ダミ声、ハスキーボイスの特徴を踏まえ、ダミ声・ガラガラ声を治す方法についてボイトレの観点から解説しております。
ダミ声、ハスキーボイスの定義・特徴
ダミ声
強く締まった声帯に、息を無理矢理流す事で声が濁るのがダミ声。ほとんど息漏れがない状態で声になります。
ハスキーボイス
これに対し、声帯の締まりが弱く隙間があるところに息が流れる事で、息漏れの多いかすれたような声になるのがハスキーボイスです。
ダミ声はざらっとしていて芯があり、インパクトがありますが長時間聞いているのは正直耳触りに感じることもあるでしょう。
ハスキーボイスは、かすれた声がセクシーだとか、枯れた声に味があるなど好意的な意見が多いように思います。ハスキーボイスに憧れて、もともと持っている声をハスキーボイスに変えたシンガーさんもいらっしゃるぐらいです。
ただし同じハスキーボイスに聞こえても、声帯の炎症や乾燥などが原因でかすれているというケースも多々あります。
憧れの声が出せるから、と痛みや違和感があるのにそのまま歌い続けるのは危険です。手遅れになる前に専門のトレーナーさんに的確なアドバイスしてもらいながらブレスコントロールが出来るようにボイトレする事をおすすめします。
だみ声になる原因
はじめにも少し触れましたが、ダミ声・ガラガラ声はもともと喉に問題がない限り、無理な発声や声を酷使する事が原因と考えられます。ですが、少しの意識でだみ声が改善する可能性もあります。
では、原因別にダミ声の治し方についてご紹介いたします。
①大声で話す事が多い方
職業柄や性格上、長い年月大きな声を出し続けてこられた方は硬く声帯が閉じるだけでなく、喉が力んだ状態で声を出す癖がついているのではないでしょうか。
まずは鼻で音を立てないように深呼吸をして、喉が開いている感覚をつかみましょう。深呼吸しているとき、喉・声帯ともにリラックスして開いている状態です。
次にリラックスした喉をキープしつつ、「ふーーー」とため息をつくように裏声を出してみます。小さい音量の裏声でいいので、息の流れに声を乗せるように続けることで、程よく声帯が閉じた状態の発声の感覚がつかめるはずです。
また、息に声をのせる意識をする事で自然と深い呼吸で無理なく発声ができるようになります。
②滑舌が悪い方
人と話すのが苦手でボソボソと話してしまう、表情があまり変わらない…など思いあたる方は表情筋をほとんど使わずに過ごしてこられています。
このために口周りや舌の筋肉の動かし方がわからず、ダミ声の発声になっているのではないでしょうか。そんな方は、まず舌と下あごのリラックス(ぽかーんと口が開いている状態)を意識して発声練習するよう心がけましょう。
「p」「t」「k」など、子音のみの音を息と一緒に吐きだすトレーニングが効果的です。また口の中が平べったい空間になっている場合は、上あごを浮かせて縦に空間を作るイメージで話すのもいいと思います。
③喫煙や過度な飲酒をされる方
これについては、控えていただくのが一番の対策です。
飲み会の翌朝声がガラガラになっていたなんて経験はありませんか?
喫煙と違い、アルコールが直接声帯にトラブルをもたらす訳ではないのですが、お酒をたくさん飲むことにより体内の水分が不足し、喉が乾燥したり、いつもより大きな声でしゃべり過ぎたりする事がダミ声の原因となります。
ダミ声を改善するボイトレ方法は?
どんな発声の癖も、改善するのはかなり難しいものです。根気強く正しい発声が身につくまでボイストレーニングを積む事はもちろんですが、まずは原因を正確に知ることが大切です。
ブラッシュボイスではそれぞれの悩み、要望に合ったトレーニングを実施しています。ご自身の声を改善したいとお悩みの方は、是非一度ボイトレ無料体験レッスンにお越しください。
関西ボイストレーナー/堀口