ボイストレーニングは必要なのか、ボイストレーナーが解説

    ボイストレーニングスクールのブラッシュボイスです。

    今回は「ボイストレーニングの必要性」と「ボイストレーニングを行う意味」について教えてほしいとご質問がありましたので、ボイストレーニングの必要性と意味について回答と解説をさせていただきます。

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    目次

    ボイストレーニングは必要なのか、ボイストレーナーが解説

    ハンドルネーム:ミンミンゼミ
    質問タイトル:ボイストレーニング必要ですか?
    質問内容:

    よくテレビで見かけるアーティストの中にはボイストレーニングなんかは絶対にやっていないようなタイプの人がいます。
    実際にボイストレーニングをやると個性がなくなってしまうなどの意見もネットで散見できるんですが、実際のところボイストレーニングをやる意味はあるのでしょうか?
    私はボイストレーニングに興味はあるものの、いまいち必要性に駆られることが少なく実際に先生に習うて言うことがありません。
    ボイストレーニングの必要性と、ボイストレーニングを行う意味を教えて欲しいです。

    ボイストレーニングで個性は失われない

    ボイストレーニングを行うことで個性を失う可能性があるのではないかと言うご指摘をいただきましたけれども、個性を失うと言う事はありません
    しかし、もしかしたらボイストレーナーさんによって個性を削ぎとってしまう人である場合はちょっと考えられるかもしれません(その可能性がゼロでは無い)。
    ボイストレーナーにも当たりとハズレはありますので、きちんとしたボイストレーナーさんを選定してくれるトレーニングスクールに通われることをお勧めいたします。
    また、生徒側も良いボイストレーナーの見抜き方をきちんと身に付けることも重要です。
    良いボイストレーナーは個性を殺したりはしませんので。

    発声能力を高める為にボイストレーニングは必要と言える

    ご存知の通り、ボイストレーニングは発声能力の向上を目的としてトレーニングを行っていきます。
    ですから発声能力の向上のためにボイストレーニングを行うと言うことが必要性そのものだと考えます。
    ただし、下手に歌った方が需要がある一部のジャンルや層に関してはやはりボイストレーニングは必要ないものだとも言える(かもしれません)。
    だからといって、下手に歌った方が需要がある場合でも風邪や喉を壊してしまったなどの状態になった場合、ボイストレーニングを行っていれば状況をなんとなくクリアできる技術を手にすることもできるので、全く必要がないと言うことでは無いはずです。

    あと、もう一つボイストレーニングの必要性を訴えることができることがありまして、例えばミュージシャンだとギタリストやベーシストやドラマーがなんとなく例に挙げられますが、彼らは当然機材にお金をかけているわけです。
    例えばギタリストならギターを買ったり。

    楽器に対して費用を投じ、なおかつ技術も磨いて、多かれ少なかれ金銭的な自己投資をしています。
    同じようにボーカリストも楽器の一つですから、ボーカリストだけがその費用を費やさなくても良いと言うことには当然ならないわけで、衣装や、そして技術であれば発声能力の向上だとか、そういったものに投資していかないとフェアではないとも考える事はできます。

    ボイストレーニングを行う意味はあると言える

    レコーディング現場などでは、音楽編集ソフトにて音程(ピッチ)補正を行える(というよりも行うのが一般的です)ので、ボイストレーニングでピッチ補正などを行う必要はないんじゃないですか?と言う話を受けます。
    ※最近ではライブでもリアルタイムにピッチ補正をする事も可能です。

    つまり、機械で補正できるのに、音が合うように練習する必要あるの?という事です。

    オートチューンなどのパソコンソフトによってピッチ補正する声は、過度に補正をすれば純正の声から遠ざかり、機械的だったり無機質なものになってしまう可能性があります。
    補正はあくまで補正、ピッチ補正ソフトには頼らない方がよい、と断言します。
    使えるものはなるべく使って良い音楽を作ると言う考えであれば使った方が良いのですが、頼りきってしまっては、それはただの他力本願と言わざるを得ません。

    ボイストレーナーの立場として考えるに、プロであればやはりマイクの前に立つ人間は、職人であるべしと言う考えが私にはあります。
    つまり何にも知らないで歌や喋りを行うべきではない、と言うことです。
    ボイストレーニングを習っていたとしても、わざと下手に歌うことだって可能です。
    わざと下手に歌うことの技術、これは大変評価できます。
    ただもともと下手で、実際にステージの上に立ったり、レコーディングの状況になっても下手なまま、でもボイストレーニングなど何も行わないでやってます、と言うタイプの方はプロフェッショナルにかける部分が大いにあるとは思います。

    今回の回答と解説に関しましては、私見を多分に交えて回答させていただいておりますので隔たった内容かもしれませんが、正直にお伝えさせていただきました。
    ボイストレーニングのあり方、もしくは考え方、そして必要性等はいろいろな人の考え方があって良いと思うんです。
    しかし、ボイストレーニングを習う上ではやっぱりレッスン料金と通い続ける労力もあるわけで、そういったものは決して無駄ではないと言う事は断言できます。

    本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
    また何かご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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