今回は”リップトリル” “リップロール”についてのボイトレノウハウです。
ボイトレにおけるリップトリル(リップロール)は何の為にやるのか、意味やコツ、何秒くらいできればOKなのかをお伝え致します。
先ず先に、リップトリルをどうやるのか、その意味とコツについて結論からお伝えします。
【ボイトレノウハウ9】リップトリル・リップロールの意味、やり方、コツや秒数について
- リップトリル(リップロール)とは口を少しすぼめて閉じて口から息を吐き、唇を高速でパタパタ開閉させる事
- 表情筋を柔らかくするための行為である
- 秒数は30秒を目安に実施する
- コツは息の量を少なくする事
です。
では、早速上記について細かく説明していきます。
ボイトレのリップトリル・リップロールの意味
皆さん、リップトリル(リップロール)が何かご存知でしょうか?
文章で表現するのは難しいのですが、息を吐きながら唇をバタバタさせる行為です。
※ボイトレの場合のリップトリルは管楽器の唇を使った奏法のリップトリルとはちょっと意味が違います。
リップトリル・リップロールのやり方
リップトリル(リップロール)を全く知らない方からすると、唇をバタバタという表現ではイメージが湧かないかもしれないですが、ハミングで息を吐き出してみてください(要するに口を閉じたまま息を吐く)。
そうすると唇が馬の口みたいにぶるる~~~ってなりますよね。
子供の頃に、こんなふうに遊んだりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それがリップトリルです。
リップトリルは何秒やれば良いのか?
リップトリルは30秒ぐらい続けて欲しいのです。
リップトリルには息だけのものと、声を出しながらのものとがあります。
30秒…少し長いと思われるかもしれませんね。
でも少ない息の量でリップトリルをやる事で、30秒、さらにはそれ以上も可能なのです。
少ない息で唇をバタバタさせる事が出来ないという事は表情が硬いという事なんです。
歌は力が入っていては上手には歌えません。
もしも、あなたがリップトリルで30秒バタバタさせる事が成功出来たら表情筋は大分柔らかくなってるはずです。
そうすれば声も滑らかになり、器用になるでしょう。
アメリカの有名なソウル歌手、ジェームズ・ブラウンもライブ前には必ずリップトリルをやられるというお話をお聞きした事があります。
リップトリル・リップロールの効果
息だけではなく、声を出しながらのリップトリルを30秒やった後に歌ってみるとどれだけ楽に力を抜いて歌えるか試してみてはいかがでしょうか。
前述のようにリップトリルを実施すると表情筋が柔らかくなります。
慣れれば大きな力を発揮する練習です。
表情筋を柔らかくする事で口角もあがりやすくピッチが取りやすくなるだけではなく、表情豊かに感情表現ができるようになります。
シンガーさんやシンガーソングライターさんはライブの本番前などに舞台袖でリップトリルをやられている光景は珍しくありません。
自宅や外出先でも気軽にできるボイトレの一つですね。
ロングトーンも30秒なら声を使ったリップトリルも30秒を目安に考えて練習をして下さい。
ロングトーンより長くなる理由は、音程を一定に保つ必要が無いので、その分リラックスして力を抜けるからです。
力が抜けるという事は息が長く続くという事になります。
またロングブレスが30秒出来る人は息のみのリップトリルは、これも目安は30秒以上。
なかなか文字だけだと伝わらない部分が多いかもしれません。
何かご質問がありましたらご質問頂きますか、無料体験レッスンも行っていますのでご興味ありましたらお越しください。