音痴かどうか診断する方法|セルフチェックと改善トレーニングをプロが解説

    こんにちは。ブラッシュボイスです。

    「自分は音痴かどうか知りたい」「カラオケに誘われるたびに不安になる」――そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。

    実は、レッスンにいらっしゃる方の中にも「音痴だから歌うのが怖い」と思い込んでいた方がたくさんいらっしゃいます。しかし蓋を開けてみると、本当に音が聴き取れないという方はごくわずかで、大半はちょっとしたコツやトレーニングで改善できるケースです。

    この記事では、音痴を自分で診断する方法からタイプ別の原因、そして具体的な治し方まで、プロのボイストレーナーの視点で丁寧に解説していきます。

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    目次

    そもそも「音痴」とは何か?正しく理解しよう

    まずは「音痴」という言葉の意味を整理しておきましょう。音痴チェックをする前に、音痴の正体を知っておくことが大切です。

    音痴=歌が下手、ではない

    日常会話では「音痴=歌が下手な人」というイメージで使われがちですが、実際にはもう少し細かい話です。音痴とは、大まかに言えば「音程を正しくコントロールできない状態」のことを指します。

    たとえば、歌い方の表現力が足りないだけの方や、リズムがずれやすいだけの方は、厳密には「音痴」とは言いません。音痴の核心にあるのはあくまで「音程」の問題です。

    感覚性音痴と運動性音痴の違い

    音痴は大きく2つのタイプに分かれます。

    感覚性音痴は、音を聴き取る力そのものに課題があるタイプです。正しいメロディと自分の声のずれに気づきにくいという特徴があります。身体にたとえると、「地図が読めないから目的地にたどり着けない」ような状態です。

    運動性音痴は、頭の中では正しい音がわかっているのに、声に出すとずれてしまうタイプです。こちらは「地図は読めるのに、足がうまく動かない」というイメージに近いでしょう。

    どちらのタイプかによって改善のアプローチが大きく異なりますので、まずはセルフチェックで自分のタイプを見極めることが第一歩になります。

    音痴は治るものがほとんど

    ここで安心して頂きたいのは、音痴の大部分はトレーニングで改善できるということです。先天的に音程を認識できないケースは医学的にも非常にまれで、ほとんどの方は「音を聴く経験が少なかった」「正しい発声の仕方を知らなかっただけ」というのが実情です。

    自分でできる音痴診断チェックリスト

    それでは、自分が音痴かどうか診断できるセルフチェックをやってみましょう。以下の項目に当てはまるものが多いほど、音程に課題を抱えている可能性が高くなります。

    聴き取りに関するチェック(感覚性)

    • 鼻歌を歌っているとき、周りの人に「音が違う」と言われたことがある
    • 2つの音を聴いて、どちらが高いか判断するのが難しい
    • カラオケのガイドメロディを聴いても、自分の声とのずれがわからない
    • 録音した自分の歌を聴いても、どこがずれているかピンとこない

    これらに多く当てはまる場合は、感覚性音痴の傾向があるかもしれません。

    発声に関するチェック(運動性)

    • 頭の中のメロディと実際に出る声が違うと自分で感じる
    • 高い音を出そうとすると声が裏返ったり、音程がずれたりする
    • 低い音域になると音程がフラット(♭)しやすい
    • 録音を聴くと、自分でも「ここ外してるな」とわかる箇所がある

    こちらに当てはまる方は、運動性音痴の傾向が強いと言えます。自分でずれに気づけるということは、音を聴く力は備わっているサインです。

    アプリやチューナーを使った客観的な診断

    セルフチェックだけでは主観が入りやすいので、チューナーアプリを使った音痴診断もおすすめです。スマートフォンの無料チューナーアプリで、ピアノの音に合わせて「あー」と声を出し、針がどれくらいずれるかを確認してみて下さい。

    針がほぼ中央に止まるなら音程の認識力は問題なく、大きくぶれる場合は発声面か聴き取り面に課題がある可能性が高いです。チューナーの詳しい使い方はこちらの記事で解説しています。
    チューナーを使った音程トレーニング

    音痴のタイプ別に見る原因を深掘り

    セルフチェックで自分の傾向がつかめたら、次はもう少し原因を深掘りしてみましょう。原因がわかれば、音痴の治し方も自然と見えてきます。

    感覚性音痴の原因:音楽体験の不足

    感覚性音痴の方は、幼少期に歌や楽器に触れる機会が少なかったケースが多いです。音程を聴き分ける力は「筋肉」のようなもので、使わなければ発達しにくく、鍛えれば伸びていきます

    また、普段から音楽を「BGMとして流しているだけ」で、メロディを意識的に聴く習慣がない方も、聴き取る力が育ちにくい傾向にあります。

    運動性音痴の原因:発声と呼吸の未熟さ

    運動性音痴の原因は主に2つあります。

    ひとつは喉まわりの筋肉のコントロール不足です。声帯を引き伸ばしたり縮めたりする細かい動きがうまくいかず、狙った音程に「着地」できない状態です。

    もうひとつは呼吸の不安定さです。息の量や圧力が一定に保てないと、それだけで音程は揺れてしまいます。身体にたとえると、土台がぐらぐらの状態で的を射ようとしているようなものです。安定した腹式呼吸を身につけることが、運動性音痴の改善には欠かせません。

    「音痴」と思い込んでいるだけのケース

    実は見落とされがちなのが、このパターンです。過去に誰かに「音痴だね」と言われた経験がトラウマとなり、実際には大きな問題がないのに「自分は音痴だ」と強く思い込んでしまっている方がいらっしゃいます。

