ISSAさんといえば、激しいダンスとサウンドで90年代を代表するアーティストのお1人です。昨年、U・S・Aで再燃し、年末の紅白歌合戦やその他の歌番組などでは見ない日が無いほどのブレークっぷりでした。そんな、DA PUMPのISSAさんの歌い方について、徹底検証してみたいと思います。
リズム感が抜群!
ダンスもされている方なので、リズム感はとても良いと言えます。テレビで見て分かるように、DA PUMPの踊りは結構激しいので歌いながら踊るというのはかなり大変です。
映像で見ても歌い終わると息があがっていますが、踊りながら歌っても曲中では極力ブレていないです。素人目ではあまり気にしない部分ではありますが、ボイストレーナーの観点から見てもダンスも歌も、普段のトレーニングでかなりの努力をされている事が伺えます。
- 「踊りながら歌える」という強み。
- リズム感がよく、英語風にひとつのリズムに複数の言葉を乗せて歌っている。
- 自然にリズムに乗れている。(自然にできるくらいものすごい頑張られている。)
音程がぶれない!
先程も書きましたように、激しい踊りをしながら歌っているのに全然ブレません。まるでCDを聞いているかのような安定感があります。リズムに乗ることによって、音程もキチンと当てることが出来ているとも言えます。
そのくらいリズム感を鍛える、身につけるという事は大事ですので、ISSAさんのようにブレずに歌いたい方は是非リズム感を身に着けて頂ければと思います。
リズム感を鍛えるトレーニングで歌の表現力をUPしよう。
どうやってISSAさんのようにリズム感を鍛えればいいのか?
それこそISSAさんのようにダンスのトレーニングも行うのも一つの方法です。
実は日常の中であらゆるものにリズムが存在しています。会話などでもテンポが大事と言いますね。
ウォーキングやランニングをしている時でも一定のリズムで動作を行います。
時計の針も一定のリズムで動きます。
こういった日常のリズムに気づき、例えば時計の秒針が動く時に裏のリズムを意識する事などもリズム感を鍛える方法の一つです。
時計が「チ・・・チ・・・チ・・・」と1秒ごとに刻んでいるのであれば、
「チ・(ウン)・チ・(ウン)」
というふうに裏のリズムを脳内で刻んでみたり、口に出して言ってみてもOKです。
歩いている時も、「コツ・・・コツ・・・コツ・・・」であれば、
「コツ・(ウン)・コツ・(ウン)・コツ・・・」
という風に。
日常にリズムがいたるところに存在している事に気づくと、あらゆる場面でリズム練習ができるようになります。
声質、発声方法のすばらしさ!
ハイトーンボイスで伸びる声であり、かつミックスボイスを使用されています。ミックスボイスについては他の記事でも紹介していますので是非参考にしてみて下さい。
ミックスボイスの出し方やお悩み改善(換声点が上手くいかない・声は出るが、弱々しいなど)についてはこちらのページもご確認下さい。
ミックスボイスの出し方のコツや練習方法まとめ
高音の出し方やお悩み改善(高音が出ない かすれる 裏返る など)についてはこちらのページもご確認下さい。
高音(高い声)を出すためのボイストレーニング(地声 裏声 ミックスボイス)
ISSAさんの場合、ミックスボイスを駆使することによって、苦しそうに聞こえないのが特徴で、余分なところに力が入っておらず、上手に脱力できています。
歌う上で脱力する事はとても大事で、力むと喉も力みでしまってしまいますので、歌う時は脱力して腹式呼吸をベースにするのがとても大事です。
腹式呼吸とあわせて行うとよい上半身の脱力について
喉声を改善するためのトレーニング方法
腹式呼吸は基礎中の基礎になりますので、是非身につけて下さい。
なかなか一人で練習しても、腹式呼吸はマスターしにくいので、ボイストレーニングをしっかり受けて上達するのがベストです。
【ボイトレノウハウ1】歌唱における腹式呼吸の必要性とは
また、ISSAさんは比較的クセのない発声であり、言葉もはっきりと発音、発声し、とても聞き取りやすいです。聞き取りやすいというのも、老若男女問わずにヒットした要因の一つだとも言えます。
息の使い方が上手!
ISSAさんは息の量が一定に使えていると言えます。
激しい踊りの中で息が絶え絶え、苦しい感じだとかっこ悪く見えてしまうというのもあり、きちんとパフォーマーとして息の使い方が上手で、なおかつ、しっかりそれを歌にも活かしています。
【まとめ】ISSAさんのように歌うには・・
まず、このU.S.Aはとにかく楽しみながら歌いましょう。身体を動かし、リズムを感じながら「楽しむ」ということが大切です。
その上で下記のポイントに気をつけてやっていきましょう。
母音を意識した発声をしてみる
ISSAさんの発声は、とても分かりやすく、歌詞も耳に入って来やすい発声方法です。
まずは母音を意識して歌ってみましょう。歌詞の全てを母音に直して、母音だけで歌うボイトレ方法もお勧めです。
次に子音と母音を分けて発声しながら歌ってみましょう。これにより、少し砕けた印象の発声になりますし、前述の母音練習をしたことによって、きれいな発声ができるようになっていると思います。
マッサージ
舌根のマッサージを行ってみましょう。下あごのエラの少し下あたりに、こりこりして筋肉がついています。その筋肉を優しくほぐして、舌の動きを良くしましょう。
脱力を身につける
下あご、口周り、舌などに力を入れない発声の仕方を手に入れたいですね。唇と唇の間に舌をはさみ、「MA」と発声しながら発声練習を行うのが良いと思います。
ミックスボイスの習得
ISSAさんのようにハイトーンで発声するのであれば、やはりミックスボイスの習得は外せないですね!声帯閉鎖の練習、エッジボイスの練習、裏声の練習などしていくのが良いのではないでしょうか。
ミックスボイスの出し方やお悩み改善(換声点が上手くいかない・声は出るが、弱々しいなど)についてはこちらのページもご確認下さい。
ミックスボイスの出し方のコツや練習方法まとめ
以上、様々分析してみました。
なかなか個人練習、自主練だけでは難しい事がISSAさんの歌唱法には盛り沢山です。ボイトレ自体、一人でやるには難しいものですので、是非ご興味あればボイトレ無料体験レッスンにお越し頂ければと思います。
実際のレッスンでは、親身にレッスンさせて頂きますので、楽しく学んでいきましょう!