裏声発声のコツとオススメの練習曲について

    こんにちは。
    ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。

    最近は裏声を駆使した曲がたくさん世に出ています。そして日々レッスンを行っていて、裏声を使った曲を課題曲として練習するものの、裏声が苦手という方は実はたくさんいらっしゃいます。

    どのように裏声を出せば良いのか、どのように体を使えば良いのかが解らないというお声を頂きます。

    今回はその裏声を出すためのコツとそのオススメの練習曲についてお伝えしていきたいと思います。

    裏声・ファルセットの出し方やお悩み改善(かすれる・声量UP・換声点)についてはこちらのページもご確認下さい。
    裏声・ファルセットの出し方・コツや練習方法

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    目次

    裏声を出すコツ

    裏声(ファルセット含む)を出すには、まず姿勢・呼吸法・脱力・共鳴等の基礎をしっかり行うことが必要です。もし基礎が甘いと感じる場合は、そこから見直すようにしましょう。

    ※ここでは基礎が出来ている前提でお話していきますので、基礎トレーニングについて細かく触れないこととします。

    姿勢と脱力

    1. まっすぐ立って足を肩幅に広げます。
    2. 肩、胸、顎、腕などは脱力してリラックスします。(腕は前や後ろでは組まず体の横に置きます)

    ※この時、猫背になったり体を後ろに反ったりしないようにしましょう。

    腹式呼吸と共鳴

    姿勢が出来たら今度は呼吸と共鳴を確認します。

    1. 腹式呼吸を行います。
    2. 声を出しながらしっかり共鳴された声が出ているか確認します。

    共鳴ポイントを確認する

    共鳴された声が出せたら、今度は裏声の共鳴ポイントを探していきます。

    裏声にも高い低いがありますので、低い裏声の場合は鼻~眉間あたりに声が響くように意識し、高い裏声の場合は上咽頭(喉ちんこの裏辺り)に響くように意識して発声して下さい。(裏声の発声練習では、母音の「う」か「え」が出しやすいです。)

    人により骨格が違い、声が響く空間の広さに差が生じる関係で、響かせる場所が若干ずらした方が良い場合もありますが、だいたい前述した場所を意識することで共鳴されるはずです。

    ◎裏声のポイント1・・・喉の開き具合
    もし共鳴しづらい場合、喉の開き具合も確認しましょう。喉が開いている方が裏声は出しやすいです。
    ◎裏声のポイント2・・・脱力する
    裏声を出そうと意識しすぎると肩や胸に力が入ってしまうことがあります。裏声がキレイに響かなくなってしまうため、その場合は出来る限り脱力するよう意識して下さい。

    裏声は、脱力と共鳴が鍵になってきます。

    裏声を歌の中で使うには

    裏声を歌の中で使う場合、地声から裏声に切り替わってまた裏声に戻るというパターンが多く見受けられます。地声と裏声、それぞれ単体だとキレイに発声できても、歌の中だとスムーズに切り替えられなくなることが多いです。

    そのため、裏声と地声の切り替えを体感で慣れて行く練習が必要です。

    少し高めの音で、「ドーソードー」の音を母音の「え」で、
    えー(ド・地声
    えー(ソ・裏声
    えー(ド・地声
    と発声してみて下さい。

    もし音が高くて出せないようであれば「ミーシーミー」でも良いですし、「レーラーレー」でも良いです。

    いかがでしょうか?スムーズに出来ましたか?
    もし地声と裏声の切り替えが上手く行かない場合は、改めて基礎の姿勢や呼吸、脱力等を確認するようにしましょう。また、切り替える時こそゆっくり発声して確認しながら行うと良いです。

    反復練習を繰り返し、体感として何度も行うことで声帯も慣れていき、裏声と地声の切り替えも無理なく自然に行うことができてくるはずです。

    是非めけずに練習してみて下さい。

    裏声のオススメの練習曲

    次に、男性と女性、それぞれにおすすめの裏声練習曲の例をご紹介します。

    男性におすすめの裏声練習曲

    • 涙/GENERATIONS from EXILE TRIBE
    • We Will ~あの場所で~/EXILE
    • ESCAPE/MOON CHILD
    • さくら~独唱~/森山直太朗

    女性におすすめの裏声練習曲

    • サクラ色/アンジェラ・アキ
    • もらい泣き/一青窈
    • Jupiter/平原綾香

    もちろんご紹介した楽曲以外でも裏声の練習になるものは最近は多く見受けられますので、できるだけ自分が苦手な楽曲を課題曲にすると良いです。是非お試し下さい。

    まとめ

    いかがでしょうか?
    自分でも出来るかも、と感じていただけたら幸いですが、文章だけですと5割伝えるのが限界です。
    残りの5割は体感における裏声の出し方、実際の声の判断など、ボイトレでの現場判断しかできない部分になります。

    裏声は難しい発声技術です。個人でやる場合は特に、すぐに出来るようになるわけではありませんので、反復練習を積み重ねていくようにして下さい。

    ブラッシュボイスでは、基礎から裏声、ミックスボイス等の声の出し方までも丁寧に一からレクチャーすることが可能です。是非一度、ボイトレ無料体験レッスンにお越しください。

    ミックスボイスの出し方やお悩み改善(換声点が上手くいかない・声は出るが、弱々しいなど)についてはこちらのページもご確認下さい。
    ミックスボイスの出し方のコツや練習方法まとめ

    株式会社ブラッシュボイス

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