    こうした方は、録音を客観的にチェックしてみると意外と音程が取れていたり、チューナーの針もそれほどずれていなかったりします。思い込みを外すだけで、歌がぐっと楽になることも珍しくありません。

    感覚性音痴を改善するトレーニング法

    ここからは、タイプ別の具体的な音痴の治し方をご紹介していきます。まずは感覚性音痴の方向けのトレーニングです。

    ハミングで「音を聴く力」を鍛える

    ハミングは、口を閉じて「んー」と声を出す練習です。喉や口の余計な動きが抑えられるため、音程だけに集中しやすいというメリットがあります。

    やり方はシンプルです。ピアノやキーボードアプリで1音を鳴らし、その音に合わせてハミングします。合っているかどうかはチューナーアプリで確認して下さい。最初は「ド」の1音だけでも構いません。1音が安定してきたら、ド→レ→ミと少しずつ音を広げていきましょう。

    歌をたくさん「聴く」習慣をつける

    感覚性音痴の改善には、日常的に音楽を意識的に聴くことも大切です。ただし、ただ流し聴きするのではなく、メロディの動きを追いかけるように聴くことがポイントです。

    おすすめは、好きな曲を1曲選び、歌詞を見ながらメロディが上がったか下がったかを意識してみることです。「ここで音が跳び上がるな」「ここはゆるやかに下がっていくな」と感じ取れるようになってくれば、聴き取る力は着実に育っています。

    録音して聴き比べる

    自分の歌を録音して原曲と聴き比べるのも、感覚を鍛える有効な方法です。文章だけではお伝えしきれない部分もありますが、まずは「ずれに気づく」ことが目標です。最初は違いがわからなくても、繰り返すうちに少しずつ耳が育ってきます。

    運動性音痴を改善するトレーニング法

    続いて、運動性音痴――つまり「聴こえてはいるけれど、声が思った通りに出ない」方向けのトレーニングです。

    腹式呼吸で息の土台を安定させる

    音程の安定には、安定した息の供給が不可欠です。息が不安定だと、音程もフラフラしてしまいます。

    腹式呼吸のイメージとしては、お腹の中に風船があると思って下さい。息を吸うとき風船がふくらみ、吐くときにゆっくり均等にしぼんでいく――その「ゆっくり均等に」がポイントです。一気に吐き出してしまうと、声が安定しません。

    腹式呼吸のやり方はこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧下さい。
    腹式呼吸のやり方と練習法

    スケール練習で音程の「着地力」を鍛える

    ド・レ・ミ・ファ・ソ……とピアノに合わせて順番に声を出す「スケール練習」は、運動性音痴の改善にとても効果的です。

    声帯のコントロールは、身体にたとえるなら「階段を一段ずつ正確に上り下りする」練習です。いきなりジャンプするのではなく、隣り合った音を丁寧になぞることで、狙った音程にピタッと着地できる感覚が養われていきます。

    慣れてきたら半音ずつキーを上げ下げして、音域を少しずつ広げていきましょう。

    カラオケの採点機能を活用する

    カラオケの精密採点機能は、音程のずれをリアルタイムで視覚化してくれる便利なツールです。自分の声がガイドメロディより上にずれやすいのか、下にずれやすいのかを確認して下さい。

    上にずれる(シャープする)傾向があるなら力みや息の吐きすぎが原因のことが多く、下にずれる(フラットする)傾向があるなら息の支え不足が疑われます。傾向がわかるだけでも、練習の方向性が定まります。

    日常生活の中でできる音痴改善の習慣

    トレーニングの時間を確保するのが難しい方でも、日常生活の中に小さな練習を組み込むことで改善は進みます。

    鼻歌を意識的に歌う

    通勤中やお風呂の中で鼻歌を歌うとき、少しだけ「音程」を意識してみて下さい。好きな曲のサビだけでも構いません。「この音は高いかな、低いかな」と考えながら歌うだけで、脳と声帯の連携が少しずつ鍛えられます

    1日5分のハミング習慣

    先ほどもご紹介したハミングは、場所を選ばず取り組みやすい練習です。朝の支度中や寝る前の5分間、ピアノアプリの音に合わせてハミングするだけで十分です。大切なのは毎日少しずつ続けることです。週に1回1時間やるよりも、毎日5分のほうが効果が高いと言われています。

    好きな曲を「歌詞カード付き」で聴く

    音楽配信サービスの歌詞表示機能を使い、歌詞を目で追いながらメロディを聴くと、音の動きと言葉の結びつきを感覚的に覚えやすくなります。歌詞を追うことで集中力が上がり、聴き流しとは全く違う効果が得られます。

    ブラッシュボイスで音痴のお悩みを解決しませんか

    今回は音痴かどうかの診断方法から、感覚性・運動性というタイプ別の原因、そして改善トレーニングまでご紹介しました。

    セルフチェックやアプリを使った練習はご自身でも取り組んで頂けますが、文章だけではどうしてもお伝えしきれない部分もあります。「自分がどちらのタイプなのか正確に知りたい」「自己流でやっているけど本当にこれでいいのか不安」という方は、プロのボイストレーナーに一度見てもらうのが近道です。

    ブラッシュボイスのボイトレでは、チューナーを使った音程チェックから、お一人おひとりの課題に合わせたトレーニングメニューの組み立てまで、丁寧にサポートしております。「音痴だから……」と諦めていた方が、数ヶ月のレッスンで見違えるように変わっていく姿を、私たちは何度も見てきました。

    是非一度、ボイトレ無料体験レッスンにお越し下さい。音痴に関するお悩みはもちろん、発声や歌い方など歌に関するどんなご相談も承っております。

    株式会社ブラッシュボイス

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