声帯とは?構造と声が出る仕組みをわかりやすく解説

    こんにちは。ブラッシュボイスです。

    ボイトレを行う中で「声帯」という言葉をよく耳にしますよね。
    でも「声帯って実際どこにあるの?」「どうやって声になっているの?」と聞かれると、はっきり説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。

    声帯の構造や仕組みを理解することは、歌の上達にもつながるとても大切なポイントです。
    この記事では、声帯の基本的な構造から、高音・低音・裏声で声帯がどのように動いているのか、さらに声帯を守るためのケア方法まで、分かりやすく解説していきます。

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    裏声・ファルセットの出し方やお悩み改善(かすれる・声量UP・換声点)についてはこちらのページもご確認下さい。
    裏声・ファルセットの出し方・コツや練習方法

    目次

    声帯とは?基本的な構造を知ろう

    声帯の位置と形

    声帯は、男女問わずのど仏(甲状軟骨)の内側にあります。
    大きさは成人で約1.5〜2cmほどの、とても小さな組織です。左右に1枚ずつ、合計2枚のひだ状の膜が向かい合うように並んでいます。

    声を出していないとき、この2枚のひだはVの字のように開いた状態になっています。
    呼吸をしているときは空気の通り道を確保するためにこのV字が開いており、声を出すときにはこのV字がぴたっと閉じる――これが声帯の基本的な動きです。

    声が出る仕組み

    では、声帯からどうやって「声」が生まれるのでしょうか。

    肺から送り出された息が、閉じた声帯にぶつかると、声帯が細かく振動します。
    この振動が「声のもと」となる音を作り出しています。ちょうどリコーダーのリードや、ゴム風船の口を引っ張って空気を抜くときに「ブー」と鳴るのと同じ原理です。

    声帯で生まれた振動音は、そのままでは小さく頼りない音にすぎません。
    この音が喉・口・鼻の空間(共鳴腔)で増幅・加工されることで、私たちが普段聞いている「声」になっています。
    つまり声の出発点は声帯ですが、実際の声の響きや音色は、声帯から上の空間全体で作られているということですね。

    声の高さで声帯はどう変わる?

    声帯は声の高さや種類によって、形や振動の仕方が大きく変わります。
    ここからは、高音・低音・裏声それぞれで声帯がどのように動いているのかを見ていきましょう。

    高音の時の声帯

    高い声を出すときには、声帯が引き伸ばされて薄くなり、振動数(1秒間に振動する回数)が増えます
    ギターの弦をイメージすると分かりやすいでしょう。弦をきつく張るほど高い音が出ますよね。声帯も同じで、周囲の筋肉によって引っ張られることで音程が上がるのです。

    また、高音域では息の圧力も比較的強くなります。
    高音がうまく出せない方や、すぐに喉が枯れてしまう方は、声帯に強く息をぶつけすぎて負担をかけてしまっているケースがとても多いです。

    声帯に負担をかけない高音の出し方としては、次のようなポイントが挙げられます。

    ・息を強く出しすぎない
    ・喉仏ができるだけ上がらないようにする
    ・軟口蓋を上げる意識を持つ

    高音の出し方やお悩み改善(高音が出ない・かすれる・裏返るなど)についてはこちらのページもご確認下さい。
    高音(高い声)を出すためのボイストレーニング

    低音の時の声帯

    低い音の時は高音とは逆に、声帯は厚みを増し、振動数が下がります
    ギターの太い弦がゆっくり振動して低い音を出すのと同じ原理です。息の量は比較的少なめで安定した状態が理想的です。

    高音のように声帯に息をぶつけすぎるという問題は少ないのですが、低音域では別の課題が出てきます。
    喉に力みが入ってしまい、声帯をうまくコントロールできないケースが多いのです。
    きちんとリラックスした状態で声を出せているかが低音を響かせる鍵となります。

    裏声の時の声帯

    ここまでは地声での高音・低音について声帯の動きをご説明してきました。
    裏声になると、声帯の動きはまた大きく変わります。

    裏声では声帯の一部だけが振動し、地声に比べて声帯が開いた状態になっています。
    地声では声帯全体がしっかり閉じて振動していますが、裏声では声帯の端(縁)だけが薄く振動しているイメージです。

    そのため、声帯のコントロールが難しくなり、裏声になると息漏れをしてしまう方がとても多くいらっしゃいます。
    ボイトレのレッスンでは、声帯の周りの筋肉を鍛えたり、裏声と地声を繰り返し発声していくことで、裏声時の声帯の動き方を体に覚えさせていきます。

    裏声の延長にあたるヘッドボイスも、声帯の閉鎖の加減が重要になる発声です。
    興味のある方はあわせてご覧ください。

    声帯を守るためのケア方法

    声帯は私たちが歌い、話すために欠かせない大切な器官です。
    しかし声帯はとても繊細な組織でもあり、無理な使い方を続けると炎症やポリープの原因になってしまいます。

    よくミュージシャンが「ポリープができた」というのは、声帯のひだにしこりができてしまい、2枚のひだが綺麗に閉じきれなくなる状態です。
    その結果、声がかすれたり割れたりしてしまいます。

    声帯を健康に保つために、日常生活で気をつけたいポイントをご紹介します。

    ・こまめな水分補給で声帯の乾燥を防ぐ
    ・長時間の大声や叫びを避ける
    ・歌う前のウォーミングアップを必ず行う
    ・喉に違和感があるときは無理をしない
    ・十分な睡眠をとる

    特に歌う前のウォーミングアップは重要です。
    スポーツ選手が準備運動なしに全力で走らないのと同じで、声帯も十分にほぐしてから歌い始めることで、負担を大幅に減らすことができます。
    ウォーミングアップの具体的な方法については、発声練習の目的と役割の記事もぜひ参考にしてみて下さい。

    また、ウィスパーボイスのようなささやき声の歌唱方法は、声帯を完全に閉じずに歌うため一見喉に優しそうに思えますが、実はコントロールが難しく、間違ったやり方をすると声帯に負担がかかることがあります。
    どんな歌唱方法でも、正しいフォームで行うことが声帯を守る基本です。

    声帯の仕組みを理解すると歌が変わる

    「声帯の仕組みなんて知らなくても歌えるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
    確かに理論を知らなくても歌うことはできます。でも、自分の声がどのように作られているかを理解していると、練習の効率が大きく変わります

    例えば「高音が出ない」という悩みに対して、声帯の仕組みを理解していれば「声帯が十分に伸びていないのかもしれない」「息の圧力が強すぎるのかもしれない」と原因を推測できます。
    闇雲に声を張り上げるのではなく、声帯の状態を意識しながら練習することで、無理なく着実に上達できるのです。

    弦楽器は低音の弦が太く、高音の弦は細くなっていますよね。
    しかし私たちの声帯は楽器のようにいくつも弦を持っているわけではなく、たった2枚のひだですべての音域をカバーしています。
    だからこそ、声帯を上手にコントロールする技術が歌の上達に直結するのです。

    ブラッシュボイスの無料体験レッスン

    ブラッシュボイスのボイトレでは、声帯の構造や仕組みの理論的な説明から、一人ひとりの声に合わせた実践的なレッスンまで、幅広く対応しています。

    声帯は目で見て確認しづらい器官だからこそ、プロのトレーナーに客観的に見てもらうことで、自分では気づけなかった課題が見えてくることがあります。
    声帯の使い方の細かいケアや指導は、ブラッシュボイスが得意としているところでもあります。

    ぜひ一度ボイトレ無料体験レッスンを受けてみて下さいね。

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