今回は、手嶌葵さんの歌い方について書いていこうと思います。
スタジオジブリの映画作品で使われたことで手嶌葵さんの存在を知っている方も多いと思います。
ささやくような歌声がとても心地よく響いてきますね。
オリジナルソングだけでなく、洋楽スタンダードや、日本語のカバー曲などジャンルも幅広く歌うことのできる歌手の方だと思います。
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息の音と声のバランス
手嶌葵さんの歌は、歌声の中に、常に息の音が声と同じくらい聞こえてきます。
ただ息が抜けてしまっている歌い方では、ザラザラと雑音のように聞こえて心地よくないこともありますが、きれいに息の音が混じった声というのは、聞いている人に落ち着きを与えることもあります。
そして、ギリギリ声が出ているくらいまでの小さい声を、とてもきれいに歌っています。
小さな声をきれいに出すには
ボイストレーニングを始めたばかりの頃は、
「いかに声量が出せるか」ということを意識して(=歌の技術が上達した)ボイトレする方も多いと思いますが、実際にボイトレを進めていくと、逆に「いかに小さな声をきれいに出すか」ということが難しいことが感じることがあります。
小さい声やささやき声を歌声として届かせるには、もちろん腹式呼吸が大切です。
息の流れが揺れてしまっては、小さい声を出そうとヴォリュームを下げた時に、ぷつっと音が切れてしまいます。
口の中の空間をうまく使う
さらに手嶌葵さんのような声の出し方の場合、口の中の空間をいかにうまく使うかが大切です。
口の中のスペースを使って、声を柔らかく響かせています。
冬など、寒い時に手を温めようとハーっと息を吐く時の感覚に近いかもしれません。
そして、子音の立て方をハッキリとしたり、舌を柔らかくつかうことで、小さく歌っていながらも歌詞が聴こえやすくなるように工夫しています。
こうした歌い方は、常に自分の声の音色に、歌っている自分自身が耳を傾けなければなりませんので、非常に集中力が必要になってきます。
今、自分がどんな声を出しているか、そして、自分自身の感性とも向かい合っているのではないかと感じます。
ブラッシュボイスのボイトレでは、基礎的な発声能力を高めるだけではなく、
声の強弱、色々な音色、発音の仕方など、表現に活かすための発声をボイトレの中でレッスンします。
実際の曲も使ってボイトレができますので、ぜひ一度ボイトレ無料体験レッスンにお越しください。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/立花香穂里