マイク乗りの良い裏声の発声方法について

いつもボイストレーニング、お疲れ様です。

本日は「マイク乗りの良い発声方法について」ご質問を頂きました。
ご質問者さんはライブにおいて裏声がマイクの乗りが悪いという事ですが、結論から書きますと裏声がマイク乗りが悪いと言う事はあり得ません
とは言っても、実際に質問者様の声を拝聴したわけではないので確実な事はやはり申し上げにくいんですけれども、ボイストレーナーとしてこれまで数多く生徒さんを私も担当してきましたが、裏声がこもるとか抜けないと言う生徒さんを知りません。
仮にですが、裏声がきちんと成立していなくてなんとなくカスカスな状態(息の量が多すぎるなど)の場合は若干声がこもることもあるかなと思います。

今日は裏声がなぜ基本的に抜けないと言う事はありえないのか?と言うことを詳しく解説したいと思います。

目次

マイク乗りの良い裏声の発声方法について

ボイトレ簡単質問箱

HN:三井
性別:男性
年齢:32
ご質問タイトル:マイクに乗る裏声

はじめまして。
先日初めてステージに立ち歌いました。
ボイストレーニングの際に裏声(ファルセット)を練習し裏声で歌えるようになりましたが、いざステージに立ちマイクを通すとあまりマイクに乗っておりませんでした。
マイクに乗るくらいの裏声というのはどのくらい響かせられれば良いのかがわかりません。
自分の中で響いていると感じても実際はあまりマイクには乗らないとなると、普段の(マイクを使わない)ボイストレーニングの他に、マイクを使ったトレーニングでマイクへの乗り具合を確認することも行っていったほうが良いのでしょうか。
その場合自分で録画などして確認するためにマイクを使う際は、カラオケよりも貸しスタジオなどのボーカルブースが適していますでしょうか。

裏声がマイク乗りが悪いわけがない理由について

裏声が抜けない(マイク乗りが悪い)、と言う事は基本的には起こり得ないと冒頭で私は書きました。
なぜそんなことが言い切れるのかと言いますときちんと理由はあり、裏声と言うのは確実に上咽頭で声が共鳴していなければ成立しないんですね。
上咽頭で声が共鳴していると言う事は喉全体がきちんと響きを保てていると言う事が言えますし、なおかつ裏声と言うのは通常の表声と比べて勢いがありますので、どうしても声は抜けてしまうものなんですね。
100歩譲ってうまく上咽頭に当たっていないような、不完全なかすれた裏声であっても、それなりの勢いがあって出てきますから、やはり抜けそのものはあると思います。

自分の裏声がマイク乗りが悪いと思い込んでしまっている可能性がある

加えてこの件についても冒頭で書きましたけれども、実際に質問者様の声を拝聴しているわけではないのでやはり確実な事はどうしても言えません。
まず第一に疑える点として、「質問者様が間違った認識をされているのではないかな」と言うことです。
これは最もボイストレーニングに通われている生徒さんにありがちなことなのですが、(自分の声の状態に対して)間違った認識を持っている、そういった方々は非常に多いです。

それではこのような場合、どうすれば改善することができるのかと言うと、きちんと指摘してくれる人間(ボイストレーナーなり)に巡り会うことが重要になってきます。

後は確かに貸しスタジオで練習すると言うのも大事かもしれないなと思います。
貸しスタジオに行った場合はミキサーでマイクのつまみをいろいろいじってみてください。
おそらく声の高い帯域と低い帯域をそれぞれいじれば、裏声は際立ってくると思います。
でもそうすると表声の部分も際立ってしまうので、程度の問題はありますよね。
他にもゲインを掛けたり、リバーブを掛けたり、いろいろ試行錯誤してみるとちょうど良い声のバランスの状態をセッティング上探せると思います。

今日は、裏声の声の抜けについてお話ししました。
またご質問どうぞよろしくお願いいたします。

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