こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
歌と言うとどうしても音程や発声だけに意識がいきやすいですが、ボーカリストにはリズム感もそれらと同じくらい大切です。
先ず、この記事を読んで理解できる事、結論を先にお伝え致します。
- 表現を作り出す上でリズム感が大事
- 誰でもリズム感は鍛えられる
- 手や足、体全体を使ってリズム感を鍛えていく
リズム感を鍛えて歌の表現力をUPさせる方法
音程が悪いとリズムも悪い。逆にリズムが悪いと音程も悪いことが多いです。
互いに引っ張り合う性質がありますので、どちらも同じくらい意識する必要があります。
また、リズム感が備わると歌の表現力が格段と上がります。分かりやすい例を挙げますと、例えばラップを歌う方。韻を踏む効果とは別に、楽曲と歌詞のリズムがマッチしてとても心地よく聞くことが出来ますね。
これはラップ以外の歌でも同じです。リズムを感じられると言うのは表現をする上ではとても重要な要素なのです。
リズム感が「ない人・悪い人」と「いい人」の違いとは
ではリズム感が「ない人・悪い人」とはどのような人のことなのか。
生まれ持っての才能?違います。
才能ではなく、鍛えてできる事なのです。
リズムは基本的に表拍と裏拍があります。
表拍も取れないという方も中にはいますが、リズム感が無いと言われる方の9割は裏拍が取れません。
例えば「ワン・ツー・スリー・フォー」というリズムがありましたら、「・」の部分のリズムが裏拍です。
「ワン」と「ツー」の間のリズム。これをしっかり感じることがとても大切。
逆にリズム感がいい人とは、この裏拍をしっかり取れる人のことです。
ダンスをやられている方、ダンサーの方などは踊る際、練習をする際にリズムをとても大事にして練習をしていますので、ダンスをやられている方はリズム感がとても良い人が多いです。
更に言うと、リズムは頭で考えて取るのではなく、身体で感じ取るものです。
最初は考えながら練習していき、慣れてきたら考えずにとれるように出来るようにしましょう。
歌にリズム感が必要な理由とは
なぜ歌・ボーカルにはリズム感が必要なのか。
歌には音程・リズム・声量が大きな要素として挙げられます。
そのうちの一つにリズムがあり、音楽を構成するとても重要な要素であり、これが抜けると基盤の音楽の形が崩れてしまいます。
時にはリズムをわざとズラすこともありますが基本的には演奏に合わせたリズムで歌います。
そして、歌・ボーカルは技術以外に気持ちを表現することが一番大切。
その表現を作り出す上でリズム感は大きなウエイトをしめます。
リズム感を鍛えるトレーニング方法
では実際にどうやってリズム感を鍛えていくのかをご説明します。
リズム感を鍛えるトレーニング方法の代表的な練習として、手や足でリズムをしっかり刻みながら練習するというものがあります。
※先程、ダンサーの方はリズム感が良い方が多いと説明しました通りです、リズムは体で取るものです。
リズムが取れない方の多くはバックで流れている演奏を聞いていないことが挙げられます。
そのため、まずはしっかり演奏を聞いて、手や足など身体でリズムをとることから始めましょう。
そしてリズムが取れてきたら歌も同時に歌えるようトレーニングします。
更にリズムを強化する場合、メトロノームに合わせて歌うトレーニングを行います。
演奏がないアカペラの状態で、メトロノームのリズムだけを頼りに正確にリズムを感じながら歌えるようにしましょう。
リズム感を養うのに役立つアイテム・アプリ
リズム感を養うためのスマホアプリはたくさんあります。
リズムに対して声や身体を連動させられるようなものであれば基本的に何でも効果的です。
まずはメトロノームアプリ。メトロノームのリズムだけで歌えるようトレーニングします。
【メトロノーム】
iPhoneアプリ: メトロノーム – 楽器のテンポ、デベロッパ: Gismart
Androidアプリ:メトロノーム – 楽器のテンポ
次にリズム感を鍛えるアプリ、色々あるようですが、無料のものを選んでみました。
【リズムアプリ】
iPhone:音楽のリズム構造 – 初級: リズムで遊ぶゲーム
Android:Music Rhythm Master
リズム感を鍛えるトレーニング まとめ
いかがでしょうか?
全く音楽に馴染みのない方からするととても難しく感じるかもしれませんが、まずは楽しみながら身体や声を使って続けていくことが大切です。
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株式会社ブラッシュボイス
関東代表ボイストレーナー/鈴木 智大