今回のテーマは『声を作ってはならない』です。
ちなみにボイストレーニングでは声を作る事を学んでいくのではなく、生徒の個性を理解し良い部分を最大限伸ばしていく事に重きを置きます。
当然ながら、悪いクセなどはできるかぎり排除していけるようにします。
ボイトレノウハウ1~10までは技術的な事を書いて来ましたね。
それ以降は割と歌や声に関する本質的な事を書いて来ました。
今回はさらに歌についての本質的な部分に迫ってみたいと思います。
一応、下記に一覧を記載しておきますので、まだお読み頂いていない場合は下記よりお読みください。
ボイトレノウハウ一覧
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声がこもって聞き取りづらい原因と改善方法
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【ボイストレーナー監修】喉が弱い人のための“喉を鍛えるトレーニング”完全ガイド
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【音程】音が取れないメカニズム
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歌で腹式呼吸が大事な理由と腹式呼吸のメカニズム
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ハイラリとかローラリってダメなの?
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【裏声になるミックスボイス】原因と対処法|カラオケで自信を持って歌うために
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女性が男声を出すには?澄んだ低音ボイスの出し方と練習法を徹底解説
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女性が男声を出す方法について
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高い声が出ない・音痴を直したい
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【ボイトレノウハウ10】低/高音発声の方法の違い
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【ボイトレノウハウ8】高音の地声の発声
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【ボイトレノウハウ7】喉のケア (図解あり)
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【ボイトレノウハウ6】共鳴
【ボイトレノウハウ13】作らない声は大事
一体”声を作らない”とはどういう事か?
想像してみて下さい。
20年、30年音楽シーンで歌を歌い続けているシンガーを。
個人的に好き嫌いは全然関係無いとして、例えば桑田佳祐さんであったり、小田和正さんであったり、chage&askaさんであったり、吉田美和さんであったり…長くやっていらっしゃる方はいますよね。
そういう方々って普段しゃべっている声質と歌っている声質が同じなんです。
この事って意外と知られていない事なんですよね。
歌も普段の喋るトーンと同じだと説得力があがる
要するに、メロディーとか歌詞に普段しゃべっている声質を乗せると説得力がグンと上がるのです。
人間しゃべる声というのは…もともとある程度説得力を持っているものです。
そういうものです。
すぐに人気が落ちてしまいがちなシンガーというのは、声を作っている人が非常に多いんです。
声を作ってしまうと…リスナーが「あー嘘っぽい歌だな」って興ざめしてしまうのです。
一歩退いて歌を聴いてしまうんです。
だけど声質の変わらない歌というのは、CDを聴いていてもまるですぐ傍で歌われているような…そんな温かみを感じさせます。
リスナーの耳にも心にも”すーーーっ”と入り込んで行くのです。
今日のテーマは『声を作ってはならない』でした。
ご質問などお気軽にどうぞ。
