歯列矯正と歌唱における発声の関係性について

いつもボイストレーニング、お疲れ様です。

本日の質問では歯科矯正に関して、その影響として声の状態が変わってしまうのかどうかと言う事についてご質問をいただきました。
私はそのように質問内容と解釈しているのですが、万が一何か違う点がございましたらご指摘ください。

先に結論から申し上げると…

歯科矯正は良いこと、だと思います。

声は何とかプラスの方向に持っていこうと言う考えの方々は、やはり口元を見られると言うポジションに立っている方でもあると同時に言えるので、歯科矯正は行う方が良いと考えております。
しかし過去に歯科矯正を行う前の德永英明氏が「歯科矯正をしてしまうと自分の声が変わってしまうのではないか、だからやっていない」と言うことをhey hey heyというテレビ番組でおっしゃっていましたが、それもまた間違いではございませんね。

それでは詳しく解説していきましょう。

目次

歯列矯正と歌唱における発声の関係性について

【質問】
HN:M..D
性別:女性
年齢:26
質問タイトル:歯並びと発声について

はじめまして。
1年半ほどボイトレに通っています。
発声の基礎を学び、共鳴などコツを掴めてきたところです。
私事なのですが、歯科矯正を検討しています。
日常生活に支障をきたしているわけではないのですが、歯並びを良くしたいと思っております。
歯並びが現在と変わると発声にも影響は有りますでしょうか。
歯科矯正が完了した際、口の開け方や舌のポジションの具合、共鳴の感覚などはぬガラッと変わってしまいますでしょうか。
その場合、コツを掴んでいれば多少の変化にもすぐに対応可能なのでしょうか。
宜しくお願い致します。

歯列矯正を行うと声の響きは変わる?

確かに歯科矯正を行うと声の響きは何となく曖昧な基準が変わってきます(普通の歯と植え替えた歯の材質が異なるためです)。
ロングブレスをしていても長くできなくなったり、逆に長くできるようになったりもします。
歯並びを良くしようが悪くしようが、ボイストレーニング的に発声に関して言えば、直さない方が良いとはっきり言う事はできません。
ちなみに矯正したほうが長くできるケースもあります(ですがそれを矯正したからと保証できるものではありません)。

歯列矯正後の結果は人それぞれである

結果論として、そのままに残したほうがよかったのか、それとも矯正したほうがよかったのか。
この点については人間の頭蓋骨など全ての形が違うのでそれによって歯並びも変わってくるのであるとすれば、歯並びを良くしたからといってうまくなるとは声の出し方については全く確信を持って答えを申し上げることができないのです。
ごめんなさい。

しかしながら我々声を出す人間たちは、仕事としてやっていると、口元もリスナーに対して見られなければなりませんから、やはり歯科矯正と言うのは現代においてはある程度重要だと言わざるを得ません(これは仕事の観点から考えた場合です)

従いまして私の意見といたしましては、歯科矯正をした上でうまく発声ができるかどうかと言うところを試していただくことが、正しい判断をしていただけるのではないかと思います。

万が一歯科矯正をしなかったとしても、それは歯科矯正をしなかった道と言うのを十分に受け止めることができれば、歯科矯正をしていなかったと言う場合であっても、自分の実力の歌手に育つ事はあり得ることです。

以上になります。
歯科矯正は現在においてはした方が良いと言う事ですが、そんなに気にしていなければしなくても良いと言う、今回はそういう結論です。

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