こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
別の記事でハスキーボイスなる方法やハスキーボイスシンガーについて触れました。
今回はその逆で、ハスキーボイスになる方法ではなく、なってしまう原因と治す方法についてボイトレの観点から触れていきたいと思います。
ハスキーボイスになってしまう原因 発声の特徴
そもそもハスキーボイスの方は、先天的にハスキーな方と後天的にハスキーになってしまった人とがいます。
元々の声質がハスキーな方は原因も何もありませんが、後からハスキーになってしまう方にはどのような原因があるかについてお伝えします。(ハスキーボイスのトレーニングを行ってテクニックとして身に付けた方は除きます)
喉を酷使し続けた場合
お酒を飲んだ後に声を出す、、、例えば付き合いで飲んでそのままカラオケ、というような生活が続けば喉に対する負担は半端ではありません。
しゃがれ声からハスキーボイスになっていく可能性が高いです。
喫煙して歌う
喫煙して声を出すこともあまり好ましくありません。
喫煙自体やめることが難しい方でも、全く問題なく声が出る方も多いですが、これが原因で声が出にくくなっていきハスキーボイスになったという方も多いです。
高い声を地声で、誤った発声で出し続ける
これも喉に負担がかってしまうものの代表例です。
間違った発声方法のまま声を出し続けることで、ある程度喉はそれに慣れていきますが、やがて声は出にくくなってハスキーになるはずです。
ボイトレによって正しい発声を身につけることこそ負担を減らし、喉をケアすることに繋がります。
空気乾燥した環境にいることが多い
空気が乾燥した環境で生活を送っていたり、部屋の空気が悪い状態だと喉に影響があります。なるべく空気清浄・加湿を心がけた環境で生活するようにしましょう。
咳き込むことが多い
咳自体は、器官に詰まった異物を吐き出す効果もあるので、必ずしも良くないとは言い切れませんが、出来るだけしないに越したことはありません。
咳自体は喉に負担を与えるからです。
負担がかかる状態で声を使い続けると、嗄声になりやすくハスキーボイスになりやすくなります。
ハスキーボイスを治す・改善するためのボイストレーニング
ハスキーボイスを治す、改善するためにはどのようなトレーニングが良いか。
まず前提として喉に負担がかからない環境を作ることから始めます。
・加湿、空気環境を整える。
・お酒、煙草を嗜んだ後に大きな声を出すなどは控える
・咳をなるべく控える
これらの環境を作った上でボイトレを行うようにしましょう。
ハスキーボイスを治す効果的なトレーニング法
声帯の閉鎖を促すことが第一歩です。ハスキーボイスは、所謂かすれ声が原因の場合がとても多いです。
要するに発声の際、通常は声帯は閉じるものですが、この声帯が閉じ切らずに発声を行うと囁き声や嗄声になります。
この嗄声を治すため、声帯閉鎖トレーニングを行います。
声帯閉鎖トレーニングはエッジボイスを使います。
- 息を止めた状態を作る(声帯が閉じた状態)
- この状態から少しずつ息を吐いて「あ”あ”あ”あ”あ”・・・」と声がぶつぶつぶつと途切れるように発声
この①②を繰り返し行なって下さい。
声帯がしっかり閉じ切らない場合、「あ”あ”あ”あ”あ”・・・」とならず「あーーーーー」とまっすぐ声が出ます。
しっかりぶつぶつぶつと途切れるような発声が出来るように反復練習を行って下さい。
このエッジボイスが出来たら、この声のまま音程をつけた発声練習を行いましょう。
一日で改善することは難しいですが、継続は力になります。
1ヶ月も続けたら明らかな変化に気づくはず。
練習を始めた初日からボイスレコーダーで録音していくと変化が分かりますので、是非試してみて下さい。
ハスキーボイスになる原因と治し方 まとめ
いかがでしょうか?
ハスキーボイス自体は魅力的な声ですので、確かに悪い環境から生まれたものであればあまり好ましい声とは思えませんが、敢えてその声を歌に活かすというのも良い表現に繋がります。
元々ハスキーボイスの方でもボイストレーニングを積み重ねることでクリアな力強い声に近づくことも出来ますし、声の使い分けをすることも可能です。
どうしたいかは練習する方次第ですが、確実にバックアップするレッスンがブラッシュボイスにはあります。ご興味持たれた方は是非ボイトレ無料体験レッスンをお試し下さいませ。
ボイストレーニングに関するご質問はお気軽に下記より可能ですのので、是非ご活用下さい。
株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大