こんにちは。ブラッシュボイスです。
「もっと芯のある力強い歌声を出したい」というご相談は、ボイトレの中でも特に多くいただくテーマのひとつです。
プロのシンガーが放つ太くて芯のある歌声は、聴く人を惹きつける魅力がありますよね。
実は、芯のある声は生まれ持った才能だけでなく、正しいトレーニングを重ねることで誰でも手に入れることができます。
今回は、声が小さくなってしまう原因を整理したうえで、腹式呼吸・スタッカート発声・表情筋トレーニングなど、芯のある歌声を作るための具体的なボイトレ方法を詳しくご紹介します。
自宅でもできる練習ばかりですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
歌声が小さい・芯がない人に見られる原因
芯のある力強い歌声を目指すためには、まず自分の声が小さくなっている原因を正しく把握することが大切です。
声が小さい・芯がないと感じる場合、主に以下のような原因が考えられます。
- 息が十分に吸えていない:歌っている途中で息が足りなくなり、フレーズの後半で声がしぼんでしまうケースです。腹式呼吸が身についていないと起こりやすい症状です。
- 息が漏れてしまっている:息は吸えているのに、声帯がしっかり閉じきれず空気が漏れてしまう状態です。極端に言えば「ため息」をしながら発声しているような状態で、声に芯が生まれません。
- 声を支える体の使い方ができていない:お腹から声を出す感覚がつかめていないと、喉だけで声を出そうとしてしまい、力強さが不足します。
- 声がうまく共鳴できていない:口腔や鼻腔などの共鳴腔を十分に使えていない場合、声が響かず小さく聞こえてしまいます。
上記のほかにも、メンタル面の影響や普段の姿勢なども声量に関係することがあります。
自分の声が小さい原因をきちんと理解し、それに合ったアプローチを行っていくことが声量アップへの第一歩です。
お腹の支えを鍛えるボイトレ方法~腹式呼吸~
芯のある声を出すための基本は、やはり腹式呼吸です。
腹式呼吸がしっかり身につくと、安定した息の流れが生まれ、声に芯と厚みが加わります。腹式呼吸のやり方とコツについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ここでは、腹式呼吸の感覚をつかみやすい実践的なトレーニングをご紹介します。
スタッカート発声(Sブレス)
ピアノなど楽器を経験された方は「スタッカート」という言葉に馴染みがあるかもしれません。
スタッカートとは、音を短く切って出すことを指します。これを発声トレーニングに取り入れていきましょう。
【やり方】
1. 口を軽く閉じて、歯の隙間から「スッ」と息だけを短く出します(Sブレス)。
2. 「スッ・スッ・スッ…」とスタッカートで、息が続く限り繰り返します。
3. 「スッ」と出すたびにお腹が一瞬へこむのを感じてください。この動きが腹式呼吸の感覚です。
4. 息を出し切ったら、お腹をふくらませるように腹式呼吸で息を吸い、再び繰り返します。
Sブレスに慣れてきたら、次は声に出して「ハッ・ハッ・ハッ…」と同じ要領でスタッカート発声を行いましょう。
ドッグブレス
犬が体温調節のときに行うパンティングに似ていることから、このトレーニングはドッグブレスと呼ばれています。
お腹の瞬発的な動きを鍛えることで、声に芯が通り、太く力強い発声ができるようになります。
スタッカート発声もドッグブレスも、力強い発声と脱力の関係を体で覚えるうえで非常に効果的なトレーニングです。
力を入れる瞬間と抜く瞬間のメリハリを意識しながら取り組んでみてください。
声の響きを高めるボイトレ~表情筋トレーニング~
声量アップには、息の支えだけでなく声の共鳴も重要なポイントです。
共鳴を高めるアプローチはいくつかありますが、ここでは表情筋トレーニングに焦点を当てて解説します。
「表情筋」とは顔の筋肉のことです。
日本語は口をあまり大きく開かなくても発音できてしまうため、日本人は表情筋が弱い傾向があります。表情筋を鍛えることで口腔内のスペースが広がり、声の響きが格段に良くなります。
「おえおえお」トレーニング
とにかく口を大きく動かしながら「おえおえお」と繰り返します。
声を出しても出さなくてもOKですが、口の動きをしっかり大きくすることが最優先です。
「お」は縦にしっかりと開きましょう。
日本人は縦に開く筋肉が弱いと言われていますので、意識的に大きく開くことがポイントです。
「え」は口角をしっかり上げることを意識してください。
特に男性は口角が上がりにくい方が多いように感じます。鏡を見ながらチェックしてみましょう。
「ういあいう」トレーニング
「う」は口をまんまるく突き出し、眉間にしわを寄せます。
顔のすべてのパーツが中央に集まるイメージです。
「い」は口をしっかりと横に大きく伸ばします。
「あ」はあくびをするようにしっかりと開きます。
そのとき眉毛をびっくりしたときのように上に上げましょう。「う」とは逆に、顔の全パーツが外側に広がるイメージです。
どちらのトレーニングもオーバーに動かすことがコツです。
毎日続けることで表情筋が鍛えられ、声の響きが良くなっていくのを実感できるはずです。
芯のある声を出すために意識したいポイント
ここまでご紹介したトレーニングの効果をさらに高めるために、普段から意識しておきたいポイントをまとめます。
1. 喉に力を入れすぎない
力強い声を出そうとすると、つい喉に力が入ってしまいがちです。しかし、芯のある声は喉をリラックスさせた状態から生まれます。力を入れるべきはお腹であり、喉はあくまで通り道と考えましょう。
2. 姿勢を整える
猫背や首が前に出た姿勢では、気道が圧迫されて十分な息の流れが作れません。背筋を伸ばし、頭のてっぺんから糸で吊られているようなイメージで立つことで、声の通りが良くなります。
3. 日常的にトレーニングを続ける
表情筋や腹式呼吸のトレーニングは、短い時間でも毎日継続することが重要です。通勤中にSブレスを行ったり、入浴中に表情筋を動かしたりと、スキマ時間を活用してみてください。
芯のある力強い歌声はボイトレで身につきます
芯のある力強い歌声は、正しい呼吸法・発声法・共鳴のバランスによって生まれます。
今回ご紹介したスタッカート発声や表情筋トレーニングは、自宅でも手軽にできるものばかりですので、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。
ただし、声が小さい原因は人によって異なりますので、自己判断だけでは遠回りになってしまうこともあります。
ブラッシュボイスでは、お一人おひとりの声の状態を見極めたうえで、最適なトレーニングメニューをご提案しています。
声量アップや芯のある声作りにご興味のある方は、ぜひ一度ボイトレ無料体験レッスンを受けてみてください。
客観的なアドバイスを通じて、ご自身の声の可能性を実感していただけるはずです。
