今回は、中西保志さんの『最後の雨』の歌い方について解説していきます。
中西保志さんの歌声、歌唱力は多くの方を魅力してきました。
『最後の雨』は1992年に発売された中西保志さんの2枚目のシングルで、数多くのアーティストがカバーをしています。名曲中の名曲ですね。
中西保志さんの歌い方・歌声の特徴
中西保志さんは息のコントロールが正確で、中・高音域滑らかなミックスボイスで歌唱しています。
息のコントロールは
- ロングブレス
- リップトリル(リップロール)
などのトレーニングが非常に効果的です。
発声のできない環境でも行えるトレーニングですので、是非下記の『自宅でできる簡単ボイトレ』を参考に行ってみてください。
ミックスボイスは、まずは基本的な共鳴から習得することが大切です。
息のコントロールと合わせて、下記の共鳴に関する記事もご確認いただければと思います。
アクセント
例として『最後の雨』Aメロ
♪ぼくのかさ のこして かけだしてゆく
サビ
♪ほんきでわすれるくらいなら
こちらの赤字箇所は、はっきりとした発音でアクセントをつけています。
アクセントをつけることにより、抑揚をつけることができ表現力がアップします。
アクセントの練習にはドッグブレスやスタッカートのトレーニングが効果的です。
ウィスパーボイス
サビの
♪ほんきでわすれるくらいなら
この赤字箇所はウィスパーボイス(囁くような声)を使って歌唱しています。
ウィスパーボイス自体の練習方法は特に無く、囁くように歌うことでウィスパーボイスの歌唱は完成です。
ビブラート
サビ
♪つよくだいて きみをこわしたい
こちらの赤字箇所にビブラートをかけています。
ビブラートは腹式呼吸で声に張りを出しますが、基本的には器用に喉を使う発声方法です。
ビブラートの練習は
・共鳴し易くなる
・歌い回しが上手くなる
・器用に発声できるようになる
など様々なメリットがあります。
ビブラートのコツ、やり方・かけ方、種類別に練習方法をまとめました
さらに、
♪きみをこわしたい
この赤字箇所はビブラートをかけながらフェードアウトしています。
語尾の歌い方についてはこちらで詳しく解説しております。
『最後の雨』は音域がやや広いので、ハミングでの練習も効果的です。
ハミングは歌詞を言葉で表現しない歌唱方法で、音楽の場合は作品の中で取り入れることもあります。
共鳴の感覚が捉え易くなる、喉に負担のない発声がし易くなるなどの様々な効果も得られます。
いずれの歌唱方法も基本的な腹式呼吸での発声、共鳴は必須です。
各トレーニングの方法は、過去の記事にも詳しく掲載しておりますが、ご自身でのトレーニングで不明な点が御座いましたら、現在リモートでの無料体験レッスンも実施しておりますので是非お問い合わせください。
ボイストレーニングスクール・ブラッシュボイス
ボイストレーナー/近藤京樺