今回は、尾崎豊さんの【I LOVE YOU】の歌唱についてお話致します。
尾崎豊さんの【I LOVE YOU】といえば、たくさんのアーティストの方々がカバーをし、聴き継がれてきた名曲中の名曲ですね。
尾崎豊さん【I LOVE YOU】の歌い方・コツについて
尾崎豊さんの歌の特徴
尾崎豊さんの声質や歌い方はとても特徴的で、聴く人の心に刺さる魅力があります。
尾崎豊さんは、話し声•地声はやや低めで、エッジ感(声帯を閉じて発声しているような少しガラガラしたような音)のある声質です。
表声は胸部共鳴もある太めの深みのある声ですね。
歌唱の中では、パワフルでシャウト気味なミックスボイスも、繊細なウィスパーボイス混じりのファルセット(裏声)も使っていますので、
それらを知り歌の中でしっかりと落とし込んでいくのがコツです。
ミックスボイス
尾崎豊さんの、パワフルでシャウト気味なミックスボイスは、上咽頭にしっかり響かせ上顎を伝う響きのある声が基本になります。
間違った方法のまま無理に声を張り上げ、シャウト気味なミックスを出そうとすると喉を傷めてしまうので、まずは基本的な共鳴から習得することが大切です。
共鳴をまだご存知ではない場合は、先に「【ボイトレノウハウ6】共鳴 (図解あり)」をお読み下さい。
ファルセット
尾崎豊さんのファルセットは、ウィスパーボイス(ささやくような声)の混ざった繊細な柔らかいファルセットです。
【I LOVE YOU】のサビの前「woo〜」の部分がそうですね。
尾崎豊さんのミックスボイス・ファルセットいずれも息のコントロールが大切です。
息のコントロールにはドッグブレスやロングブレスなどのトレーニングが有効的です。
ドッグブレス:ドッグブレスの効果と正しい練習方法
ロングブレス:【ボイトレノウハウ2】ロングブレス
そして、前述のようにミックスボイスに関しては基本的な共鳴の発声が必要です。
ハミングで練習するのも非常に効果的です。
子音の発音
尾崎豊さんは歌唱の中で、特に子音をハッキリと発音しています。
フレーズ、単語ごとに言い聞かせるような歌い方がメッセージ性を感じ、聴く人の心に魅力を感じさせます。
子音の発音は、滑舌のトレーニングとアタック(音の立ち上がり)のトレーニングが有効的です。
アタックの練習は、ドッグブレスそしてスタッカートでの練習をしましょう。
それに加えてフレーズ内での強弱が滑らかです。
強弱に関しても息のコントロール、そしてお腹(丹田や腹横筋)の動かし方が重要です。
そもそも子音とは
子音とは、「か・き・く・け・こ(ka・ki・ku・ke・ko)」の「k」の部分が子音にあたります。
母音というのは、「あ・い・う・え・お」が母音です。
母音を発音する際に、上顎に舌はくっつきません。
試しに「あ・い・う・え・お」を実際に声を出して発音してみるとわかりやすいと思います。
子音の「か・き・く・け・こ(ka・ki・ku・ke・ko)」を実際に声を出して発音してみると、舌が上顎に接しますよね。
子音は「k」の部分ですから、声というより「音」です。
まとめ
各トレーニングの方法は、過去の記事にも詳しく掲載しておりますが、なかなか自主練だけでは難しいものもあります。
わからないことがありましたら、『ボイトレ可能エリア』にてお近くのブラッシュボイスをお探し頂き、是非お気軽に体験レッスンを受けにいらしてください♪
尾崎豊さんの歌唱方法は、メッセージ性を強く感じ、聴く人の心を魅了します。
詞を読み、歌詞の意味をしっかり理解した上で、発声方法や歌唱方法を身に付け、表現力を向上させましょう。