こんにちは。
ブラッシュボイス・関東代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は、「カラオケの精密採点でしゃくりを上手にだすコツ・ボイトレ方法」ということで、ここ数年でテレビの影響もあり人気を博している「精密採点」において、しゃくりをどのようにして出すのか、出すコツ、どういった練習・ボイトレが必要になるのか、という点についてしゃくりの実際の音源アリでお話ししていきたいと思います。
本記事をお読み頂ければ、しゃくりとは何なのか、どうやるのか、練習方法、といった事がご理解頂けます。
では、早速進めていきましょう。
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「しゃくり」というテクニックについて
「しゃくり」とは、音程を下からずり上げるようにして歌う歌唱法で、歌いはじめの部分などで使われることが多いです。下から上へ音程を上げて行き、正しい音程へと発声していく音の流れが、下からすくうようなイメージのため「しゃくり」という言葉が使われています。
音楽用語として、正しくは「ピッチ・ベンド」と言います。
ただ、ピッチ・ベンドは、正規の音に対して上から入ったり、下から入ったりする奏法のことを言いますが、下から入り正しい音を出すことを特に「しゃくり」として捉えていただければと思います。
しゃくりのコツ、具体的なやり方・感覚
しゃくりの具体的な方法をお伝えしていきます。
ニュアンスを文字で伝えるのが少々難しいため、人によっては出来るまで時間を要する場合もあります。
初めは母音の「あ」を使って練習しましょう。
※鍵盤が無いなどの場合、スマホアプリで無料の鍵盤のアプリをダウンロードすると良いでしょう。
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- 「ドーレーミファー」というメロディーを使います。
- ①のメロディを「あ」で追ってみましょう。
- 次に「ド」の音でしゃくりを使い「あ」で追ってみましょう。
どれくらい下の音から入れば良いか分からない方は、「シドーレーミファー」と、「シ」から入るようなイメージで追ってみて下さい。
※但し「シ」と「ド」の間隔は一瞬です。
本来「シ」は存在しない音のため、できるだけ「ド」一音に聴こえるように一瞬で「シ」を発音する必要があります。
体感としては、舌の奥・・・喉が高速で動いているような感覚があります。
最初はゆっくり、慣れて来たら一瞬で発音できるよう練習してみて下さい。
反復練習することでコツを徐々に掴んでいっていただけたらと思います。
ボイストレーナーが実践する「しゃくり」音源
ここで、実際に私がやっているしゃくりの音源を載せておきますので、是非参考にしてみて下さい。
前述でご紹介した「ドーレーミファー」のメロディを「あ」で追っております。
冒頭に注意してお聴き下さい。
是非参考にしてみて下さい。
しゃくり無しの音源
しゃくり有りの音源
まとめ
いかがでしょうか?
実際に聴くのとやるのとでは難しさが全く違いますが、慣れてくれば難なく、無意識に出来るようになります。しゃくり以外にもボーカルのテクニックは多々あります。表現のバリエーションを増やすためには、ボイトレによって様々なテクニックをストックしていくことも大切なことです。
ブラッシュボイスでは、プロも行うボーカルテクニックも細かくレクチャーすることが出来ます。
試してみたい方は、是非ボイトレ無料の体験レッスンにお越し下さい。