清木場俊介さんのチェストボイスについて考察

    清木場俊介さんのチェストボイスの高音発声についてご質問をいただきましたので、詳しくご回答させていただきます。

    目次

    清木場俊介さんのチェストボイスについて考察

    2011/6/20 に頂戴した質問
    質問投稿者:たにさん
    質問タイトル:『清木場俊介さんについて~その2~』への回答
    以下質問内容:

    回答ありがとうございます。
    声質の問題なのはわかりました。

    清木場俊介さんはEXILEの時は少し高めの声で歌っているとゆう印象で、今の清木場俊介さんは地声で低く歌っている曲やEXILEの時みたいに高めの声で歌っている曲もあります。
    ですが清木場俊介さんは高く歌っても、サビでさらに上の裏声?地声?らしき高音で声をだしていて地声なのか裏声なのかさっぱりわかりません。

    低く歌っても、サビで裏声と感じさせない高いとゆうか地声に似た高い声をだすんです。
    清木場俊介さんはサビや高い所を大声で歌っているんですか?
    それとも何かの発声方法で大声に聞こえるけど実は裏声を使っているのでしょうか?

    以下回答

    前回のご質問は下記です。
    『清木場俊介さんについて~その1~』

    清木場俊介さんの楽曲を3曲ほど視聴してみましたが、どれも歌い方を使い分けている感じはしませんでした。
    つまり、Aメロ・Bメロ・サビで極端に発声を切り替えるタイプではなく、一貫したチェストボイスをベースにした歌唱スタイルを持っているということです。

    清木場俊介さんの高音は「大声」ではない

    質問者さんが「サビで大声を出しているように聞こえる」とおっしゃる感覚はとてもよく分かります。
    しかし実際に聴いてみると、サビで大声を出しているという印象はありませんでした。

    それよりも単純に結構声量があるタイプだなという印象を受けます。
    声量がある方は、特に力んで大声を出さなくても、普通に歌うだけで十分な音量と迫力が出ます。
    清木場俊介さんもまさにそのタイプで、無理に張り上げているのではなく、もともとの声のポテンシャルが高いのです。

    専門的に言えばチェストボイスで高音を出すタイプで、声量があり、声が太く聞こえる。
    そういう歌い方をされています。

    チェストボイスとは胸声とも呼ばれ、胸に響きを感じる発声のことです。
    一般的に低音域で使われることが多いのですが、清木場俊介さんのようにチェストボイスのまま高音域まで押し上げていけるボーカリストは、地声感が強く、パワフルな印象を与えます。

    この「チェストボイスで高音を出す」というスキルは、ボイストレーニングにおいても重要なテーマです。
    地声の延長で高い音を出すためには、喉だけに頼らず、体全体を使った発声が必要になります。

    裏声なのか地声なのか ― チェストボイスの高音が生む錯覚

    質問者さんが「地声なのか裏声なのかさっぱりわかりません」とおっしゃるのは、非常に鋭い観察だと思います。
    通常、高音域に入ると裏声(ファルセット)に切り替わるボーカリストが多いですが、清木場俊介さんの場合はチェストボイスの響きを保ったまま高音を歌い切っています。

    そのため、聴いている側としては「裏声にしてはパワフルすぎる」「でも地声にしては高すぎる」という不思議な感覚を覚えるわけです。
    結論としては、清木場俊介さんの高音はチェストボイスをベースにした地声寄りの発声です。
    裏声を使っているわけではなく、地声の響きを高音域まで維持する技術と、もともとの声質が合わさった結果があの歌声を生み出しています。

    清木場俊介さんの歌い方についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

    腹式呼吸とチェストボイスの連動が鍵

    EXILEの時代ではそれを抑えていて、もう少し穏やかに声量を抑えて歌われていたのだという印象もあります。
    ソロになってからは、持ち前のチェストボイスをフルに活かしたパワフルなボーカルスタイルに変化していったのでしょう。

    どちらにしても、前回ご回答させていただいた通り、チェストボイスだけではありません。
    腹式呼吸とチェストボイス(胸式)の連動かと思われます。
    プラス、本来の声量や声質が現在のボーカルスタイルを作っていると思われます。

    腹式呼吸がしっかりできていると、声帯に過度な負担をかけずに安定した息の流れを作ることができます。
    この安定した息の流れがチェストボイスと連動することで、高音域でも声が痩せず、太く芯のある声をキープできるのです。

    逆に言えば、腹式呼吸が不十分な状態でチェストボイスの高音を出そうとすると、喉に力が入りすぎて喉を傷めてしまう可能性があります。
    清木場俊介さんのような歌い方に憧れてトレーニングされる場合は、まず腹式呼吸の基礎をしっかり固めることが大切です。

    チェストボイスの高音を目指すために意識したいこと

    清木場俊介さんの歌声に憧れて「自分もチェストボイスで高音を出したい」と考える方は多いと思います。
    ここでは、ボイストレーニングの観点からいくつかポイントをお伝えします。

    脱力が最も重要

    高音を出そうとすると、多くの方が無意識に体に力を入れてしまいます。
    特に首・肩・顎まわりに力が入ると、喉が締まって声が苦しくなり、結果として裏声に逃げるか、叫ぶような発声になりがちです。

    チェストボイスで高音を出すためには、むしろ脱力が不可欠です。
    必要な力は腹筋まわり(腹式呼吸の支え)だけで十分であり、上半身はできるだけリラックスした状態を保つことが理想です。
    脱力と発声の関係について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

    段階的に音域を広げる

    いきなり清木場俊介さんのような高音を出そうとするのは危険です。
    チェストボイスの高音域は、毎日のトレーニングで少しずつ広げていくものです。
    無理をすると声帯を痛める原因になりますので、自分の現在の音域を把握した上で、半音ずつ上げていくイメージで取り組みましょう。

    声量ではなく響きを意識する

    清木場俊介さんの歌声が迫力を持って聞こえるのは、単に声量が大きいからではありません。
    胸に響かせるチェストボイスの共鳴が、声に厚みと存在感を与えているのです。
    トレーニングの際は、大きな声を出すことよりも「胸に響いているか」を意識してみてください。

    声質は人それぞれ ― 自分の声を活かすことが大切

    最後に一つ大切なことをお伝えしたいと思います。
    清木場俊介さんの歌声は、チェストボイスの技術だけでなく、もともと持っている声質や骨格、体格なども大きく影響しています。

    前回の質問への回答でもお伝えしましたが、声質は人それぞれ異なります。
    全く同じ声を出すことは難しいですが、チェストボイスの使い方や腹式呼吸の技術を磨くことで、自分の声のポテンシャルを最大限に引き出すことは可能です。

    大切なのは、誰かの声を完全にコピーしようとするのではなく、自分の声の特性を理解した上で、それを最大限に活かす歌い方を見つけることです。

    チェストボイスの高音に取り組む中で、思うように声が出ないと感じたときは、一度プロのトレーナーに自分の声を診てもらうことをおすすめします。
    客観的なアドバイスを受けることで、自分では気づかなかった癖や改善点が見つかることがよくあります。

    ブラッシュボイスではボイトレ無料体験レッスンを実施していますので、チェストボイスの高音発声や腹式呼吸との連動についてお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。
    あなたの声質に合った最適なトレーニング方法を一緒に見つけていきましょう。

    関連記事

    他にも、こちらの記事を参考にしてみてください。
    清木場俊介さんやEXILEのSHOKICHIさんの歌い方について
    『元EXILEボーカル、清木場俊介についての質問』への回答

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