し込み下さい。
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    株式会社ブラッシュボイス

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