2011/03/23 に頂戴した質問
質問投稿者アートマンさん
質問タイトル:『マイクで通る声』への回答
以下質問内容:
壽山ともうします。
質問よろしくお願いいたします。
私はHIPHOPが好きで18からラップをしています。
しかし、ボイストレーニングはここ最近始めました。
今は26歳です。
先日、ライブで音量が小さいマイクで歌うことになりました。
しかし声が全然通らず、ガラガラ声になりました。
力が入りすぎてたのかな?マイクが小さすぎたのかな?
と考えたのですが声量のあるMCはとても通った声で歌っていました。
どういうトレーニングを積めば小さい音量のマイクで通る声になるのでしょうか?
ご返答おまちしています!!
『マイクで通る声』=『抜ける声』の出し方・ボイトレ方法とは
こんにちは。
ブラッシュボイス代表トレーナーの青木です。
>アートマン(壽山)さん
マイクに乗り易い声の事を一般的に『抜ける声』と言います。
この抜ける声を修得出来るとライブやスタジオ、またレコーディングでもボーカルの存在感が際立ちます。
アートマンさんにはこの抜ける声を出す技術が備わっていないものと推測出来ます。
では、どの様にして修得するのか。
今回も文面での可能な限りの範囲でになりますが、以下説明になります。
抜けのある声とは
これは例えばの話ですが、Mr.Childrenの桜井氏は声が非常に抜けるタイプかと思います。
その他のシンガーでも挙げれば切がありませんが、要するに「硬くてはっきりした声」というのが抜ける声なのです。
それはどういう発声をしているのかと言うと。
まず息の量を発声に対して減らしているのです。
よくロウソクの炎の前で発声をして炎が揺らがない状態は声が安定していると言いますが(それもまた極端な例です)。
確かに抜けのある人の声は息が安定しています。
ロウソクが消えたりしないんですよ。
修得方法その1『ハミング』
ハミングのやり方についてはボイトレノウハウをご参照頂きたい所ですが。
ハミングで唇を振動させますね。
唇が振動しているという事は声が前に出ているという事です。
すなわち抜けている声の状態であると言えます。
このままの感覚で口を開けて発声をして下さい。
そうすると普段の声質よりも少し輪郭のある硬い声質になっていると思います。
はっきりしている声質と言っても良いかもしれません。
はっきりしている声は息の量が少ない声です。
息の量が減る事でも抜け易い声を修得する事が出来ます。
修得方法その2『リップトリル』
アートマンさんが仰っている様に力んで歌っている可能性が高いと思われます。
その場合はライブなどの直前にリップトリルを行う事をお勧めします。
ただその前に抜ける声がどんなものかまず理解しておいた方が良いとは思います。
その上でリップトリルを行ってみると力が抜けて良い抜ける声が出る様になりますよ。
【ボイトレノウハウ9】リップトリル・リップロールの意味、やり方、コツや秒数について
修得方法その3『録音してみる』
自分の声を何でも良いんで録音機材を使用して録音してみて下さい。
それで今現在の声と、それから抜けているであろうと試行錯誤された結果の声とを聞き比べてみて下さい。
それを継続的に毎日行います。
段々と声の変化に気がついて来るはずです。
自然な歌声の見つけ方~録音で自分の歌声の特性を知ろう~
修得方法を上記の様に3つほど挙げてみました。
またご不明な点がございましたら教えて下さい。
それではがんばって下さいね。
応援しております。